大舞台で活躍する星を掴んできた陽気なニュースター。DFメンディー・サイモン友(流経大柏)が突き進む「チームを勝たせられる選手」への一本道
ピッチ内外で存在感を打ち出している日本高校選抜候補DF
[1.25 練習試合 日本高校選抜候補 2-3 東海大]
自分の置かれているステージが一段階も、二段階も引き上がりつつあることは、もう十分に自覚している。だからこそ、目指す。もっと突き抜けた存在を。もっと圧倒的な立ち位置を。立ち止まっている暇はない。もう行けるところまで、ひたすら駆け上がってやる。
「ここから先はどういう形でチームを勝たせる存在になれるかが求められると思うので、こういう貴重な経験でもしっかりと爪痕を残して、自チームに帰ってもしっかりチームを引っ張るリーダーとなって、流経を勝たせられる選手になりたいなと思っています」。
日本高校選抜候補合宿に“飛び級”で招集された、抜群のエネルギーを宿す陽気なセンターバック。DFメンディー・サイモン友(流通経済大柏高/2年=川崎フロンターレU-15生田出身)は、1学年上の選手たちで構成されるグループの中でも、持ち味を存分に発揮し始めている。
「みんな仲良くしてくれていますし、同部屋の福島悠士(大津高3年)も、小杉唯斗(聖和学園高3年)も、瀧口眞大(前橋育英高3年)もみんな良くしてくれるので、ここまでも楽しくやれています」。
日本高校選抜候補合宿の2日目。周囲はほとんど3年生が揃うチームに、同じ流経大柏のMF古川蒼真と2人だけの2年生という形で放り込まれたメンディーだが、おなじみの笑顔を浮かべながら、そんな言葉を口にする。
コミュニケーション能力の高さは折り紙付き。「ムードメーカー的な部分でも自分はチームの力になれると思うので、そういうところも良い形で出していきたいですね」と言い切るように、今回の選抜活動でもこの人のいるところには、常に明るい空気感が漂っている。
もちろん肝心のプレー面でも、一定のパフォーマンスを披露。東海大と対峙したこの日のトレーニングマッチでは、4本目に登場。DF月舘汰壱アブーバクル(青森山田高3年)とのセンターバックコンビは、1点こそ奪われたものの、随所に超高校級とも言えるような強さと高さを打ち出していく。
この合宿前には、Jクラブへの練習参加も経験。「プロのチームということで最初は少し緊張しましたけど、いざその中に入ってみれば、どの選手も基礎技術はしっかりしていた中で、自分の強みを出せれば通用した部分もあったので、そういうところをもっと伸ばして、これからもどんどんチャレンジしていきたいと思いました」。小さくない刺激を受けたことで、さらなる成長欲も高まっていることは間違いない。


メンディーにとって、より視座を高めるきっかけになったのは、昨年11月に開催されたU-17ワールドカップに参戦したことだ。「もともと代表に選ばれることを想定して流経を選んだわけではなかったですし、『高校でしっかり頑張ろう』と思って入学したので、そこから代表に選ばれたことは凄く嬉しかったです」。
流経大柏ではなかなか出場機会を掴み切れなかった中で、U-17日本代表の活動にはコンスタントに名前を連ね、本大会のメンバー入りを果たすと、初戦こそ出番は訪れなかったものの、2戦目のニューカレドニア戦以降は全試合にスタメンで起用され、チームのベスト8進出に大きく貢献してみせる。
実はワールドカップ前のプレミアリーグを振り返っても、先発出場は5試合のみだった。そのうちの1試合はフォワードで、1試合はボランチで起用されるなど、センターバックでの出場は数えるほどしかなかったが、選手権ではDF廣瀬煌と最終ラインの中央に並び、全試合にスタメンフル出場。プレミア強豪対決として注目を集めた準々決勝の大津高戦では、決勝ゴールまで沈めてしまう。
「流経でも試合に出たり出なかったりしていた中で、代表に行く回数が増えていって、ワールドカップでもとにかく緊張するような大舞台に出させてもらったので、そこで大きな自信がついて、帰ってきてからは流経でもスタメンで出られるようになって、しっかりとした結果がついてくるようになったかなと思います」。
U-17ワールドカップでも、選手権でも、不思議と大舞台になると、この人の力が試されるステージが整えられ、そのチャンスをしっかりとモノにすることで、自身の評価を高めてきた。これもメンディーの持っている“星”が為せる業かもしれない。


迎えた今季。高校選抜候補の活動を経て、いよいよ流経大柏としてのシーズンも幕を開ける。今後のキャリアを考えても、まさに勝負の年。高校ラストイヤーに向けて、メンディーの決意が力強く響く。
「自分でも少しステージが上がっているのは感じていますね。今年は最高学年になるので、チームの中で大事な存在になるべきだということは自分の中でもわかっていますし、チームメイトからも頼られているのはわかっているので、どういう形で自分の力をチームに生かしていけるかを考えていきたいです」。
「今年は失点を減らして、チームの前の選手たちにストレスなくプレーさせてあげられることが大事だと思うので、周りにも気を遣いつつ、自分も良いプレーができればいいなと思っていますし、去年の目標は『チームのセンターバックで一番になる』だったんですけど、そういう個人的なことへの意識を超えて、チームを勝たせられる選手になりたいです」。
一度加速してしまった成長曲線の伸び幅は、そう簡単に止まるはずもない。多くの人を惹きつけるような強烈なパワーを放ち続ける、流経大柏のニューリーダー候補。2026年のメンディー・サイモン友が果たしてどういう1年をたどり、どういう進化を遂げていくのか、今からとにかく楽しみだ。


(取材・文 土屋雅史)
自分の置かれているステージが一段階も、二段階も引き上がりつつあることは、もう十分に自覚している。だからこそ、目指す。もっと突き抜けた存在を。もっと圧倒的な立ち位置を。立ち止まっている暇はない。もう行けるところまで、ひたすら駆け上がってやる。
「ここから先はどういう形でチームを勝たせる存在になれるかが求められると思うので、こういう貴重な経験でもしっかりと爪痕を残して、自チームに帰ってもしっかりチームを引っ張るリーダーとなって、流経を勝たせられる選手になりたいなと思っています」。
日本高校選抜候補合宿に“飛び級”で招集された、抜群のエネルギーを宿す陽気なセンターバック。DFメンディー・サイモン友(流通経済大柏高/2年=川崎フロンターレU-15生田出身)は、1学年上の選手たちで構成されるグループの中でも、持ち味を存分に発揮し始めている。
「みんな仲良くしてくれていますし、同部屋の福島悠士(大津高3年)も、小杉唯斗(聖和学園高3年)も、瀧口眞大(前橋育英高3年)もみんな良くしてくれるので、ここまでも楽しくやれています」。
日本高校選抜候補合宿の2日目。周囲はほとんど3年生が揃うチームに、同じ流経大柏のMF古川蒼真と2人だけの2年生という形で放り込まれたメンディーだが、おなじみの笑顔を浮かべながら、そんな言葉を口にする。
コミュニケーション能力の高さは折り紙付き。「ムードメーカー的な部分でも自分はチームの力になれると思うので、そういうところも良い形で出していきたいですね」と言い切るように、今回の選抜活動でもこの人のいるところには、常に明るい空気感が漂っている。
もちろん肝心のプレー面でも、一定のパフォーマンスを披露。東海大と対峙したこの日のトレーニングマッチでは、4本目に登場。DF月舘汰壱アブーバクル(青森山田高3年)とのセンターバックコンビは、1点こそ奪われたものの、随所に超高校級とも言えるような強さと高さを打ち出していく。
この合宿前には、Jクラブへの練習参加も経験。「プロのチームということで最初は少し緊張しましたけど、いざその中に入ってみれば、どの選手も基礎技術はしっかりしていた中で、自分の強みを出せれば通用した部分もあったので、そういうところをもっと伸ばして、これからもどんどんチャレンジしていきたいと思いました」。小さくない刺激を受けたことで、さらなる成長欲も高まっていることは間違いない。


メンディーにとって、より視座を高めるきっかけになったのは、昨年11月に開催されたU-17ワールドカップに参戦したことだ。「もともと代表に選ばれることを想定して流経を選んだわけではなかったですし、『高校でしっかり頑張ろう』と思って入学したので、そこから代表に選ばれたことは凄く嬉しかったです」。
流経大柏ではなかなか出場機会を掴み切れなかった中で、U-17日本代表の活動にはコンスタントに名前を連ね、本大会のメンバー入りを果たすと、初戦こそ出番は訪れなかったものの、2戦目のニューカレドニア戦以降は全試合にスタメンで起用され、チームのベスト8進出に大きく貢献してみせる。
実はワールドカップ前のプレミアリーグを振り返っても、先発出場は5試合のみだった。そのうちの1試合はフォワードで、1試合はボランチで起用されるなど、センターバックでの出場は数えるほどしかなかったが、選手権ではDF廣瀬煌と最終ラインの中央に並び、全試合にスタメンフル出場。プレミア強豪対決として注目を集めた準々決勝の大津高戦では、決勝ゴールまで沈めてしまう。
「流経でも試合に出たり出なかったりしていた中で、代表に行く回数が増えていって、ワールドカップでもとにかく緊張するような大舞台に出させてもらったので、そこで大きな自信がついて、帰ってきてからは流経でもスタメンで出られるようになって、しっかりとした結果がついてくるようになったかなと思います」。
U-17ワールドカップでも、選手権でも、不思議と大舞台になると、この人の力が試されるステージが整えられ、そのチャンスをしっかりとモノにすることで、自身の評価を高めてきた。これもメンディーの持っている“星”が為せる業かもしれない。


迎えた今季。高校選抜候補の活動を経て、いよいよ流経大柏としてのシーズンも幕を開ける。今後のキャリアを考えても、まさに勝負の年。高校ラストイヤーに向けて、メンディーの決意が力強く響く。
「自分でも少しステージが上がっているのは感じていますね。今年は最高学年になるので、チームの中で大事な存在になるべきだということは自分の中でもわかっていますし、チームメイトからも頼られているのはわかっているので、どういう形で自分の力をチームに生かしていけるかを考えていきたいです」。
「今年は失点を減らして、チームの前の選手たちにストレスなくプレーさせてあげられることが大事だと思うので、周りにも気を遣いつつ、自分も良いプレーができればいいなと思っていますし、去年の目標は『チームのセンターバックで一番になる』だったんですけど、そういう個人的なことへの意識を超えて、チームを勝たせられる選手になりたいです」。
一度加速してしまった成長曲線の伸び幅は、そう簡単に止まるはずもない。多くの人を惹きつけるような強烈なパワーを放ち続ける、流経大柏のニューリーダー候補。2026年のメンディー・サイモン友が果たしてどういう1年をたどり、どういう進化を遂げていくのか、今からとにかく楽しみだ。


(取材・文 土屋雅史)


