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フランス戦へ、ルーニー「皆が団結する素晴らしい夜に」 「サッカーは人を団結させる」

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 イングランド代表のFWウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)がフランス代表との親善試合へ向けた前日会見に出席した。英『ミラー』などが内容を伝えている。イングランド代表の主将は、フランスの同時多発テロによる悲劇に哀悼の意を表し、テロに屈してはならないと語った。

 17日に予定されていたベルギー対スペインの国際親善試合は、一連のテロ事件が「ベルギーで準備された」ということもあり、中止が決まった。一方でイングランド対フランスは予定通りに開催される。

 ルーニーは「フランスとの試合が行われるのは喜ばしいことだ。試合をすることで、フランスがテロに屈していないという姿勢を見せることができる。僕らもそれをサポートする必要がある」とコメント。

「僕ら皆が団結する素晴らしい夜になるだろう。テロリストに対し、世界がどう立ち向かっていくのかを示す時だ」

「ニュース映像を見たよ。胸クソが悪くなったし、悲しかった。サッカーは世界に貢献するものだし、皆が結束できるというところを示すものでもある。サッカーはそうするだけの力があるんだ」

「サッカー界もより結束していく必要がある。この状況に対し、皆が何らかの役割を果たしてくれると考えているよ。僕達選手、それからファンもどうするべきなのかわかっているはずだ。サッカーは人々を団結させる力がある」

 ルーニーは「マンチェスター・Uの今のチームメイト全員と話をした。ドイツ代表のMFバスティアン・シュバインシュタイガーも含めてね」とも明かした。

 なお、今回のテロ事件については「試合後の控え室で事件を知ったんだ」と言う。「僕が最初にそれを目撃したのはSNSからだった。スタジアムの外でグレネード弾が打たれたかもしれないという内容だった。ホテルに帰るまで、それだけが僕らの知っている情報だった。それからニュースを見たんだ」

「そこではいくつかの番組が事件について報じていた。正直に言えば、見るのは辛かったよ。1時間ほどニュースを見て、それから寝ようとした。吐き気をもよおすような気分だった」

 13日の事件発生から中3日で親善試合を迎えることになる。事件当時、スタジアムにいたフランス代表選手はもちろん、イングランド代表選手にとっても様々な意味で特異な試合となることは間違いない。

「このような事件が起きてから、試合に臨むというのはこれまで経験したことのないことだ。おそらく誰もないだろう。だけど、それでも試合には行かないといけないし、勝利しなければならない。誰にとっても難しい状況ではあるし、特にフランス代表にとってはそうだろうけれどね」

 それでもルーニーは、こんなときだからこそ「サッカー」をすることに意味があると考えており、「ただ、悪いことが起きてしまった時、サッカーというのは心をリラックスさせてくれる場所でもあるんだ」と話した。

「テロリズムは現在進行形の問題だ。いつどこで起きるかわからない。僕らはセキュリティーを信頼しなければならないし、何も起きないことを祈るばかりだ」

「フランス代表の選手にとってはタフな試合になるだろう。だけどフランスにとって、国家の誇りを示すチャンスでもある。選手たちはフランスのプライドを見せるために全力でプレーするはずさ。何日か深く落ち込んだ後にね」

「僕らもイングランドを代表して、フランスに敬意を表するとともに、哀悼の意を表すつもりだ」

「本当にショッキングな出来事だった。1人のサッカー選手としていえば、スタジアムにはいつも友人たちがいる。彼らの身に起きていたかもしれない。本当にショッキングな出来事だったよ」

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