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「三浦選手の言葉を聞けたから頑張ることができた」。大怪我をきっかけに変化のDF丸岡海太主将がG大阪ユースをプレミア制覇へ導く

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ガンバ大阪ユースDF丸岡海太主将(3年)

 3年ぶりにプレミアリーグWESTへと復帰した昨年のガンバ大阪ユースは4位でフィニッシュ。下級生で高校年代最高峰のリーグを経験した下級生も多く、今年はチームとしての積み上げは十分だ。DF丸岡海太(3年)は「今年はプレミアWESTとプレミアファイナルで優勝したい。勝つことは大前提として粘り強い守備やゴール前でのおもしろいアイデアを見せたい」と意気込みを口にする。

 主将を務める丸岡にとって、今年は勝負の年だ。秋からはJリーグのシーズン移行と同時にU-21リーグがスタート。「例年に比べたらトップに上がれる確率も高いと思う。可能性を勝ち取れるようにやる気を出しています」。

 180㎝の身長はCBとして小柄だが、「子どもの頃は、よく外で遊んでいたので身体能力には自信がある」。跳躍力はフィジカルテストでチーム屈指。技巧派を多く輩出してきたG大阪のアカデミー出身とあって足元の技術力も高く、ビルドアップも安定している。今年はトップチームに2種登録されており、近未来のG大阪を担う選手として期待されている。

 今でこそ充実したパフォーマンスを見せる丸岡だが、ユース昇格直後は苦労が続いた。高校生となったばかりの一昨年の4月に練習で右ひざの前十字靱帯を負傷。昨年2月に実戦復帰したが、直後に今後は右の半月板損傷し、再び戦列から離れた。

「ボロ泣きした」という彼の支えとなったのは同じ時期に膝ひざを大けがしたトップチームの先輩CBだったという。

三浦弦太選手も同じ時期に前十字を切って、入院した時期が3日間ぐらい被っていました。そこで少し喋らせてもらったのですが、怪我した瞬間からすぐ気持ちを切り替えて『良い体に戻ろう』、『もっと強い体になってピッチに戻ろう』とポジティブだった。だから、自分もポジティブになれた。リハビリは長かったけど、三浦選手の言葉を聞けたから頑張ることができた」。

 負傷を機に自らの体と向き合い、これまで以上にご飯の量を増やし、筋トレにも精を出した。加えてリハビリで教わった立ち方や足の付き方など体の使い方を意識したことでバランスを崩さないようになった。再び怪我をしないように今は毎日1時間ほど体のケアにも時間を割いているという。

 そうした努力の甲斐あって、昨年7月の日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の初戦でスタメン復帰。プレミアリーグの後期は全試合フル出場を果たし、「僕を中心に後ろは1、2年生でやっていたので失点しない守りやビルドアップは昨年で自信が付いた」。

「今の体は昔よりも良い」と口にするが、怪我をきっかけに変化したのはフィジカル面だけではない。町中大輔監督は丸岡の成長についてこう話す。「考え方の部分が成長し、戦術的に整理されたし、人間的にも聞く耳を持てるようになった。昨年までは自分のことだけしか考えられなかったけど、怪我をしてから色んな物の見方が変化していって、良い方向にいった」。

 ジュニアユースからのチームメイトで、昨年10月に一足早くプロ契約を結んだDF横井佑弥(新3年)は2月に右ひざを負傷し、長期離脱を余儀なくされた。「横井は昔から凄い選手。先にプロ契約をしたからといって悔しがっていたら上に行けない。負けていられない」。そう口にする丸岡が横井不在の守備陣を支え、チームのタイトルとトップチーム昇格をつかみ取る。

(取材・文 森田将義)

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森田将義
Text by 森田将義

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