仙台帯同で得た手応えと、目の当たりにした「今まで経験したことのない残酷な瞬間」、阪南大FW中田有祐が振り返るJ2半年間の成長
[12.15 インカレ決勝ラウンド第2節 阪南大 1-1 常葉大 ギオンス]
Jリーグの舞台を経験した男が、インカレで躍動を誓った。阪南大FW中田有祐(3年=仙台ユース/27年仙台内定)は前半33分の先制ゴールをアシスト。特別指定選手としてベガルタ仙台の活動に参加し続け、インカレから阪南大に帰還。「よりレベルの高いところに身を置いていた。プレーだけじゃなくて、チームを引っ張っていく姿勢などで責任感も生まれてきた」と今大会への意気込みを口にした。
13日の初戦・東海大戦(○2-0)は後半13分からの途中出場だったが、今節は先発で起用された。前半33分にはFW金本毅騎(3年=C大阪U-18/26年C大阪内定)との好連係から先制ゴール。後方からのロングボールを190cmの中田が頭で逸らすと、後方に流れたボールに金本が反応し、冷静にゴールを決め切った。
前半こそ攻勢に出た阪南大だが、後半31分には失点を喫して1-1のドロー。勝てば今節でのグループリーグ突破の可能性もあったが、悔しい結果に終わった。
特別指定選手として帯同した仙台では公式戦13試合に出場した。だがすべて途中出場のみだったため、今節が約半年ぶりのフル出場。「(体力的に)非常にしんどい部分はあったけど、でもまだまだやれる、まだまだ足りない」(中田)。少しずつ体が長い時間のプレーに順応していくことを感じていた。
中田は今年3月、ユース時代を過ごした仙台への2027年からの加入内定が発表された。ユースからトップ昇格は叶わなかったため、大学進学へ。関東の大学も視野に入れていたが、仙台ユースからの紹介で阪南大進学を決めた。
仙台のレジェンドである梁勇基氏を筆頭に、二見宏志氏、真瀬拓海、工藤蒼生と阪南大から仙台に加入する選手は多い。「(大学とクラブの)関係が深いところも感じていたので、大学に進学する時点である程度仙台に帰ることを目標にやっていた」。仙台から声がかかる前に他クラブへの練習参加もしていた。しかしプレシーズンキャンプに仙台で練習参加をした後オファーが来ると、即決で古巣帰還を決断したという。
3月の内定発表直後にはルヴァンカップで実戦デビュー。さらに6月のリーグ戦中断期間で仙台に一週間ほど帯同する予定だったが、クラブで怪我人などが出た影響で延長が続く。そのなかでJリーグデビューを果たすと、J2リーグ最終節までメンバー入りを果たした。
プロの厳しさを味わった期間だった。最終節ではいわきFCに敗れ、最終順位7位でJ1昇格プレーオフ出場を逃した。ホームのユアテックスタジアム仙台の雰囲気を、中田は振り返る。
「1万8000人の前でシーズンがあっけなく終わった。今まで経験したことのない残酷な瞬間をスタジアムで感じて、本当にまだ足りないと思った。13試合に出させてもらったけど、1点も取れなかった。まだまだ何もつかめていない」
プロの環境に身を置き、トレーニングや食事の影響で体重は6kg以上増加した。「プロのなかでもフィジカル的な部分はやれる。そこを強みにしているのでやらなきゃいけないところだけど、ある程度自分のストロングははっきりしている。そこを伸ばしながら、細かいところにも目を向けていきたい」。来年の半年間は、昇降格のない百年構想リーグが行われる。若手起用のチャンスも見込まれるなかで、中田も再び帯同する気持ちをのぞかせていた。
その前に、帰還した阪南大に恩を返すつもりだ。阪南大は直近では2021年度のインカレで準優勝。夏の総理大臣杯では昨年度に12年ぶりの優勝を果たすなど快進撃を見せているものの、冬の日本一はまだ。中田は「長いこと送り出してくれていた分、このチームのためになんとしてでも初優勝をつかみたいという思いはすごく強い」と大学日本一に決意を新たにしていた。
(取材・文 石川祐介)
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Jリーグの舞台を経験した男が、インカレで躍動を誓った。阪南大FW中田有祐(3年=仙台ユース/27年仙台内定)は前半33分の先制ゴールをアシスト。特別指定選手としてベガルタ仙台の活動に参加し続け、インカレから阪南大に帰還。「よりレベルの高いところに身を置いていた。プレーだけじゃなくて、チームを引っ張っていく姿勢などで責任感も生まれてきた」と今大会への意気込みを口にした。
13日の初戦・東海大戦(○2-0)は後半13分からの途中出場だったが、今節は先発で起用された。前半33分にはFW金本毅騎(3年=C大阪U-18/26年C大阪内定)との好連係から先制ゴール。後方からのロングボールを190cmの中田が頭で逸らすと、後方に流れたボールに金本が反応し、冷静にゴールを決め切った。
前半こそ攻勢に出た阪南大だが、後半31分には失点を喫して1-1のドロー。勝てば今節でのグループリーグ突破の可能性もあったが、悔しい結果に終わった。
特別指定選手として帯同した仙台では公式戦13試合に出場した。だがすべて途中出場のみだったため、今節が約半年ぶりのフル出場。「(体力的に)非常にしんどい部分はあったけど、でもまだまだやれる、まだまだ足りない」(中田)。少しずつ体が長い時間のプレーに順応していくことを感じていた。
中田は今年3月、ユース時代を過ごした仙台への2027年からの加入内定が発表された。ユースからトップ昇格は叶わなかったため、大学進学へ。関東の大学も視野に入れていたが、仙台ユースからの紹介で阪南大進学を決めた。
仙台のレジェンドである梁勇基氏を筆頭に、二見宏志氏、真瀬拓海、工藤蒼生と阪南大から仙台に加入する選手は多い。「(大学とクラブの)関係が深いところも感じていたので、大学に進学する時点である程度仙台に帰ることを目標にやっていた」。仙台から声がかかる前に他クラブへの練習参加もしていた。しかしプレシーズンキャンプに仙台で練習参加をした後オファーが来ると、即決で古巣帰還を決断したという。
3月の内定発表直後にはルヴァンカップで実戦デビュー。さらに6月のリーグ戦中断期間で仙台に一週間ほど帯同する予定だったが、クラブで怪我人などが出た影響で延長が続く。そのなかでJリーグデビューを果たすと、J2リーグ最終節までメンバー入りを果たした。
プロの厳しさを味わった期間だった。最終節ではいわきFCに敗れ、最終順位7位でJ1昇格プレーオフ出場を逃した。ホームのユアテックスタジアム仙台の雰囲気を、中田は振り返る。
「1万8000人の前でシーズンがあっけなく終わった。今まで経験したことのない残酷な瞬間をスタジアムで感じて、本当にまだ足りないと思った。13試合に出させてもらったけど、1点も取れなかった。まだまだ何もつかめていない」
プロの環境に身を置き、トレーニングや食事の影響で体重は6kg以上増加した。「プロのなかでもフィジカル的な部分はやれる。そこを強みにしているのでやらなきゃいけないところだけど、ある程度自分のストロングははっきりしている。そこを伸ばしながら、細かいところにも目を向けていきたい」。来年の半年間は、昇降格のない百年構想リーグが行われる。若手起用のチャンスも見込まれるなかで、中田も再び帯同する気持ちをのぞかせていた。
その前に、帰還した阪南大に恩を返すつもりだ。阪南大は直近では2021年度のインカレで準優勝。夏の総理大臣杯では昨年度に12年ぶりの優勝を果たすなど快進撃を見せているものの、冬の日本一はまだ。中田は「長いこと送り出してくれていた分、このチームのためになんとしてでも初優勝をつかみたいという思いはすごく強い」と大学日本一に決意を新たにしていた。
(取材・文 石川祐介)
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