[船橋招待]責任感を楽しむ「レイソルのキャプテン」の確かな覚悟。柏U-18DF上野暉晏を貫くのは「このチームで優勝したい」という強い想い
[3.28 船橋招待U-18大会 柏U-18 2-0 東福岡高 グラスポ]
多くの新たなチャレンジが待っている今シーズン。それでも、必要以上に気負うつもりはまったくない。チームを牽引するキャプテンという役割も、情熱的な新指揮官との共闘も、コンバートされた新ポジションも、すべて最高のモチベーションに変えて、絶対にみんなで歓喜を掴み取る。
「去年から試合に出ていた選手が多いので、プレミアで勝つことが難しいのはわかっていると思うんですけど、どの試合でも勝ちをしっかり目指したいですし、その中でどんなものが得られるか楽しみです。今年はレイソルのアカデミーでの最後の年なので、『このチームで優勝したい』というのが今の一番の気持ちです」。
まっすぐな気持ちでグループを束ねる、柏レイソルU-18(千葉)が頂く2026年のキャプテン。DF上野暉晏(新3年=柏レイソルU-15出身)は自分たちなら必ずできると強く信じて、勝負の1年を颯爽と、猛々しく、走り抜く。
「言われた時は驚きましたね。でも、嬉しかったというのも率直な感想です」。少し笑顔を浮かべながら、上野は大役を言い渡された時の心情をそう振り返る。『第30回船橋招待U-18サッカー大会』2日目の東福岡高戦。柏U-18の赤いキャプテンマークは、背番号8の左腕に巻かれていた。
「“キャプテン”と聞くと、ピッチ内でプレーで示す部分とか、ピッチ外での努力の仕方とか、全部が完璧な人というイメージがありますね。キャプテンマークは最近付け始めたばかりなんですけど、だんだん馴染んでくるのかなと思います」。
実はサッカーを始めてからキャプテンを任されるのは初めてのこと。ただ、志田達郎監督はシーズンを立ち上げるに当たり、迷わず上野を指名したようだ。「レイソルのキャプテンということで責任感は感じながら、キャプテンという役職を楽しくやり切れたなと思っています」。念頭に置いているのは、自分にできることを、楽しみながらやり切ること。とにかく真摯にキャプテンと向き合っている。


東福岡戦では右ウイングでスタメン出場していたが、これも今季から取り組んでいる新ポジション。前線から果敢にプレスを掛け、縦へと鋭く突破を図ったかと思えば、インサイドに潜ってボールを引き出す工夫も。本職さながらの立ち振る舞いに、指揮官の思惑も透けて見える。
「右ウイングはアタッカーなので、点を獲ることはもちろんですし、みんなと違う持ち味として、間で受けられる特徴を生かせる場所なのかなと。もともといろいろなポジションをやってきているので、サイドバックでも、サイドハーフでも、ウイングでも、あまり変わらないですし、どこをやっても良いプレーが出せるような準備をしていきたいと思っています」。ここでも貫くのは自然体。任された場所で、100パーセントのエネルギーを出し尽くすだけだ。
志田監督が意外なことを教えてくれた。「今の3年生で、1年生の時に1回もAチームで活動できなかったのは暉晏ぐらいだったと思うんですよね」。本人にそのことをぶつけてみると、こんな答えが返ってくる。
「そうですね。1回もAチームに行けなかったんですけど、その時にBチームでプレーした期間があったからこそ、去年のAチームに行った時や、今年に繋がっていると思います」。
「1年のころは『何でAチームに行けないんだろうな』ということをずっと考えながらプレーを続けていたので、去年は最初からAチームに行けてプレーできたのは嬉しかったですし、去年は右サイドバックで出ると自分の中で決めて、それで試合に出ることができたので、自分で立ち位置を掴んだ感覚も少しはありました」。


2年生だった昨シーズンは、開幕2試合目の浦和レッズユース戦でプレミアデビューをスタメンで飾ると、本人も言及した右サイドバックや3バックの左センターバックでもプレーし、結果的にリーグ戦18試合に出場。確かな存在感を打ち出してみせる。
さらに、プレミアでのパフォーマンスが評価され、6月にはU-16日本代表にも初選出。『U-16インターナショナルドリームカップ2025 JAPAN』に出場し、日の丸を背負う試合も経験。大きな飛躍の1年となった。
“早生まれ”ということもあり、今年開催のU17アジアカップやU-17ワールドカップに出場する権利もあるが、「多少はそこも意識はしますけど、今はレイソルで優勝することの方が自分の中では大きいです」ときっぱり。まずは目の前のやるべきことを、1つひとつ乗り越えていく。


今季は前述した1年時のBチーム時代から、コーチとして指導を仰いできた志田監督の就任初年度。「もともと熱い人なので、その熱さが自分たちにも伝染していますし、特に勝ちにこだわる部分は去年以上に求められているのかなと感じます。プレーでも、球際の部分で自分たちの熱さも出ているのかなと思います」。旧知の間柄だけにリレーションシップも良好。グループにもポジティブな空気感が流れている。
そんな新指揮官とともに戦うアカデミーラストイヤー。プレミア開幕戦の相手は昨季のチャンピオンであり、高校年代三冠を達成した鹿島アントラーズユースに決まった。会場もメルカリスタジアム。舞台は整ったといっていいだろう。
「いつかはやらないといけない相手なので、もちろん強いのはわかっていますけど、しっかりこの1試合目で倒して、シーズンに良い勢いを持っていけたらなと思っています。自分はあまり去年もスタジアムの試合で長い時間プレーできていないので、そういう部分でも楽しみです」。
「自分は去年の1年でみんなよりAチームでの試合を経験している分、それを生かしていかないといけないなと思っていますし、個人としては全試合にしっかり出て、チームを引っ張る存在になることも目標です。あと、去年はプレミアで1点しか獲れなくて悔しかったので、もっと点を獲りたいですね」。
この仲間と、望んだ結果を成し遂げる。この監督と、望んだ場所へたどり着く。柏U-18を力強くまとめる、背番号8の新キャプテン。上野暉晏は「オレならできる」「オレたちならできる」と確信して、日立台のピッチを熱く燃やす準備を、着々と整えている。


(取材・文 土屋雅史)
多くの新たなチャレンジが待っている今シーズン。それでも、必要以上に気負うつもりはまったくない。チームを牽引するキャプテンという役割も、情熱的な新指揮官との共闘も、コンバートされた新ポジションも、すべて最高のモチベーションに変えて、絶対にみんなで歓喜を掴み取る。
「去年から試合に出ていた選手が多いので、プレミアで勝つことが難しいのはわかっていると思うんですけど、どの試合でも勝ちをしっかり目指したいですし、その中でどんなものが得られるか楽しみです。今年はレイソルのアカデミーでの最後の年なので、『このチームで優勝したい』というのが今の一番の気持ちです」。
まっすぐな気持ちでグループを束ねる、柏レイソルU-18(千葉)が頂く2026年のキャプテン。DF上野暉晏(新3年=柏レイソルU-15出身)は自分たちなら必ずできると強く信じて、勝負の1年を颯爽と、猛々しく、走り抜く。
「言われた時は驚きましたね。でも、嬉しかったというのも率直な感想です」。少し笑顔を浮かべながら、上野は大役を言い渡された時の心情をそう振り返る。『第30回船橋招待U-18サッカー大会』2日目の東福岡高戦。柏U-18の赤いキャプテンマークは、背番号8の左腕に巻かれていた。
「“キャプテン”と聞くと、ピッチ内でプレーで示す部分とか、ピッチ外での努力の仕方とか、全部が完璧な人というイメージがありますね。キャプテンマークは最近付け始めたばかりなんですけど、だんだん馴染んでくるのかなと思います」。
実はサッカーを始めてからキャプテンを任されるのは初めてのこと。ただ、志田達郎監督はシーズンを立ち上げるに当たり、迷わず上野を指名したようだ。「レイソルのキャプテンということで責任感は感じながら、キャプテンという役職を楽しくやり切れたなと思っています」。念頭に置いているのは、自分にできることを、楽しみながらやり切ること。とにかく真摯にキャプテンと向き合っている。


東福岡戦では右ウイングでスタメン出場していたが、これも今季から取り組んでいる新ポジション。前線から果敢にプレスを掛け、縦へと鋭く突破を図ったかと思えば、インサイドに潜ってボールを引き出す工夫も。本職さながらの立ち振る舞いに、指揮官の思惑も透けて見える。
「右ウイングはアタッカーなので、点を獲ることはもちろんですし、みんなと違う持ち味として、間で受けられる特徴を生かせる場所なのかなと。もともといろいろなポジションをやってきているので、サイドバックでも、サイドハーフでも、ウイングでも、あまり変わらないですし、どこをやっても良いプレーが出せるような準備をしていきたいと思っています」。ここでも貫くのは自然体。任された場所で、100パーセントのエネルギーを出し尽くすだけだ。
志田監督が意外なことを教えてくれた。「今の3年生で、1年生の時に1回もAチームで活動できなかったのは暉晏ぐらいだったと思うんですよね」。本人にそのことをぶつけてみると、こんな答えが返ってくる。
「そうですね。1回もAチームに行けなかったんですけど、その時にBチームでプレーした期間があったからこそ、去年のAチームに行った時や、今年に繋がっていると思います」。
「1年のころは『何でAチームに行けないんだろうな』ということをずっと考えながらプレーを続けていたので、去年は最初からAチームに行けてプレーできたのは嬉しかったですし、去年は右サイドバックで出ると自分の中で決めて、それで試合に出ることができたので、自分で立ち位置を掴んだ感覚も少しはありました」。


2年生だった昨シーズンは、開幕2試合目の浦和レッズユース戦でプレミアデビューをスタメンで飾ると、本人も言及した右サイドバックや3バックの左センターバックでもプレーし、結果的にリーグ戦18試合に出場。確かな存在感を打ち出してみせる。
さらに、プレミアでのパフォーマンスが評価され、6月にはU-16日本代表にも初選出。『U-16インターナショナルドリームカップ2025 JAPAN』に出場し、日の丸を背負う試合も経験。大きな飛躍の1年となった。
“早生まれ”ということもあり、今年開催のU17アジアカップやU-17ワールドカップに出場する権利もあるが、「多少はそこも意識はしますけど、今はレイソルで優勝することの方が自分の中では大きいです」ときっぱり。まずは目の前のやるべきことを、1つひとつ乗り越えていく。


今季は前述した1年時のBチーム時代から、コーチとして指導を仰いできた志田監督の就任初年度。「もともと熱い人なので、その熱さが自分たちにも伝染していますし、特に勝ちにこだわる部分は去年以上に求められているのかなと感じます。プレーでも、球際の部分で自分たちの熱さも出ているのかなと思います」。旧知の間柄だけにリレーションシップも良好。グループにもポジティブな空気感が流れている。
そんな新指揮官とともに戦うアカデミーラストイヤー。プレミア開幕戦の相手は昨季のチャンピオンであり、高校年代三冠を達成した鹿島アントラーズユースに決まった。会場もメルカリスタジアム。舞台は整ったといっていいだろう。
「いつかはやらないといけない相手なので、もちろん強いのはわかっていますけど、しっかりこの1試合目で倒して、シーズンに良い勢いを持っていけたらなと思っています。自分はあまり去年もスタジアムの試合で長い時間プレーできていないので、そういう部分でも楽しみです」。
「自分は去年の1年でみんなよりAチームでの試合を経験している分、それを生かしていかないといけないなと思っていますし、個人としては全試合にしっかり出て、チームを引っ張る存在になることも目標です。あと、去年はプレミアで1点しか獲れなくて悔しかったので、もっと点を獲りたいですね」。
この仲間と、望んだ結果を成し遂げる。この監督と、望んだ場所へたどり着く。柏U-18を力強くまとめる、背番号8の新キャプテン。上野暉晏は「オレならできる」「オレたちならできる」と確信して、日立台のピッチを熱く燃やす準備を、着々と整えている。


(取材・文 土屋雅史)



