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なでしこデビュー戦で「人生初」のSB起用!! WE屈指の得点力誇るFW矢形海優がE-1開幕弾「なんであそこにいるの?って」

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FW矢形海優(マイナビ仙台レディース)

[7.9 E-1選手権第1戦 日本 4-0 台湾 水原]

 なでしこジャパン(日本女子代表)は9日、EAFF E-1選手権初戦で台湾女子代表と対戦し、4-0で勝利した。大会第1号を決めたのは昨季のWEリーグで日本人最多の11ゴールを挙げ、今大会でなでしこジャパン初招集を勝ち取ったFW矢形海優(マイナビ仙台レディース)。前半22分、サプライズ起用の左サイドバックからゴール前に飛び出し、MF愛川陽菜からのラストパスを泥臭く沈めた。

 驚きに満ちたなでしこデビュー戦だった。

 新シーズンからマイナビ仙台レディースに加入することが決まっている矢形は昨季、セレッソ大阪ヤンマーレディースのエースとして日本人最多の11得点を叩き出したストライカー。これまでもウイングでプレーすることはあったものの、サイドバックは未経験だった。

 今大会の招集メンバーは6月17日に発表されており、当初から左サイドバックを本職とする選手の手薄さは指摘されていた。ただ、自らに回ってくるとは「全然思ってもなかった」(矢形)。ニルス・ニールセン監督が左SB起用の構想を持っていると知ったのは、合流初日の練習だったという。

「初日の練習で急にSBのところに名前があったので、本当にびっくりという気持ちでいっぱいでした」。点取り屋として評価されたFWに突きつけられた、思いもよらないコンバート。それでもようやくたどり着いたなでしこジャパンの舞台、まずは前向きな姿勢で受け止めた。

「自分自身も人生で初めてのポジションだったので自分自身もびっくりだったけど、与えられたポジションの中でどう自分の持ち味を出していくかを意識していた」。持ち味とはもちろん得点に関わる能力。「自分は前目の選手なのでゴールを取りたい部分があった」とチャンスは虎視眈々と狙っていた。

 すると0-0で迎えた前半22分、矢形とは反対に前線起用となった“DFW"高橋はなのポストプレーが決まると、左サイドから迷わずスタートを切った。高橋からのパスを受けたMF成宮唯が浮き球をペナルティエリア内に配球すると、これに愛川が反応。その時点で矢形はゴール前に辿り着いており、あとは横パスを滑り込みながら沈めるだけだった。

「サイドバックがなんであそこにいるの?って部分もあるかもしれないけど、ゴールを狙いたいという自分の気持ちがあって、ボールが目の前に来た。綺麗なゴールじゃなかったけど、自分らしさのあるゴールだったと思う」。なでしこデビューからわずか22分での初ゴール。チームの貴重な先制点をもたらした。

 その後は不慣れな守備でも奮闘。そこで支えになったのは狩野倫久コーチから見せられた”レジェンド”のプレー動画だったという。「試合前に長友(佑都)選手と内田(篤人)選手の動画を見せていただいたので、2選手のいいところを見てから試合に臨めた。それを真似してできたのかなと思います」。恐るべし適応能力で90分間を無失点で終えた。

 驚きのパフォーマンスには指揮官も賛辞を送った。

「日本代表のプレースタイルからいうと、サイドバックは攻撃も守備も50:50を求められる。矢形はもともと所属チームでウインガーでやっているので攻撃力は問題ないということだったが、今日の試合でDFも問題なくできることを見せてくれた。今後、代表に絡んでくる可能性がある選手だと思う」(ニールセン監督)

 WEリーグで培った日本人屈指の得点力と、サプライズ起用に応える適応力を示した充実のデビュー戦。矢形は「不慣れなポジションだったけど、ニルス監督が与えてくれたポジションだったし、自分自身いろんなポジションができるというのは強みになると思う。いい結果を出してもっともっとアピールをしていきたい」と決意を新たにしていた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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