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新生・広島ユースの10番、主将。重責を担う注目MF野口蓮斗が「前」で新たな可能性を示す

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サンフレッチェ広島ユースの10番MF野口蓮斗主将(2年=ソレッソ熊本出身)は後半にボランチからシャドーへポジションを上げ、1ゴール1アシスト

[2.22 Balcom BMW CUP 広島ユース 2-2 U-17タジキスタン代表 広島一球]

 注目MFが新たな可能性を示した。サンフレッチェ広島ユースは「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」第2節でU-17タジキスタン代表と対戦。2度のビハインドを追いついたものの、2-2で引き分け、2戦2分となった。

 10番MF野口蓮斗主将(2年=ソレッソ熊本出身)は、U-17日本代表としてU-17ワールドカップ8強を経験した注目ボランチ。「今までのユースの中でなかなか10番キャプテンっていないらしくて、プレッシャーはありますけど、やっぱ自分がチームの顔になっていかないといけない」。タジキスタン戦は1得点1アシストの活躍を見せた。

 ボランチとして出場した前半は0-1。まずは守備面で貢献することを意識しながら、ボールを左右、縦へと動かし、ドリブルで運ぶシーンもあった。だが、前半30分、速攻を許してしまい、失点。野口は自分の守備がやや軽くなってしまったことを反省し、そこからギアを上げてプレーしていた。

「今年からキャプテンをさせてもらっていて、責任感っていうのはより強くなっているっていうのがあります。(失点後、)もっとやんないとダメだなって思ったんで、最初からやれば良かったですけど、途中からはそういうメンタリティでした」。後半からはシャドーにポジションを上げると、その開始直後に同点ゴールを決めた。

 後半2分、広島ユースは前から制限を掛けてFW佐藤壯知(1年)がインターセプトし、ショートカウンターを発動。FW{{信重亮二朗}(2年)のスルーパスで野口が抜け出し、右足シュートをGKの股間に通した。

「飛び出したら背中のスペースが使えるかなと思って走ったら、いいボール来たんで、決めるだけでした。(ゴールは)ラッキーでした」と微笑。チームは後半14分の失点でリードを許したものの、野口が再び歓喜をもたらした。

 後半28分、野口は左サイドでDF後藤碧(中3)からのパスを引き出すと、正確にボールコントロールして右足クロス。PA中央の信重へ絶妙なパスを通してアシストを記録した。「 (コーチの)野田さんに『自由に動いていい』みたいに言われたんで、あそこで中入っていくんじゃなくて、自分がちょっと低い位置で受けるっていうことをしてからのクロスだったんであそこは良かったなと思います」。ボランチのイメージの強い野口だが、シャドーのポジションでも柔軟に良さを発揮してチームを好転。高い位置でもボールを持てるMFは新たな可能性を示した。

 沢田謙太郎監督は「(野口)蓮斗を前に出して、ちょっと1つ前で起点ができたっていうのが大きかったかなと思います。(ゴールも)素晴らしい。よく決めてくれたと思います」と評価。以前から持っていたシャドー起用のプランをぶっつけ本番でテストする形だったが、非常に前向きな結果を収めた。

 ボランチよりも一つ前のポジションでプレーすることについて、野口は「高1ぐらいの頃に何回かやらせてもらっていて、その時はなかなかフィジカル的なところも含めてですけど、収まらなかったりそういうところはあったんですけど、最終学年になって、フィジカル的なところも追いついてきて、収められたり、相手を抑えれたり、そういうところは良くなってきているなと思います」。個人としても、チームとしても戦い方の幅は広がりそうだ。

 野口は「トップに上がりたい」という目標に挑戦する一年。同時にチームとして掲げている目標は3冠だ。「プレミア(リーグ)ファイナルで勝って優勝するところが一番目指しているとこです。あとはクラブユースも取って、Jユースも取って、昨年の(鹿島)アントラーズがやったみたいに、それを自分たちがやりたい」。2026年の“広島ユースの顔”が個人、チームを成長させて目標を達成する。

後半2分に同点ゴール


(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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