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ゲッツェの勇敢な決断を喜ぶトゥヘル 「険しい道を避けることもできた」

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再び輝かせることを誓うドルトムント指揮官

 21日、ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェバイエルンからドルトムントに復帰することが発表された。インターナショナル・チャンピオンズカップに向けてチームとともに中国へ向かったトーマス・トゥヘル監督は、上海で開かれた会見でゲッツェの加入について語っている。

 ドルトムント下部組織が育てたドイツ最高の逸材と称されたゲッツェは、2013年夏にバイエルンへ移籍した。それまでドルトムントに忠誠を誓っていたことや移籍発表のタイミングなどにより、“裏切り者”扱いを受けることになった同選手だが、その3年後に復帰することが決まっている。

 今夏の移籍市場における7人目の補強を、トゥヘル監督は次のように歓迎した。

「彼の復帰を喜んでいる。マリオはドルトムントにコミットすることで、難しい道を選んだ。バイエルンに移籍した経緯はよく知られている。国外に移籍して再スタートすることで、このような抵抗のある道を避けることだってできただろう。だが、彼は最高のレベルに戻るために、我々の下、この家族のような雰囲気を持つクラブに来ることを望んでくれたんだ」

 同監督は、ゲッツェのポジションについても触れた。この夏、マンチェスター・ユナイテッドへと向かったMFヘンリク・ムヒタリアンの後釜とは見ていないようだ。どちらかと言えば、日本代表MF香川真司とポジションが重なるかもしれない。

「彼を指導したことはないが、ユース時代から何度か相手チームの監督として対戦してきた。私はマリオをセンターの選手として見ており、中央で力を発揮できると考えている。彼には険しい道のりが待っているが、我々は彼のことを非常に楽しみにしている」

 一方、ゲッツェがジョゼップ・グアルディオラ前監督率いるバイエルンで期待に応えることができなかったことについては、こう話している。

「決して批判しているわけではないが、バイエルンはあらゆる面で多くが求められる環境だ。それに性格上合わない場合もある。マリオはより温かさのある場所を求めていたと思う。彼にとっては、守られているという感覚の中で、スポーツに集中できることが大事だったのだろう。だから、ドルトムントに復帰することを決めた。我々は彼にそれらを与えられることを試みる」

「彼が目指すレベルにたどり着けるよう、我々は最終的には見守ることしかできない。いつまで何ができるか予想するべきではない。ただ8月1日以降、彼の才能が輝きを放つために、我々は毎日をうまく利用していくつもりだ」

 ゲッツェの復帰が決まったドルトムントは、22日にさらなる補強が発表される見通しだ。ドイツ『ビルト』は、トゥヘル監督がマインツ時代にトップチームに引き上げた愛弟子のボルフスブルクFWアンドレ・シュールレの加入が決まると伝えている。

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