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悔しさ抑え、おどけた久保建英…後半の逆転劇に「ビックリした。あんなうまくいくとは」

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日本代表MF久保建英

[12.1 カタールW杯E組第3節 日本2-1スペイン ドーハ/ハリファ]

 少しおどけるように言った。初戦のドイツ戦(○2-1)に続いて前半のみで途中交代となった日本代表MF久保建英(ソシエダ)は「着替えて戻ったら1点入って、『おーっ』と思ったらまたすぐ2点目が入ってビックリした。あんなうまくいくとは思ってなかった」と、日本の逆転劇を冗談交じりに振り返った。

 悔しさがなかったわけがない。第2戦のコスタリカ戦(●0-1)は出番がなく、2試合ぶりに先発した久保だが、ドイツ戦同様、守備から入るゲームプランの中でなかなか自分の良さを出すのは難しかった。前半12分に先制を許しても戦い方は変わらない。0-1でもOKという展開で、久保は自身に与えられた役割を全うした。

「プレスの仕方を変えて、後半から行こうという話はしていた。ある意味、前半は捨てたような感じになったけど、最小限の傷で後半に臨めて良かった」。後半はより前からチームとしてプレスに行き、攻撃面での貢献も思い描いていたが、「体もキレていたので、このままやってやろうと思っていた矢先の交代だった」と再びハーフタイムにベンチへ下がることになった。

「今日の交代は予想していなかったので、個人的なことだけを言うとすごく悔しかった。ボールも足元に付いていたし、取られる気もしなかった。コンディションはいいので、次のチャンスをもらえたことをチームメイトに感謝して、次のためにいい準備ができれば」

 ドイツ、スペインを破り、2大会連続のグループリーグ突破を果たした日本は5日の決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦する。史上初のベスト8を懸けた大一番へ、「コンディションは良かったし、いいプレーをしていたと思うので、ドイツ戦よりも悔しかったけど、次は前半で交代させられないように、出るチャンスがあれば、前半で結果を残すしかない」と強い決意を口にした。

 “第2の母国”であるスペインとの試合後にはスペイン代表の選手たちともコミュニケーションを取ったという。「彼らは余裕があるので、『決勝で会えたらいいね』と言っていたけど、僕たちにそんな余裕はないので、次のクロアチア戦に向けていい準備をしたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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