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バンコクまでは一人旅、別合流もアジアの舞台もすべて成長の糧に…U-22日本代表“背番号10”を託された川合徳孟の誓い

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MF川合徳孟

 AFC U23アジアカップ予選を戦っているU-22日本代表は5日、ヤンゴン市内でトレーニングを行った。翌日にミャンマー代表との第2戦を控えているため、練習の公開は冒頭の15分のみ。終了後は現地の日本人学校に通う子供たちとの交流会も開かれ、選手たちにエールが送られた。

 23人全員が顔を揃えた5日のトレーニング。6日のミャンマー戦後に行われるアフガニスタンとクウェートの一戦が引き分けに終わり、日本が勝利した場合は1試合を残して首位突破が決まる。そのなかで、選手たちは高いモチベーションでメニューを消化。1戦目で出番がなかった面々も虎視眈々と出番をうかがっており、MF川合徳孟(磐田)もそのひとりだ。

 ロス五輪を目指す大岩ジャパンの立ち上げとなった7月下旬のウズベキスタン遠征に続き、代表入りを果たした川合にとって日の丸を背負う公式戦は2022年10月のAFC U17アジア杯予選以来となる。しかも、今回はウズベキスタン遠征から背番号が変更され、エースの象徴である10番を託された。代表で10番を背負うのは初めて。「びっくりした」と驚きを本人も隠せなかったというが、「やるべきことは変わらないので試合に集中したい」と平常心で戦うことを強調した。

 コンディションは悪くない。

 今遠征には8月31日のJ2第28節の大分戦(0-0)を終えてからの合流。大分から福岡に移動し、ひとりでバンコクに渡って1日のトレーニングから参加するスケジュールとなったが、時差ボケもなく身体は動いている。

 所属クラブでも手応えを掴んでおり、ユース昇格1年目の今季は磐田でリーグ戦13試合に出場。開幕当初は試合に絡めていなかったが、夏場に調子を上げてトップ下で出番を得られるようになった。

「攻撃の部分で特徴を出せている。そこはJリーグでも通用している部分があるので、自信になった」(川合)

 攻撃面で手応えを得ている一方で、課題も認識している。

「守備面では球際で負けないようにしないといけないし、ボールを取り切るところやハードワークはまだまだ足りていない」

 今回の代表活動では攻撃面で特徴を発揮しつつ、弱点である守備面にも力を入れたいと意気込む。

 AFC U17アジア杯でともに戦った小杉啓太を筆頭に知っている顔も多く、磐田U-18の先輩でもある後藤啓介も旧知の仲で連携面に不安はない。

「お互いのプレースタイルは分かっている。今日の練習もそうだったけど、コミュニケーションは取れているので、あとは試合で合わせるだけ。めちゃくちゃ楽しみ」

 10番の重圧も移動の辛さも感じていない。前向きな姿勢でミャンマー戦に向けて闘志を燃やすプレーメーカーは、楽しみながら結果を残すために全力を尽くす。

(取材・文 松尾祐希)

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松尾祐希
Text by 松尾祐希

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