U-17W杯で注目度急上昇も「満足したら終わり」。流経大柏の2年生CBメンディー・サイモン友は選手権でクリーンシートと関川超えを誓う
世界との戦いで注目度が急上昇。流通経済大柏高(千葉)のU-17日本代表DFメンディー・サイモン友(2年=川崎フロンターレU-15出身)が、第104回全国高校サッカー選手権で無失点での日本一と先輩超えに挑戦する。
14年ぶりの8強入りに貢献したU-17ワールドカップから帰国後、榎本雅大監督によると、連日のようにメンディー目当てのスカウトや代理人が流経大柏のグラウンドを来訪。国内外の10チームにも及ぶクラブがメンディーに関心を寄せているという。
メンディーはセネガル出身の父の影響である程度の英語の聞き取りはでき、海外挑戦にも興味。だが、慢心はない。「『自分、プロ行けんのかな』っていうのを思ってたら絶対すぐ潰れると思いますし、まだまだ、まだまだっていうのは色んな人に言われるんで、やっぱり謙虚に。自分は日本を代表して行って、みんなには経験できないことをあっちで経験できたので、それをしっかり流経で出していきたいなっていうのはとても思います」と誓った。
メンディーは、11月のU-17ワールドカップ予選リーグ第2節のニューカレドニア戦で初先発。すると、決勝トーナメント1回戦の南アフリカ戦で右目上をカットして負傷交代するアクシデントがあったものの、準々決勝まで5試合連続で先発出場を果たした。
187cmのヘディンガーは世界でも「自分の武器である強さとかヘディングは全然通用する」ことを実感した。また、自分たちのラインコントロール、リスク管理の部分にも手応え。国内での戦いに比べて攻め残りの多い相手に対し、「自分たちずっと気抜かずに、少しでもボールが下がったらライン合わせて、しっかり攻めた時はリスク管理をしてっていうのを90分間続けて、回数多くできたので、ああいう結果になったかなっていうのは思います」と胸を張る。
その一方、大会最優秀選手賞にあたるゴールデン・ボール賞を獲得したポルトガルの10番MFマテウス・ミデのポジションニングや1タッチで入れ替わってくる上手さも体感した。「やっぱりああいうのは日本にいないなっていうので、貴重な体験をさせてもらったので、そういう相手もいるんだなっていうのを頭に入れながら、日本でもやっていきたいなと思います」。スピード面はまだまだ必要。U17アジアカップ(4月)で出場ゼロに終わったメンディーにとっては貴重な5試合だったが、満足することなく次を目指している。
U-17ワールドカップメンバーの各選手が帰国後に口にしているのが「満足したら終わり」という言葉。メンディーは「(U17アジアカップの頃と比べると)ちょっと成長したかなっていうのは感じましたけど。やっぱり廣山(望)監督も言ってましたけど、『満足したら終わり』なんで。このまま満足せずに、しっかりともっと高いところを目指していきたいなっていうのはとても思います」と語る。目標とするベスト4以上も実現できなかった。それだけに、厳しく自分と向き合っていく。
下級生ながら、主力の一人として出場する選手権。「光栄なこと」としつつも、「来年自分たちが出れるっていうのは確定してはないし、今年が最後になっちゃうかもしれない。(また、)年に一回の一番大事な大会なんで緊張感はとてもありますけど、自分たちがやってきたことをやれば流経は絶対優勝できると思うんで、優勝したいなっていうのはあります」と力を込めた。
千葉県予選はU-17ワールドカップ開催中のため不在。先輩たちが出場権を獲得してくれることを信じていた。準決勝、決勝はカタールの早朝に配信をチェック。2試合連続延長戦に「めちゃくちゃ焦った」が激戦区・千葉を制してくれた。
チームは千葉県予選3試合で6失点。自分が戻ってきたことでまずは守備を引き締めたい考えだ。主にDF廣瀬煌(3年)とCBコンビを組んだインターハイでは全4試合無失点。その自信と自身のPK失敗によって準決勝敗退した悔しさを持っている。
「選手権はもう絶対、PKになっても自分が決めて勝てるぐらいのメンタルにしといて、そのメンタルはもちろんワールドカップで培ってきたので。(また、)後ろが失点しなければ絶対負けないっていうのはインハイで一番分かったし、後ろが失点しなかったら前も気軽にできると思うんで、しっかり自分たちが無失点にして、前に気軽にやらせてあげられたなっていうのもとても思います。クリーンシートがなかなかないっていうのは、エノさん(榎本監督)から伝えられていたので、自分がクリーンシートにしたい」
無失点にこだわることと同じく、掲げているのがセットプレーからのゴールだ。「ヘディングは自分の武器でありますし、エノさんから言われているのは、関川郁万さんの『4得点超えろ』って言われたんで。それはインハイの時に言われたんですけど、インハイの時は1点しか決めれなかったんで、僕が選手権は5点ぐらい獲って、郁万さんに『獲った』と言いたいですね」。先輩CB関川郁万(現・鹿島)は流経大柏2年時の2017年インターハイで4得点を挙げて優勝に貢献し、同3年時の2018年度選手権も3得点で準優勝。得点数で先輩を超えるという目標がある。
まずはチームの勝利が第一。その上で、「選手権はマジで自分がもうえぐいセーブ(シュートブロック)何本もして、なおかつ苦しい時に自分決めて、『やっぱオマエだよ』って言われるように。それでも満足しないように謙虚にやっていきたいと思います」。大きな注目の中で迎える選手権。2年生CBは謙虚さを絶対に忘れず、攻めて、守って、躍動するような大会にする。




(取材・文 吉田太郎)
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14年ぶりの8強入りに貢献したU-17ワールドカップから帰国後、榎本雅大監督によると、連日のようにメンディー目当てのスカウトや代理人が流経大柏のグラウンドを来訪。国内外の10チームにも及ぶクラブがメンディーに関心を寄せているという。
メンディーはセネガル出身の父の影響である程度の英語の聞き取りはでき、海外挑戦にも興味。だが、慢心はない。「『自分、プロ行けんのかな』っていうのを思ってたら絶対すぐ潰れると思いますし、まだまだ、まだまだっていうのは色んな人に言われるんで、やっぱり謙虚に。自分は日本を代表して行って、みんなには経験できないことをあっちで経験できたので、それをしっかり流経で出していきたいなっていうのはとても思います」と誓った。
メンディーは、11月のU-17ワールドカップ予選リーグ第2節のニューカレドニア戦で初先発。すると、決勝トーナメント1回戦の南アフリカ戦で右目上をカットして負傷交代するアクシデントがあったものの、準々決勝まで5試合連続で先発出場を果たした。
187cmのヘディンガーは世界でも「自分の武器である強さとかヘディングは全然通用する」ことを実感した。また、自分たちのラインコントロール、リスク管理の部分にも手応え。国内での戦いに比べて攻め残りの多い相手に対し、「自分たちずっと気抜かずに、少しでもボールが下がったらライン合わせて、しっかり攻めた時はリスク管理をしてっていうのを90分間続けて、回数多くできたので、ああいう結果になったかなっていうのは思います」と胸を張る。
その一方、大会最優秀選手賞にあたるゴールデン・ボール賞を獲得したポルトガルの10番MFマテウス・ミデのポジションニングや1タッチで入れ替わってくる上手さも体感した。「やっぱりああいうのは日本にいないなっていうので、貴重な体験をさせてもらったので、そういう相手もいるんだなっていうのを頭に入れながら、日本でもやっていきたいなと思います」。スピード面はまだまだ必要。U17アジアカップ(4月)で出場ゼロに終わったメンディーにとっては貴重な5試合だったが、満足することなく次を目指している。
U-17ワールドカップメンバーの各選手が帰国後に口にしているのが「満足したら終わり」という言葉。メンディーは「(U17アジアカップの頃と比べると)ちょっと成長したかなっていうのは感じましたけど。やっぱり廣山(望)監督も言ってましたけど、『満足したら終わり』なんで。このまま満足せずに、しっかりともっと高いところを目指していきたいなっていうのはとても思います」と語る。目標とするベスト4以上も実現できなかった。それだけに、厳しく自分と向き合っていく。
下級生ながら、主力の一人として出場する選手権。「光栄なこと」としつつも、「来年自分たちが出れるっていうのは確定してはないし、今年が最後になっちゃうかもしれない。(また、)年に一回の一番大事な大会なんで緊張感はとてもありますけど、自分たちがやってきたことをやれば流経は絶対優勝できると思うんで、優勝したいなっていうのはあります」と力を込めた。
千葉県予選はU-17ワールドカップ開催中のため不在。先輩たちが出場権を獲得してくれることを信じていた。準決勝、決勝はカタールの早朝に配信をチェック。2試合連続延長戦に「めちゃくちゃ焦った」が激戦区・千葉を制してくれた。
チームは千葉県予選3試合で6失点。自分が戻ってきたことでまずは守備を引き締めたい考えだ。主にDF廣瀬煌(3年)とCBコンビを組んだインターハイでは全4試合無失点。その自信と自身のPK失敗によって準決勝敗退した悔しさを持っている。
「選手権はもう絶対、PKになっても自分が決めて勝てるぐらいのメンタルにしといて、そのメンタルはもちろんワールドカップで培ってきたので。(また、)後ろが失点しなければ絶対負けないっていうのはインハイで一番分かったし、後ろが失点しなかったら前も気軽にできると思うんで、しっかり自分たちが無失点にして、前に気軽にやらせてあげられたなっていうのもとても思います。クリーンシートがなかなかないっていうのは、エノさん(榎本監督)から伝えられていたので、自分がクリーンシートにしたい」
無失点にこだわることと同じく、掲げているのがセットプレーからのゴールだ。「ヘディングは自分の武器でありますし、エノさんから言われているのは、関川郁万さんの『4得点超えろ』って言われたんで。それはインハイの時に言われたんですけど、インハイの時は1点しか決めれなかったんで、僕が選手権は5点ぐらい獲って、郁万さんに『獲った』と言いたいですね」。先輩CB関川郁万(現・鹿島)は流経大柏2年時の2017年インターハイで4得点を挙げて優勝に貢献し、同3年時の2018年度選手権も3得点で準優勝。得点数で先輩を超えるという目標がある。
まずはチームの勝利が第一。その上で、「選手権はマジで自分がもうえぐいセーブ(シュートブロック)何本もして、なおかつ苦しい時に自分決めて、『やっぱオマエだよ』って言われるように。それでも満足しないように謙虚にやっていきたいと思います」。大きな注目の中で迎える選手権。2年生CBは謙虚さを絶対に忘れず、攻めて、守って、躍動するような大会にする。




(取材・文 吉田太郎)
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