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レアル新監督、C・ロナウドやS・ラモスとコンタクトを取ったことを明かす

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 来季からレアル・マドリーを率いるラファエル・ベニテス新監督がクラブの公式サイトでインタビューに応じた。

 今月3日に行われた就任会見では「今日は私にとって、とても感動的な日だ。我が家に帰ってきたんだ」と涙を浮かべた新指揮官。現役時代はレアルの下部組織で育ち、引退後はレアルのBチームを率いて指導者としてのキャリアをスタートさせたベニテス氏。トップチームの監督就任は古巣への“凱旋”も意味していた。

「以前の練習場とは比べものにならない。当時は土のグラウンドで、1チームに計6個のボールしかなかった。ユースの監督をしていたときには、雨が降ってない日に芝のピッチをどのチームが使うかで口論していた」。当時との違いをそう語るベニテス新監督。現在はリバプールでオフを過ごしているが、同時に世界を代表するビッグクラブを率いる準備も着々と進めているようだ。

「スタッフとともに新たな冒険に向けて、あらゆる詳細について準備している。さまざまな部門の責任者と会い、話し合いをして意見を聞き、私たちの考えを伝え、決定を下し始めている」。オーストラリア、アジアへ遠征するプレシーズンツアーの準備を本格化させる中、選手たちともコンタクトを取っていることを明かした。

「直接コンタクトを取ってやっている。セルヒオ(・ラモス)、イケル(・カシージャス)、クリスティアーノ(・ロナウド)、ベイル、ペペ、バラン……。選手たちが私に示した姿勢は、全員が最高のものだった。最初に私がしたのは話を聞き、昨季の良かったことや悪かったことを知り、それぞれの感触、改善の余地、やりたいことの意見を確かめることだった」

 FWクリスティアーノ・ロナウドの1トップ起用やMFガレス・ベイルのトップ下あるいは左サイド起用など、スペインメディアではさまざまな憶測が報じられているが、指揮官はこうした報道を否定する。

「イケル、セルヒオ、クリスティアーノ、イスコ、ベイルに関しては、どこかでのプレーを“要求する”なんてことはない。選手個々の能力を最大限に発揮するための最適なシステムはまだ決めていない。それぞれのベストを引き出すためには、ピッチで快適さを感じなければならないからだ」

 大事なのはシステムではなく、哲学やコンセプトであり、あくまで攻撃的なサッカーを貫くことを宣言した。

「多くの人が4-4-2や4-3-3といったピッチ上の選手の配置がプレーモデルと考えているが、そうではない。私たちのプレーモデルはオフェンシブなサッカーをすることがベースにある。できる限りボールを保持し、素早いボール回しで攻め、攻守のバランスを失わないよう努め、ポジティブなアグレッシブさを持ち、必要に応じて複数のシステムに適応する。自分たちのサッカーを目指し、必要があれば別のオプションもこなす。それがプレーモデルだ」

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