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ロス世代初のA代表も18歳佐藤龍之介は浮かれず決意表明「まだ実力が達していると思っていない」

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MF佐藤龍之介(岡山)

 技術、走力、闘争心を兼ね備えた18歳の俊英が、ロス五輪世代一番乗りでの日本代表入りを果たした。合流初日となった3日の全体練習後、報道陣の取材に応じたMF佐藤龍之介(岡山)は「普段自分がテレビで見ている選手とボールを蹴れて非常に楽しかった」と初々しく振り返りながらも、生き残りに向けて「爪痕を残すことを一番大事にしたい」と決意を語った。

 FC東京の育成組織出身の佐藤は2023年夏、FC東京とプロ契約を締結したが、昨季までの1年半はJ1リーグ戦3試合のみの出場。今季はJ1昇格組の岡山で武者修行し、キャリアを前に進める決断をした。するとシーズン序盤こそU-20日本代表としてAFC U20アジア杯に出場したため出遅れたが、すぐさま急速に頭角を表すと、ここまでウイングバックのポジションながら14試合4得点の大活躍。すでに突破が決まったW杯最終予選の舞台で、18歳にしてA代表初選出を果たした。

 岡山で際立っているのは、育成年代から世代屈指と評されてきたテクニックや得点・アシストのセンスだけでなく、1試合あたり12km超を走り切ることも珍しくない走力だ。「昔から走れたは走れたけど、より強度の高い中で走り切る力はファジアーノに来てどんどん上がっている実感がある。ここに来て良かったなと思う」。早期プロ契約でなければ今季は“高卒ルーキー”にあたる年次だが、90分間フル出場も5試合を記録し、すでにJリーグトップ水準のタフさを発揮している。

 もっとも一時はそうした持ち味を磨きながらの連戦出場が影響してか、得点に関わる動きよりも運動量や球際の存在感が目立つこともあった。ただ前々節・新潟戦を視察した日本代表の森保一監督から「まだまだ若いのでもっとグイグイ行って自分が決めるというプレーをもっと見せてくれたら」と18歳の選手には異例とも言える高い要求が向けられた矢先、代表招集の知らせを受けると、前節・湘南戦では果敢な左足ミドルシュートから今季4点目を記録し、そのハードルをもクリア。まさに乗りに乗った状態での代表合流を果たした。

 そうしたなかで迎えた代表合流初日、佐藤は岡山での現状について「90分間を通して出る試合も増えてきたし、その中で結果がついてきているので自分の中で自信もどんどん増している。自分が中心である自覚と、引っ張っていきたい思いが芽生えてきている」と手応えを口にした。

 もっとも一方、代表での立場には冷静な見方を語った。「まだ全然、実力が達していると思っていないし、(今後の成長など)いろいろな意味も込めて呼んでくれたと感じている。このチャンスは自分のものにしたいし、この先やっぱり自分がA代表の中心となれるようにと思っているので、ここから成長速度を上げていきたいと思います」。初招集はあくまでも通過点。まずは生き残りへの道を焦ることなく、自身のプレーで爪痕を残していく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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