メキシコ相手の70分間に胸を張った久保建英「僕らのほうが上だった」「(次は)入ると思います」
MF
[9.6 親善試合 日本 0-0 メキシコ オークランド]
強豪国メキシコを圧倒した試合運びに胸を張った。日本代表MF久保建英(ソシエダ)はメキシコ戦に右シャドーで先発出場し、前半終了間際に足首を痛めながらも後半24分までプレー。久保自身は2本のシュートが不発に終わり、決め切れなかった印象もあったが、試合の率直な感想を聞くと前向きな言葉が返ってきた。
「こっちのほうが強かったと思うので、そこは良かったですね。もっとメキシコ相手に苦しい展開になる可能性もあった中で、ほぼ苦しいシーンはなく、ビルドアップも僕らのほうがクオリティーが高かったし、相手のでかいヒメネス選手にも競り負けることなく、押し込まれてずっとロングボールを蹴られてという展開が僕のチーム(ソシエダ)ではあるけど、代表ではそんなこともなく。決められそうなピンチも一回はあったけど、あまりピンチらしいピンチもなかった。引き分けてしまったことは残念かもしれないけど、内容を見ていたら問題ないかなと思います」
立ち上がりはチームとしてやや固い入りとなったが、前半4分、ME遠藤航のボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、MF堂安律のパスから久保がフィニッシュ。左足シュートが大きく枠を外れ、ゴールにはつながらなかったものの、優勢に運んだ前半の突破口を切り拓いた。その後は前線からのハイプレス、次善策としてのミドルブロックが機能し、堂々の試合運びを見せていた。
久保自身は「しっかり点を決めて簡単に試合を進めたかった」と決定機逸を悔やみはしつつも、それ以上に内容に手応えを感じていた様子。「点を決めている決めていないは関係なく、押し込む展開が多かったので。引き分けた分際で何を言ってんだって感じだと思いますけど、僕らのほうが強いと思う。となると、欲を言えば勝っておきたかったなってなりますけど、上を目指していく上でメキシコと対等以上にやれているというのは、順当な結果なのかなと思います」と振り返った。
久保自身は前半11分にも右足シュートがGKに阻まれており、ヒーローになり損ねた悔しさもあったはずだ。それでも試合後には「1本目も巻いてたら入っていたかもしれないし、2本目もちょっとズレていたら入っていたかもしれないんで、崩しに問題があるとかそういったわけではなく、シンプルに決め切れなかっただけ」とそれぞれの決定機を振り返り、「なので(次は)入ると思います」と明るく言い切った。
この日は前半終了間際の接触プレーで左足首を痛めた影響もあり、後半24分に途中交代。それでも同3分には右に持ち出しながらのシュートでFW上田綺世の決定機を導いたり、同8分にはMF南野拓実への絶妙なクロスでこの日一番の絶好機を演出したりと、交代までの間はチームを前進させる役目を十分に担っていた。
「本音を言えばもう少しやりたかったけど、足首もひねっていてちょっと痛かったんで。監督も『痛くなったらすぐ言えよ』って言ってくれて、名波コーチも含めてみんな気にしてくれていたんで」
接触の際は足首を巻き込まれる形となったが、ケガへの危機察知能力が高いのも久保の長所。「体重をかけなかったのでなんとかって感じですね」「なんか僕はあまりでかいケガをしないんで」と振り返りつつ、「結構痛いですけど、問題なくテーピング巻いてたらやれますね」と無事を強調した。
久保とともに南野とMF鎌田大地がピッチを退いた後は、劣勢に追い込まれていったこの日の日本代表。ただ、選手交代が相次ぐ中でも急造布陣で耐え抜いた守備面や、3-5-2へのシステム変更が功を奏して終盤に相手を退場に追い込む決定機を作り出した場面など、テストマッチとしての収穫は多かった。
9か月後のW杯本大会に向け、上々のリスタートとなったメキシコ戦。久保は「今日の試合は僕らのほうが上だったとはっきり言いましたけど、(21年夏の東京)オリンピックのグループリーグでは圧勝して、でも大事な試合(3位決定戦)で負けているんで、そういったことにならないように気をつけつつ、グループリーグで当たれればラッキーくらいの感じで思っていればいいと思う」と前向きに展望し、続く戦いに期待を示した。
「強度のある国もいるし、次はアメリカがどうなるかわからないけど、10月はブラジル、パラグアイとやって、いろんなところとやってどう戦えるかというところになる。今日も3バックで最初のところはもたついたけど、特にハメられているということもなく、しっかりと(上田)綺世くんがライン間で受けるところだったり、僕が可変するところだったり、それがこの相手にやれるということはW杯で半分くらいの国にはやれると思う。あとは例えば10月のブラジル戦で、ブラジルに対して果たしてどこまでできるか。逆に今日できちゃったことで興味がわいてきましたね」
そんな久保だが、第2次森保ジャパン発足以降は23年9月のドイツ戦や昨年10月のサウジアラビア戦など勝負の試合でベンチスタートが続いており、チームの転換点にあたるビッグマッチで先発を託された貴重な試合ともなった。「認めてもらっているのはすごく嬉しいし、僕もここから与えていただいたチャンスを無駄にする気もないので、他の人に椅子を渡さないように頑張っていけたらなと思います」。決意新たに次の舞台を見据えた。
(取材・文 竹内達也)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
強豪国メキシコを圧倒した試合運びに胸を張った。日本代表MF久保建英(ソシエダ)はメキシコ戦に右シャドーで先発出場し、前半終了間際に足首を痛めながらも後半24分までプレー。久保自身は2本のシュートが不発に終わり、決め切れなかった印象もあったが、試合の率直な感想を聞くと前向きな言葉が返ってきた。
「こっちのほうが強かったと思うので、そこは良かったですね。もっとメキシコ相手に苦しい展開になる可能性もあった中で、ほぼ苦しいシーンはなく、ビルドアップも僕らのほうがクオリティーが高かったし、相手のでかいヒメネス選手にも競り負けることなく、押し込まれてずっとロングボールを蹴られてという展開が僕のチーム(ソシエダ)ではあるけど、代表ではそんなこともなく。決められそうなピンチも一回はあったけど、あまりピンチらしいピンチもなかった。引き分けてしまったことは残念かもしれないけど、内容を見ていたら問題ないかなと思います」
立ち上がりはチームとしてやや固い入りとなったが、前半4分、ME遠藤航のボール奪取からショートカウンターを仕掛けると、MF堂安律のパスから久保がフィニッシュ。左足シュートが大きく枠を外れ、ゴールにはつながらなかったものの、優勢に運んだ前半の突破口を切り拓いた。その後は前線からのハイプレス、次善策としてのミドルブロックが機能し、堂々の試合運びを見せていた。
久保自身は「しっかり点を決めて簡単に試合を進めたかった」と決定機逸を悔やみはしつつも、それ以上に内容に手応えを感じていた様子。「点を決めている決めていないは関係なく、押し込む展開が多かったので。引き分けた分際で何を言ってんだって感じだと思いますけど、僕らのほうが強いと思う。となると、欲を言えば勝っておきたかったなってなりますけど、上を目指していく上でメキシコと対等以上にやれているというのは、順当な結果なのかなと思います」と振り返った。
久保自身は前半11分にも右足シュートがGKに阻まれており、ヒーローになり損ねた悔しさもあったはずだ。それでも試合後には「1本目も巻いてたら入っていたかもしれないし、2本目もちょっとズレていたら入っていたかもしれないんで、崩しに問題があるとかそういったわけではなく、シンプルに決め切れなかっただけ」とそれぞれの決定機を振り返り、「なので(次は)入ると思います」と明るく言い切った。
この日は前半終了間際の接触プレーで左足首を痛めた影響もあり、後半24分に途中交代。それでも同3分には右に持ち出しながらのシュートでFW上田綺世の決定機を導いたり、同8分にはMF南野拓実への絶妙なクロスでこの日一番の絶好機を演出したりと、交代までの間はチームを前進させる役目を十分に担っていた。
「本音を言えばもう少しやりたかったけど、足首もひねっていてちょっと痛かったんで。監督も『痛くなったらすぐ言えよ』って言ってくれて、名波コーチも含めてみんな気にしてくれていたんで」
接触の際は足首を巻き込まれる形となったが、ケガへの危機察知能力が高いのも久保の長所。「体重をかけなかったのでなんとかって感じですね」「なんか僕はあまりでかいケガをしないんで」と振り返りつつ、「結構痛いですけど、問題なくテーピング巻いてたらやれますね」と無事を強調した。
久保とともに南野とMF鎌田大地がピッチを退いた後は、劣勢に追い込まれていったこの日の日本代表。ただ、選手交代が相次ぐ中でも急造布陣で耐え抜いた守備面や、3-5-2へのシステム変更が功を奏して終盤に相手を退場に追い込む決定機を作り出した場面など、テストマッチとしての収穫は多かった。
9か月後のW杯本大会に向け、上々のリスタートとなったメキシコ戦。久保は「今日の試合は僕らのほうが上だったとはっきり言いましたけど、(21年夏の東京)オリンピックのグループリーグでは圧勝して、でも大事な試合(3位決定戦)で負けているんで、そういったことにならないように気をつけつつ、グループリーグで当たれればラッキーくらいの感じで思っていればいいと思う」と前向きに展望し、続く戦いに期待を示した。
「強度のある国もいるし、次はアメリカがどうなるかわからないけど、10月はブラジル、パラグアイとやって、いろんなところとやってどう戦えるかというところになる。今日も3バックで最初のところはもたついたけど、特にハメられているということもなく、しっかりと(上田)綺世くんがライン間で受けるところだったり、僕が可変するところだったり、それがこの相手にやれるということはW杯で半分くらいの国にはやれると思う。あとは例えば10月のブラジル戦で、ブラジルに対して果たしてどこまでできるか。逆に今日できちゃったことで興味がわいてきましたね」
そんな久保だが、第2次森保ジャパン発足以降は23年9月のドイツ戦や昨年10月のサウジアラビア戦など勝負の試合でベンチスタートが続いており、チームの転換点にあたるビッグマッチで先発を託された貴重な試合ともなった。「認めてもらっているのはすごく嬉しいし、僕もここから与えていただいたチャンスを無駄にする気もないので、他の人に椅子を渡さないように頑張っていけたらなと思います」。決意新たに次の舞台を見据えた。
(取材・文 竹内達也)
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