左足の決勝点で自らの価値を証明した柏内定の東洋大DF山之内佑成「レイソルの力になれるようにさらに成長しないと」
東洋大の決勝点となった
[6.11 天皇杯2回戦 柏 0-2 東洋大 三協F柏]
もっている男が勝ち鬨をあげた。昨年度の全日本大学サッカー選手権(インカレ)王者としてアマチュアシード権を獲得、天皇杯初出場をはたした東洋大が、J1で4位と上位争いを演じる柏レイソルを2-0で破った。
ジャイアントキリングの中心にいたのは、DF山之内佑成(4年=JFAアカデミー)だ。スコアレスで迎えた延長後半2分、右SBのDF荒井涼(4年=日大藤沢高)のクロスは柏DFのクリアにあうが、そのこぼれ球をひろったのは、左SBの山之内。トラップから左足を豪快にふりぬく。柏の選手の懸命なスライディングもおよばず、ゴール左上に吸い込まれた。延長後半という苦しい時間帯でも、両SBが高い位置をとってプロ相手に攻めの姿勢を示した。
得点を決めたのは、東洋大の応援団が陣取っていたアウェーゴール裏の目前。「めちゃくちゃがんばって応援をしてくれていたので、ゴールしたらそこに行こうっていうのは決めてました」。柏のホームスタジアムということもあって応援の人数でいえば圧倒的不利な状況で、最後まで声援を送り続けた仲間たちに飛び込んだ。
東洋大のメンバーには、柏U-18出身の選手が4人、柏U-15出身の選手が1人名を連ねていたが、山之内のこの一戦に懸ける思いは誰よりも強かったのかもしれない。オフに行った右足首の手術、ハムストリングの負傷によって、4年生になって初めて公式戦に出場したのは、5月31日の関東大学リーグ1部・明治大戦。続く6月8日の日大戦でようやく先発フル出場したばかりだった。そして、「絶対に復帰したい」と臨んだのが、来シーンからそのユニフォームに袖を通すことが内定している柏戦。延長を含めた120分を戦い抜いた。
決勝点となったゴールだけでなく、守備面でも大きく貢献した。マッチアップすることが多かったMF中島舜を封殺。柏サポーターにとって、山之内の活躍は数少ないポジティブな側面といえる。「自分がどれだけできるのかっていう楽しみと、自分の価値っていうのを証明できればいいなと思って試合に臨みました」。柏を敗退に追いやった一撃は、まちがいなく名刺がわりになったはず。
内定先のチームとの一戦に、怪我からの復帰を間に合わせて、自らの決勝点で勝利に導く。それでも山之内は「来シーズンレイソルの力になれるように、さらに自分としても成長しないとダメですし、来シーズンのための準備じゃないですけど、また1からやっていきたいなと思ってます」と謙虚な姿勢を崩さなかった。


(取材・文 奥山典幸)
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もっている男が勝ち鬨をあげた。昨年度の全日本大学サッカー選手権(インカレ)王者としてアマチュアシード権を獲得、天皇杯初出場をはたした東洋大が、J1で4位と上位争いを演じる柏レイソルを2-0で破った。
ジャイアントキリングの中心にいたのは、DF山之内佑成(4年=JFAアカデミー)だ。スコアレスで迎えた延長後半2分、右SBのDF荒井涼(4年=日大藤沢高)のクロスは柏DFのクリアにあうが、そのこぼれ球をひろったのは、左SBの山之内。トラップから左足を豪快にふりぬく。柏の選手の懸命なスライディングもおよばず、ゴール左上に吸い込まれた。延長後半という苦しい時間帯でも、両SBが高い位置をとってプロ相手に攻めの姿勢を示した。
得点を決めたのは、東洋大の応援団が陣取っていたアウェーゴール裏の目前。「めちゃくちゃがんばって応援をしてくれていたので、ゴールしたらそこに行こうっていうのは決めてました」。柏のホームスタジアムということもあって応援の人数でいえば圧倒的不利な状況で、最後まで声援を送り続けた仲間たちに飛び込んだ。
東洋大のメンバーには、柏U-18出身の選手が4人、柏U-15出身の選手が1人名を連ねていたが、山之内のこの一戦に懸ける思いは誰よりも強かったのかもしれない。オフに行った右足首の手術、ハムストリングの負傷によって、4年生になって初めて公式戦に出場したのは、5月31日の関東大学リーグ1部・明治大戦。続く6月8日の日大戦でようやく先発フル出場したばかりだった。そして、「絶対に復帰したい」と臨んだのが、来シーンからそのユニフォームに袖を通すことが内定している柏戦。延長を含めた120分を戦い抜いた。
決勝点となったゴールだけでなく、守備面でも大きく貢献した。マッチアップすることが多かったMF中島舜を封殺。柏サポーターにとって、山之内の活躍は数少ないポジティブな側面といえる。「自分がどれだけできるのかっていう楽しみと、自分の価値っていうのを証明できればいいなと思って試合に臨みました」。柏を敗退に追いやった一撃は、まちがいなく名刺がわりになったはず。
内定先のチームとの一戦に、怪我からの復帰を間に合わせて、自らの決勝点で勝利に導く。それでも山之内は「来シーズンレイソルの力になれるように、さらに自分としても成長しないとダメですし、来シーズンのための準備じゃないですけど、また1からやっていきたいなと思ってます」と謙虚な姿勢を崩さなかった。


主将として歴史に名を刻んだ山之内佑成
(取材・文 奥山典幸)
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