[MOM5445]神戸U-18FW山田凌也(1年)_いぶきの森、震撼!驚異の15歳がプレミアのホームデビュー戦で「17分間のハットトリック」達成!
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.12 プレミアリーグWEST第2節 神戸U-18 5-0 岡山U-18 いぶきの森球技場]
U-18に昇格して、初めて迎えたホームでのプレミアリーグという晴れ舞台。間違いなく独特の緊張感はあったはずだ。それでも試合が終わってみれば、積み重ねたのは圧巻の3得点。この15歳、只者ではない。
「ここまではちょっとうまく行きすぎという感じはありますね。開幕の2節でこういう結果が出せていることも、こういう経験ができていることも、とても嬉しいですし、今後も結果にこだわっていきたいです」。
開幕からの2試合でいずれもスタメンを勝ち獲っている、ヴィッセル神戸U-18(兵庫)のスーパールーキー。FW山田凌也(1年=ヴィッセル神戸U-15出身)が驚異のハットトリックを達成し、いぶきの森に特大の衝撃をもたらした。
4月4日。プレミアリーグWEST開幕戦。サガン鳥栖U-18と対峙した一戦で、同じ1年生のDF川崎悠生とMF浅田連と並んでスタメンに抜擢された山田は、後半に入ってGK胡云皓(3年)のロングフィードを諦めずに追い掛けた流れから、チーム2点目をゲット。プレミアデビュー戦で初得点を記録し、チームの勝利の一翼を担ってみせる。
それから1週間後。ホーム開幕戦となったこの日のファジアーノ岡山U-18戦でも、チームを率いる山道高平監督は山田の名前をスタメンリストに書き込む。「たくさんの方が見に来ていたので、最初は結構緊張していました」という言葉は初々しいが、試合が始まると早々にゲームへフィット。前半も17分と32分にはチャンスに顔を出し、際どいシュートを放つ。
ただ、本人はこの2つの逸機に思うところがあったという。「前半は自分に回ってきたチャンスを決め切れなかったですけど、後半にもチャンスは何本か来ると思っていたので、次は絶対そのチャンスを決め切ろうというのは、自分の中で決めていました」。改めて強い決意を抱いて、後半のピッチへ飛び出していく。
3分。右サイドバックのDF上野颯太(3年)がインサイドをドリブルで運ぶのを見て、自分の受けるべきポイントを探り当てる。「上野選手が抜け出した時に、練習からああいうイメージは付いていたので、『ここに入ったら出してくれるやろな』と信じて走りました」。右サイドにふくらんでパスを引き出すと、飛び出したGKより一瞬速く、利き足とは逆の右足でシュート。ボールはゴールネットへ転がり込む。まずは1点目。
11分。MF花元誉絆(1年)がボールを持った瞬間、2人のイメージは共有される。「花元選手とはジュニアユースから3年間一緒にやってきている仲で、日々の意思疎通で分かり合えているので、パスを出す前に目が合って、あとは流し込むだけという感じでした」。ループパスに反応して、マーカーと競り合いながら今度は左足でゴールへ流し込む。続けて2点目。




20分。左サイドをFW上本佳生(3年)が抜け出した時から、たどるべき道筋ははっきりと見えていた。「川端(彪英)選手がニアで潰れてくれて、マイナスに広大なスペースがあったので、ファーに入るふりをして、マイナスでしっかり決め切ることを意識していました」。マイナスのグラウンダークロスを、左足で左スミのゴールネットへ送り届ける。これで3点目。わずか17分間でハットトリックを成し遂げてしまう。
これには昨季もU-15で指導に当たっていた山道監督も、「『アシストしたヤツにちゃんとお礼を言っておけよ』と言いましたけど(笑)、クロスに対してファーだけを狙うのではなくて、ちゃんと入っていく回数は非常に増えたので、ああやってゴールに向かう姿勢が良い形になったのかなと思います」と確かな評価を口にする。




本人も途中からは、少しだけ心の中で意識していたようだ。「2個上の代の試合ということもあって、まさかハットトリックできるとは思っていなかったですけど、2点目を自分が決めたあたりからは、3点目を目指そうという気持ちでプレーしていました」。一方でこの結果には、チームメイトの協力があったこともハッキリと明言する。
「前半はチームのみんながシュートを外しても良い声掛けをしてくれて、前向きに進めることができたので、こういう結果になったかなと思います」。試合は5-0で快勝。その中でも開幕からの2試合で4得点を挙げた山田の躍動が、好調をキープするチームの中でも一際眩く輝いた。


昨年の夏には神戸U-15の一員として、クラブユース選手権で日本一を経験。年代別代表にも招集されるなど、中学年代から注目を集めていたアタッカーだが、今季は新たなポジションにチャレンジしているという。
「中学生のころはずっと左サイドで、縦にガンガン行くタイプだったんですけど、左には上本がいるので、彼を生かすとなったら右かなと考えて、1か月半ぐらい掛けてチャレンジしてもらったんですけど、彼も凄くひたむきにやってくれたので、それが今の結果に結び付いているのかなと思います」(山道監督)
本人はU-18でのプレーにも、少しずつトレーニングから手応えを感じているようだ。「凄く強度が高い中で、自分も最初のころはそれに付いていくので必死だったんですけど、今はもうそこに慣れてきたので、半年後ぐらいには、自分も強度をしっかり出して、周りを引っ張っていけるような存在になれたらなと思います」。穏やかな口調ながら、そう言い切った言葉が頼もしい。
上々の滑り出しを見せている新シーズン。だが、まだまだ成長の途上にいることは自分が一番よくわかっている。大切なのはこの勢いを継続させること。そのうえで、さらなる存在感を打ち出してやる。
「ジュニアユースの時のサンライズリーグでは、開幕からなかなか点が獲れずに、そのまま悪い流れが続いてしまって、自分自身もあまり結果が出なかったので、2026年はもう年齢に関係なく、得点にこだわっていって、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」。
1年生だとか、新ポジションにトライしているとか、そんなことは関係ない。ピッチに立ったならば、もう自分にできることをやり切るだけ。神戸U-18に現れた、15歳のウルトラレフティ。山田凌也はどんなステージでも通用するような、本物の力を手にするべく、真摯な日常をとにかくひたむきに重ねていく。


(取材・文 土屋雅史)
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[4.12 プレミアリーグWEST第2節 神戸U-18 5-0 岡山U-18 いぶきの森球技場]
U-18に昇格して、初めて迎えたホームでのプレミアリーグという晴れ舞台。間違いなく独特の緊張感はあったはずだ。それでも試合が終わってみれば、積み重ねたのは圧巻の3得点。この15歳、只者ではない。
「ここまではちょっとうまく行きすぎという感じはありますね。開幕の2節でこういう結果が出せていることも、こういう経験ができていることも、とても嬉しいですし、今後も結果にこだわっていきたいです」。
開幕からの2試合でいずれもスタメンを勝ち獲っている、ヴィッセル神戸U-18(兵庫)のスーパールーキー。FW山田凌也(1年=ヴィッセル神戸U-15出身)が驚異のハットトリックを達成し、いぶきの森に特大の衝撃をもたらした。
4月4日。プレミアリーグWEST開幕戦。サガン鳥栖U-18と対峙した一戦で、同じ1年生のDF川崎悠生とMF浅田連と並んでスタメンに抜擢された山田は、後半に入ってGK胡云皓(3年)のロングフィードを諦めずに追い掛けた流れから、チーム2点目をゲット。プレミアデビュー戦で初得点を記録し、チームの勝利の一翼を担ってみせる。
それから1週間後。ホーム開幕戦となったこの日のファジアーノ岡山U-18戦でも、チームを率いる山道高平監督は山田の名前をスタメンリストに書き込む。「たくさんの方が見に来ていたので、最初は結構緊張していました」という言葉は初々しいが、試合が始まると早々にゲームへフィット。前半も17分と32分にはチャンスに顔を出し、際どいシュートを放つ。
ただ、本人はこの2つの逸機に思うところがあったという。「前半は自分に回ってきたチャンスを決め切れなかったですけど、後半にもチャンスは何本か来ると思っていたので、次は絶対そのチャンスを決め切ろうというのは、自分の中で決めていました」。改めて強い決意を抱いて、後半のピッチへ飛び出していく。
3分。右サイドバックのDF上野颯太(3年)がインサイドをドリブルで運ぶのを見て、自分の受けるべきポイントを探り当てる。「上野選手が抜け出した時に、練習からああいうイメージは付いていたので、『ここに入ったら出してくれるやろな』と信じて走りました」。右サイドにふくらんでパスを引き出すと、飛び出したGKより一瞬速く、利き足とは逆の右足でシュート。ボールはゴールネットへ転がり込む。まずは1点目。
11分。MF花元誉絆(1年)がボールを持った瞬間、2人のイメージは共有される。「花元選手とはジュニアユースから3年間一緒にやってきている仲で、日々の意思疎通で分かり合えているので、パスを出す前に目が合って、あとは流し込むだけという感じでした」。ループパスに反応して、マーカーと競り合いながら今度は左足でゴールへ流し込む。続けて2点目。




20分。左サイドをFW上本佳生(3年)が抜け出した時から、たどるべき道筋ははっきりと見えていた。「川端(彪英)選手がニアで潰れてくれて、マイナスに広大なスペースがあったので、ファーに入るふりをして、マイナスでしっかり決め切ることを意識していました」。マイナスのグラウンダークロスを、左足で左スミのゴールネットへ送り届ける。これで3点目。わずか17分間でハットトリックを成し遂げてしまう。
これには昨季もU-15で指導に当たっていた山道監督も、「『アシストしたヤツにちゃんとお礼を言っておけよ』と言いましたけど(笑)、クロスに対してファーだけを狙うのではなくて、ちゃんと入っていく回数は非常に増えたので、ああやってゴールに向かう姿勢が良い形になったのかなと思います」と確かな評価を口にする。




本人も途中からは、少しだけ心の中で意識していたようだ。「2個上の代の試合ということもあって、まさかハットトリックできるとは思っていなかったですけど、2点目を自分が決めたあたりからは、3点目を目指そうという気持ちでプレーしていました」。一方でこの結果には、チームメイトの協力があったこともハッキリと明言する。
「前半はチームのみんながシュートを外しても良い声掛けをしてくれて、前向きに進めることができたので、こういう結果になったかなと思います」。試合は5-0で快勝。その中でも開幕からの2試合で4得点を挙げた山田の躍動が、好調をキープするチームの中でも一際眩く輝いた。


昨年の夏には神戸U-15の一員として、クラブユース選手権で日本一を経験。年代別代表にも招集されるなど、中学年代から注目を集めていたアタッカーだが、今季は新たなポジションにチャレンジしているという。
「中学生のころはずっと左サイドで、縦にガンガン行くタイプだったんですけど、左には上本がいるので、彼を生かすとなったら右かなと考えて、1か月半ぐらい掛けてチャレンジしてもらったんですけど、彼も凄くひたむきにやってくれたので、それが今の結果に結び付いているのかなと思います」(山道監督)
本人はU-18でのプレーにも、少しずつトレーニングから手応えを感じているようだ。「凄く強度が高い中で、自分も最初のころはそれに付いていくので必死だったんですけど、今はもうそこに慣れてきたので、半年後ぐらいには、自分も強度をしっかり出して、周りを引っ張っていけるような存在になれたらなと思います」。穏やかな口調ながら、そう言い切った言葉が頼もしい。
上々の滑り出しを見せている新シーズン。だが、まだまだ成長の途上にいることは自分が一番よくわかっている。大切なのはこの勢いを継続させること。そのうえで、さらなる存在感を打ち出してやる。
「ジュニアユースの時のサンライズリーグでは、開幕からなかなか点が獲れずに、そのまま悪い流れが続いてしまって、自分自身もあまり結果が出なかったので、2026年はもう年齢に関係なく、得点にこだわっていって、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいです」。
1年生だとか、新ポジションにトライしているとか、そんなことは関係ない。ピッチに立ったならば、もう自分にできることをやり切るだけ。神戸U-18に現れた、15歳のウルトラレフティ。山田凌也はどんなステージでも通用するような、本物の力を手にするべく、真摯な日常をとにかくひたむきに重ねていく。


(取材・文 土屋雅史)
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