[選手権]高知が“理想の勝ち方”で2年連続20回目の全国へ!! 0-0で延長突入も高知中央を破って無失点県制覇
[11.8 選手権高知県予選決勝 高知中央 0-1 高知 春野陸]
第104回全国高校サッカー選手権高知県予選決勝が8日に行われ、高知高が延長戦の末に高知中央高を1-0で破って2年連続20回目の全国大会出場を決めた。大坪裕典監督は拮抗した試合で「理想の勝ち方」とする、先制した上での完封勝利に喜びを示した。


2年連続20回目の全国を目指す高知(プリンス四国)と、17年ぶり2回目の全国を目指す高知中央(県1部)の決勝。立ち上がりは高知がセカンドボールに素早く反応してボールを保持する時間を増やしていった。一方の高知中央は守備に重点を置きながら、カウンターで前線へ大きく蹴り出す形と細かく繋いで攻め込む形を使い分け、前線のFW大重遼河(2年)を起点に個の能力が高いFW三井虎翔(3年)も活かしてゴールを狙っていった。


最初のチャンスは前半17分、高知中央が作った。相手のロングボールをDF白川聡太(3年)がインターセプトして速攻を仕掛け、FW篠原仁(3年)が三井とのワンツーで中央から右に流れて右足一閃。シュートに勢いはあったもののGK高田飛空(3年)の正面に飛び、先制には至らなかった。
一方の高知は前半21分、MF大西貫太(3年)が右サイドから絶妙なクロスを送ってフリーのFW佐藤颯心(2年)がヘディングシュート。決定機だったが枠の上に外れた。同31分にはFW松田翔空(3年)が中央左寄りから左足でグラウンダーのミドルシュートを放つも、枠の右に外れた。
スコアレスで折り返した後半は決勝らしく堅い試合展開。0-0の時間帯が続く中で高知中央は「攻撃をどうしようとかではなく良い守備から攻撃へ」(近藤健一朗監督)と軸をブラさず、相手に隙を与えずに虎視眈々とチャンスを窺う。高知の大坪監督も「前半0-0は想定内で後半勝負という話を常日頃している」としつつ、一発勝負の選手権予選では失点しないことを重要視。得点を奪えない状況でも冷静に戦況を見つめた。
高知は後半28分、MF冨田加賀(2年)からの右CKがゴール前にこぼれるとMF大長優希(2年)が押し込みにいったが、シュートはGK守安正騎(3年)をかすめて枠の上に飛んだ。両チームともに決定機が少ないまま後半の40分間も終了し、0-0で延長戦に突入することになった。
10分ハーフの延長戦もなかなかスコアが動かなかったが、延長前半終了間際の10分に高知がビッグチャンスを得た。MF伊藤駿(3年)が中盤のルーズボールを奪いきって冨田に繋ぎ、速攻を仕掛ける。冨田は中央から右サイドへ展開すると、外に開いたMF森逞(2年)のクロスが相手DF加茂翔大(3年)の手に当たってPKを獲得した。
このPKを同10+1分、10番を背負う松田がゴール左隅に決めて先制。指揮官が「もし外したとしても仕方ないと思えるような選手」と全幅の信頼を寄せるエースが均衡を破った。


村田は延長後半にGKと1対1になる決定機が訪れたが、ここは高知中央の主将GK守安が意地のセーブ。それでも高知が高知中央に反撃の機会を許さず、1-0で逃げ切って2年連続の全国切符を獲得した。


プリンスリーグ四国を戦う高知はリーグ戦直近3試合9失点と、失点を重ねる状況で選手権予選に突入。それでも今予選は4試合無失点で勝ち抜き、自信を掴んだ様子だ。指揮官は延長戦に及ぶ激闘を制した決勝後、「1点取って0で抑えるというのは入学当初から話をしていて、最後の最後に3年生は理想の勝ち方で終わった」と頷いた。
その上で「延長戦で1-0で勝つような展開は僕も初めて。痺れました」と指揮官。昨年は全国で15大会ぶりの勝利を収めており、続く今年度も出場権を獲得できたことに「(選手に伝えたいのは)『おめでとうございます』と(笑)。素晴らしいです。子どもたちが勝ち取ったもの」と賛辞を惜しまなかった。
もっともチームは全国制覇を目標に掲げており、決勝点の松田は「通過点」と表現する。大坪監督も大きな目標に向け、この試合ではリスクを負わずに大きくボールを蹴る場面もあったことから「簡単にボールを捨てるのではなく大事にし、どうやって相手を崩すかをもう一回丁寧にやっていきたい」と課題に向き合い、緊迫した試合展開でも組織的な攻撃を見せていく構え。「強度を高くした中でどれくらい精度を上げていくかという作業になっていくと思うので、試合だけでなく練習からしっかり見直してやっていきたい」と襟を正し、全国で勝ち抜くための準備を進めていく。
(取材・文 加藤直岐)
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第104回全国高校サッカー選手権高知県予選決勝が8日に行われ、高知高が延長戦の末に高知中央高を1-0で破って2年連続20回目の全国大会出場を決めた。大坪裕典監督は拮抗した試合で「理想の勝ち方」とする、先制した上での完封勝利に喜びを示した。


高知の先発メンバー
2年連続20回目の全国を目指す高知(プリンス四国)と、17年ぶり2回目の全国を目指す高知中央(県1部)の決勝。立ち上がりは高知がセカンドボールに素早く反応してボールを保持する時間を増やしていった。一方の高知中央は守備に重点を置きながら、カウンターで前線へ大きく蹴り出す形と細かく繋いで攻め込む形を使い分け、前線のFW大重遼河(2年)を起点に個の能力が高いFW三井虎翔(3年)も活かしてゴールを狙っていった。


高知中央の先発メンバー
最初のチャンスは前半17分、高知中央が作った。相手のロングボールをDF白川聡太(3年)がインターセプトして速攻を仕掛け、FW篠原仁(3年)が三井とのワンツーで中央から右に流れて右足一閃。シュートに勢いはあったもののGK高田飛空(3年)の正面に飛び、先制には至らなかった。
一方の高知は前半21分、MF大西貫太(3年)が右サイドから絶妙なクロスを送ってフリーのFW佐藤颯心(2年)がヘディングシュート。決定機だったが枠の上に外れた。同31分にはFW松田翔空(3年)が中央左寄りから左足でグラウンダーのミドルシュートを放つも、枠の右に外れた。
スコアレスで折り返した後半は決勝らしく堅い試合展開。0-0の時間帯が続く中で高知中央は「攻撃をどうしようとかではなく良い守備から攻撃へ」(近藤健一朗監督)と軸をブラさず、相手に隙を与えずに虎視眈々とチャンスを窺う。高知の大坪監督も「前半0-0は想定内で後半勝負という話を常日頃している」としつつ、一発勝負の選手権予選では失点しないことを重要視。得点を奪えない状況でも冷静に戦況を見つめた。
高知は後半28分、MF冨田加賀(2年)からの右CKがゴール前にこぼれるとMF大長優希(2年)が押し込みにいったが、シュートはGK守安正騎(3年)をかすめて枠の上に飛んだ。両チームともに決定機が少ないまま後半の40分間も終了し、0-0で延長戦に突入することになった。
10分ハーフの延長戦もなかなかスコアが動かなかったが、延長前半終了間際の10分に高知がビッグチャンスを得た。MF伊藤駿(3年)が中盤のルーズボールを奪いきって冨田に繋ぎ、速攻を仕掛ける。冨田は中央から右サイドへ展開すると、外に開いたMF森逞(2年)のクロスが相手DF加茂翔大(3年)の手に当たってPKを獲得した。
このPKを同10+1分、10番を背負う松田がゴール左隅に決めて先制。指揮官が「もし外したとしても仕方ないと思えるような選手」と全幅の信頼を寄せるエースが均衡を破った。


PKで均衡を破った
村田は延長後半にGKと1対1になる決定機が訪れたが、ここは高知中央の主将GK守安が意地のセーブ。それでも高知が高知中央に反撃の機会を許さず、1-0で逃げ切って2年連続の全国切符を獲得した。


ベンチメンバーもタイムアップの笛に歓喜
プリンスリーグ四国を戦う高知はリーグ戦直近3試合9失点と、失点を重ねる状況で選手権予選に突入。それでも今予選は4試合無失点で勝ち抜き、自信を掴んだ様子だ。指揮官は延長戦に及ぶ激闘を制した決勝後、「1点取って0で抑えるというのは入学当初から話をしていて、最後の最後に3年生は理想の勝ち方で終わった」と頷いた。
その上で「延長戦で1-0で勝つような展開は僕も初めて。痺れました」と指揮官。昨年は全国で15大会ぶりの勝利を収めており、続く今年度も出場権を獲得できたことに「(選手に伝えたいのは)『おめでとうございます』と(笑)。素晴らしいです。子どもたちが勝ち取ったもの」と賛辞を惜しまなかった。
もっともチームは全国制覇を目標に掲げており、決勝点の松田は「通過点」と表現する。大坪監督も大きな目標に向け、この試合ではリスクを負わずに大きくボールを蹴る場面もあったことから「簡単にボールを捨てるのではなく大事にし、どうやって相手を崩すかをもう一回丁寧にやっていきたい」と課題に向き合い、緊迫した試合展開でも組織的な攻撃を見せていく構え。「強度を高くした中でどれくらい精度を上げていくかという作業になっていくと思うので、試合だけでなく練習からしっかり見直してやっていきたい」と襟を正し、全国で勝ち抜くための準備を進めていく。
(取材・文 加藤直岐)
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