カタールW杯から2年7か月の空白期間…「もう苦しすぎた。苦しいの一言」38歳長友佑都が”新境地”CBで魂の90分間出場
DF
[7.12 E-1選手権 日本 2-0 中国 龍仁]
2022年12月5日に行われたカタールW杯決勝トーナメント1回戦クロアチア戦以来、実に950日ぶりのピッチ。38歳303日の大ベテランが魂のパフォーマンスで魅せた。
今大会で日本代表のチームキャプテンを務めるDF長友佑都(FC東京)が、中国戦で3バックの左CBとして先発出場。「やはり日の丸を背負って戦うのは誇りだし、名誉なこと。とにかく出たら魂を込めて戦うということだけは決めていた。少しでも皆さんにそれが伝わったなら嬉しく思う」。安定感あふれる守備で2-0の勝利に貢献し、高ぶる気持ちを抑えるようにゆっくりと言葉を発した。
ほとんど経験のない3バックの左CBで抜群の守備を見せた。驚かされたのはサイズの大きな相手との空中戦でほぼ勝利していたことだ。「そこは僕の強み。対人で負けないとか寄せる速さとか空中戦も勝てていた。そういったところを見せたいという気持ちでやっていたので、伝わったのは良かった」。A代表通算143試合目で新たな能力を発揮し、胸を張った。
長友自身が最も手応えを感じたというのは対人守備の部分だ。「対人ではまだまだやれる自信がある。そこは負けないという自信とともに今日もピッチに入った。空中戦も身長は小さい(170cm)けどそこの強みも自分は持っている」。寄せの速さ、切り替えの速さ、気の利いたカバー。世界トップの相手を抑え込んできた生命線は38歳の今でも健在だった。
慣れているウイングバックではなく、不慣れな3センターの左で先発を任されたことからは森保一監督の新たな意図を汲み取ったという。
「3センターの左には町田浩樹や伊藤洋輝といった素晴らしい選手もいるが、多くはない。ケガもある。僕がここで出来ることを示せばW杯に選手として食い込んでいけるという今後へのメッセージを感じた」
森保監督は試合後の会見で長友について「センターバックというポジションで地上戦も空中戦も彼は優位にバトルしながら勝っていた。そういう局面の戦いから試合をものにしなければいけないというところ、絶対に油断はしてはいけないという部分。彼は厳しい戦いをものにすることを示してくれていた」と称賛した。
長友自身は「森保監督がどう評価してくれたかは分からない」と振り返る。それでも「ただ、長友はまだまだできる、スリーセンター(バック)でもできるのかと思ってもらえたら。選手として認められるという部分で一歩踏み出したと思う」と語った。
22年末のカタールW杯以降は日本代表に招集されない時期が続き、昨年3月の復帰後も14試合出場なし。そのうち12試合はベンチ外だった。2年7か月間にわたった雌伏の日々を「いやー、もう苦しすぎた。苦しいの一言」と表現した長友はあふれる思いを口にした。
「ただ、僕は逆境や苦しみからこれまでも何度も這い上がってきた。長友も終わりだと皆さん思っていたかもしれないですけど、僕はひたすら自分のことを信じてやってきた」
緊張のしすぎで前夜は「アドレナリン出過ぎて寝つきが悪かった」という長友。「そのくらい自分は懸けていた。今日ダメなら終わりだなという気持ちで試合に臨んでいた」。次につながる90分間のフル出場。魂のプレーを終えた長友は「もっと皆さんを驚かせるようなプレーをできるようにこれから頑張っていく。まだ韓国戦もあるんで」と力強く言い残し、次の一歩を踏み出した。
(取材・文 矢内由美子)
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2022年12月5日に行われたカタールW杯決勝トーナメント1回戦クロアチア戦以来、実に950日ぶりのピッチ。38歳303日の大ベテランが魂のパフォーマンスで魅せた。
今大会で日本代表のチームキャプテンを務めるDF長友佑都(FC東京)が、中国戦で3バックの左CBとして先発出場。「やはり日の丸を背負って戦うのは誇りだし、名誉なこと。とにかく出たら魂を込めて戦うということだけは決めていた。少しでも皆さんにそれが伝わったなら嬉しく思う」。安定感あふれる守備で2-0の勝利に貢献し、高ぶる気持ちを抑えるようにゆっくりと言葉を発した。
ほとんど経験のない3バックの左CBで抜群の守備を見せた。驚かされたのはサイズの大きな相手との空中戦でほぼ勝利していたことだ。「そこは僕の強み。対人で負けないとか寄せる速さとか空中戦も勝てていた。そういったところを見せたいという気持ちでやっていたので、伝わったのは良かった」。A代表通算143試合目で新たな能力を発揮し、胸を張った。
長友自身が最も手応えを感じたというのは対人守備の部分だ。「対人ではまだまだやれる自信がある。そこは負けないという自信とともに今日もピッチに入った。空中戦も身長は小さい(170cm)けどそこの強みも自分は持っている」。寄せの速さ、切り替えの速さ、気の利いたカバー。世界トップの相手を抑え込んできた生命線は38歳の今でも健在だった。
慣れているウイングバックではなく、不慣れな3センターの左で先発を任されたことからは森保一監督の新たな意図を汲み取ったという。
「3センターの左には町田浩樹や伊藤洋輝といった素晴らしい選手もいるが、多くはない。ケガもある。僕がここで出来ることを示せばW杯に選手として食い込んでいけるという今後へのメッセージを感じた」
森保監督は試合後の会見で長友について「センターバックというポジションで地上戦も空中戦も彼は優位にバトルしながら勝っていた。そういう局面の戦いから試合をものにしなければいけないというところ、絶対に油断はしてはいけないという部分。彼は厳しい戦いをものにすることを示してくれていた」と称賛した。
長友自身は「森保監督がどう評価してくれたかは分からない」と振り返る。それでも「ただ、長友はまだまだできる、スリーセンター(バック)でもできるのかと思ってもらえたら。選手として認められるという部分で一歩踏み出したと思う」と語った。
22年末のカタールW杯以降は日本代表に招集されない時期が続き、昨年3月の復帰後も14試合出場なし。そのうち12試合はベンチ外だった。2年7か月間にわたった雌伏の日々を「いやー、もう苦しすぎた。苦しいの一言」と表現した長友はあふれる思いを口にした。
「ただ、僕は逆境や苦しみからこれまでも何度も這い上がってきた。長友も終わりだと皆さん思っていたかもしれないですけど、僕はひたすら自分のことを信じてやってきた」
緊張のしすぎで前夜は「アドレナリン出過ぎて寝つきが悪かった」という長友。「そのくらい自分は懸けていた。今日ダメなら終わりだなという気持ちで試合に臨んでいた」。次につながる90分間のフル出場。魂のプレーを終えた長友は「もっと皆さんを驚かせるようなプレーをできるようにこれから頑張っていく。まだ韓国戦もあるんで」と力強く言い残し、次の一歩を踏み出した。
(取材・文 矢内由美子)
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