技巧派のトップ下が速さを加えて強力ドリブラーに変貌。帝京長岡の右WB秋山陽登が流経大柏の守りを攻略し、1ゴール
[10.4 プレミアリーグEAST第16節 帝京長岡高 1-3 流通経済大柏高 長岡市ニュータウン運動公園サッカー場B]
トップ下を主戦場としていた技巧派が、ドリブラーとして躍動している。帝京長岡高(新潟)は右ウイングバック(WB)の秋山陽登(3年=清水エスパルスジュニアユース出身)が前半からプレミアリーグEAST首位・流通経済大柏高(千葉)の脅威に。特に前半はスピードを活かした縦突破で右サイドを攻略し、ゴール前のシーンを創出した。
事前のスカウティングでは対峙するDFも足が速く、スピードだけでかわすのは難しいと分析。「横並びじゃあまり勝てないかなと思って、タイミング外すのを結構意識してやってたんで、そこは上手くできたかなと思います」。相手の足を止め、そこからの加速で前へ。高い位置からでも、低い位置からもドリブルで前進して攻撃の中心になっていた。
古沢徹監督は「(今、)秋山がいいです。メンタルも大人になって。サイドバックとかウイングバックで掴まれない位置から上がって行けば、(エースFW)児山(雅稀)、岡中(舜)あたりも活きるので」と信頼。前節(対青森山田高/●1-3)は怪我から1か月半ぶりの復帰直後で思うようなプレーができなかったというが、この日は身体の切れもあった。
ただし、後半は縦へのドリブルを対策されて行き切る回数が減少。警戒された際にどのようなプレーをするのかは課題になった。「調子いい時はもっとチャンス作れるんで、そこはもうちょい課題かなと思います」(秋山)。左足の精度も上げてより、縦でも中でも勝負できるようにならなければならない。
チームは後半15分に先制点を奪われると、そこから連続失点して0-3。だが、秋山は試合終了間際に左サイドを突破したMF和食陽向(3年)の折り返しを左足ダイレクトで決め、今季リーグ戦3得点目を挙げた。
「左サイドを突破した時に自分が逆サイドから入っていくっていうのは、夏もずっと練習していて、そこが上手くいって良かった。和食が持った時は大体、アイツ行けるんで、そこはマイナス開くなと思ったんで、ちょっと後ろ目に入っていたら来たんで上手く決めることができました」
チームは前向きな試合内容で意地のゴールも決めたが、4連敗。「今、ちょっと連敗しちゃっていて、失点も多い中で、この1週間はもうみんなで『絶対、首位に勝とう』っていうことでやってきて正直、実力差も多分あまりなかったし、こんなスコアになるゲームでもなかった。最後の1点は次に繋がったかもしれないけど、スコアで言ったら負けちゃったんで、もう1回、1週間、みんなで準備して、次勝って、連敗脱出できたらなって思います」と力を込めた。
秋山は清水ジュニアユース時代、ほとんど試合に出られず、「(高校進学時点で)もう全然、どこも声掛かってないって感じで、それで帝京長岡のサッカー見て、廣井蘭人君(現・筑波大)とその代に憧れて、最初セレクション受けに行って、セレクション合格をもらえて入ってきたって感じです」。静岡にも強豪校はいくつもあるが、「県外に出たい」という思いもあって新潟での挑戦をスタートした。
昨年までの主戦場はトップ下。ボールを引き出し、ターンして崩しに係ることが得意だったという。「(当時は)全然スピードとかもなくて、今のような感じじゃなかったんですけど、ちょっと速くなってきて、今年、最初に左でずっと出させてもらっていました。一番変わったのは、(4月の柏)レイソル(U-18)戦の時に結構(ドリブルで)行けて、そこで自信ついて、やっていくうちに結構行けるな、っていう感覚を持つようになった」と明かす。
ポジションは左から右へ変わったが、そこでも突破力を発揮。「昔から足元はお父さんと練習していたので自信はあって、それにスピードがついてきた」というドリブラーはFWネイマール(サントス)やMF中村敬斗(リヨン)のドリブルの映像を見て、武器をより強力なモノにしようとしている。
この後、プレミアリーグ2試合を挟んで選手権予選がスタートする。チームは怪我人が増えている状況だが、「全国ならもしかしたら(怪我人たちも)間に合うかもしれないんで、そこはアイツらのためにも、チームが前に進んでいくためにも、チームが目指しているのは日本一なんで、絶対県予選勝って、日本一ってところ目指してやっていきたいなって思います。自分としては結構、ドリブルが自信持っているところなので、県予選でもそうですし、予選突破して全国でも観客に『凄いな』って思われるようなプレーを自分は目指してるんで、そこは意識して自分のプレー見て欲しいです」。“サッカー王国”静岡から外へ飛び出し、新潟で強力ドリブラーに変貌。選手権で活躍して、自分の選択を後押ししてくれた人や支えてくれた人たちに恩返しする。




(取材・文 吉田太郎)
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トップ下を主戦場としていた技巧派が、ドリブラーとして躍動している。帝京長岡高(新潟)は右ウイングバック(WB)の秋山陽登(3年=清水エスパルスジュニアユース出身)が前半からプレミアリーグEAST首位・流通経済大柏高(千葉)の脅威に。特に前半はスピードを活かした縦突破で右サイドを攻略し、ゴール前のシーンを創出した。
事前のスカウティングでは対峙するDFも足が速く、スピードだけでかわすのは難しいと分析。「横並びじゃあまり勝てないかなと思って、タイミング外すのを結構意識してやってたんで、そこは上手くできたかなと思います」。相手の足を止め、そこからの加速で前へ。高い位置からでも、低い位置からもドリブルで前進して攻撃の中心になっていた。
古沢徹監督は「(今、)秋山がいいです。メンタルも大人になって。サイドバックとかウイングバックで掴まれない位置から上がって行けば、(エースFW)児山(雅稀)、岡中(舜)あたりも活きるので」と信頼。前節(対青森山田高/●1-3)は怪我から1か月半ぶりの復帰直後で思うようなプレーができなかったというが、この日は身体の切れもあった。
ただし、後半は縦へのドリブルを対策されて行き切る回数が減少。警戒された際にどのようなプレーをするのかは課題になった。「調子いい時はもっとチャンス作れるんで、そこはもうちょい課題かなと思います」(秋山)。左足の精度も上げてより、縦でも中でも勝負できるようにならなければならない。
チームは後半15分に先制点を奪われると、そこから連続失点して0-3。だが、秋山は試合終了間際に左サイドを突破したMF和食陽向(3年)の折り返しを左足ダイレクトで決め、今季リーグ戦3得点目を挙げた。
「左サイドを突破した時に自分が逆サイドから入っていくっていうのは、夏もずっと練習していて、そこが上手くいって良かった。和食が持った時は大体、アイツ行けるんで、そこはマイナス開くなと思ったんで、ちょっと後ろ目に入っていたら来たんで上手く決めることができました」
チームは前向きな試合内容で意地のゴールも決めたが、4連敗。「今、ちょっと連敗しちゃっていて、失点も多い中で、この1週間はもうみんなで『絶対、首位に勝とう』っていうことでやってきて正直、実力差も多分あまりなかったし、こんなスコアになるゲームでもなかった。最後の1点は次に繋がったかもしれないけど、スコアで言ったら負けちゃったんで、もう1回、1週間、みんなで準備して、次勝って、連敗脱出できたらなって思います」と力を込めた。
秋山は清水ジュニアユース時代、ほとんど試合に出られず、「(高校進学時点で)もう全然、どこも声掛かってないって感じで、それで帝京長岡のサッカー見て、廣井蘭人君(現・筑波大)とその代に憧れて、最初セレクション受けに行って、セレクション合格をもらえて入ってきたって感じです」。静岡にも強豪校はいくつもあるが、「県外に出たい」という思いもあって新潟での挑戦をスタートした。
昨年までの主戦場はトップ下。ボールを引き出し、ターンして崩しに係ることが得意だったという。「(当時は)全然スピードとかもなくて、今のような感じじゃなかったんですけど、ちょっと速くなってきて、今年、最初に左でずっと出させてもらっていました。一番変わったのは、(4月の柏)レイソル(U-18)戦の時に結構(ドリブルで)行けて、そこで自信ついて、やっていくうちに結構行けるな、っていう感覚を持つようになった」と明かす。
ポジションは左から右へ変わったが、そこでも突破力を発揮。「昔から足元はお父さんと練習していたので自信はあって、それにスピードがついてきた」というドリブラーはFWネイマール(サントス)やMF中村敬斗(リヨン)のドリブルの映像を見て、武器をより強力なモノにしようとしている。
この後、プレミアリーグ2試合を挟んで選手権予選がスタートする。チームは怪我人が増えている状況だが、「全国ならもしかしたら(怪我人たちも)間に合うかもしれないんで、そこはアイツらのためにも、チームが前に進んでいくためにも、チームが目指しているのは日本一なんで、絶対県予選勝って、日本一ってところ目指してやっていきたいなって思います。自分としては結構、ドリブルが自信持っているところなので、県予選でもそうですし、予選突破して全国でも観客に『凄いな』って思われるようなプレーを自分は目指してるんで、そこは意識して自分のプレー見て欲しいです」。“サッカー王国”静岡から外へ飛び出し、新潟で強力ドリブラーに変貌。選手権で活躍して、自分の選択を後押ししてくれた人や支えてくれた人たちに恩返しする。




帝京長岡は諦めずに戦い、右WB秋山陽登(左端)が1点を返す
(取材・文 吉田太郎)
●高円宮杯プレミアリーグ2026特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信



