beacon

主力を引き抜かれて新シーズンに向かうドルトムント監督 「新たなスタート」

このエントリーをはてなブックマークに追加

「ドルトムントのためにプレーすることで目を輝かせる選手たちを選んだ」

 ドルトムントを率いるトーマス・トゥヘル監督が、シーズン最初の会見に臨んだ。

 ドルトムントはこの夏、DFマッツ・フンメルス、MFイルカイ・ギュンドアン、ヘンリク・ムヒタリャンの主力3人を引き抜かれた。チームの中心選手たちが去ったことについて、指揮官はこう話している。

「新しいスタートのような感覚とも言える。マッツ、イリー(ギュンドアン)、ミッキー(ムヒタリャン)という極めて重要な選手たちが去ったのだからね。普通の選手の移籍とは違う。チームとは、非常にデリケートな構造だ」

「彼らを失うことは、その構造を安定させて支えてくれた柱を失うことを意味する。彼らはヨーロッパ、世界のトップレベルでもそう見られないクオリティーを持っている。彼らを残すために、我々はすべてを試みた。彼らを中心としてチームの補強を行うことだって考えたんだ」

 主力3人を失ったドルトムントだが、DFマルク・バルトララファエル・ゲレイロ、MFセバスティアン・ローデ、ミケル・メリーノ、FWウスマン・デンベレエムレ・モルを獲得した。

「限界にぶつかったこと、我々よりも大きな魅力を放つクラブがいること、我々のさらに上に立つクラブが存在することを認めなければいけなかった。それを否定して彼らの移籍を受け入れなかったら、その壁に頭から突っ込み続けることになる。だが、そうしないために、クリエイティブな姿勢で新たな解決策を見つけようとする選択肢がある」

「我々が選んだ道は、若くてリスクに満ちた道だ。だが、リスクを冒せば報われるはずだ。ドルトムントにすべてを尽くし、我々のためにプレーすることに目を輝かせる選手たちを選んだ」

 これからのスタイルについては、こう話している。

「すべてを整理するまで、時間が必要だ。退団した3人のところにそれぞれ1人の新しい選手を入れ替えることはできない。大事なことは、そんなことを試みるのではなく、チームが持つタレントを発展させることだ。グループとして、プレーや人間関係、お互いのことを知っていかなければいけない」

「プレースタイルに関してはオープンだ。今までのものを再現しようとするのではなく、強く意識しながら新しいものをつくろうとしなければいけない。我々はこれからもトップにチャレンジしていくためにプレーする」

 “新生”ドルトムントは、どんな形をつくっていくのだろうか。

●欧州組完全ガイド
●ブンデスリーガ2016-17特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP