初代表での危機感「自分も海外に行かないと…」欧州移籍即CLデビューの鈴木淳之介、初挑戦SBにも意欲「やれるに越したことはない」
DF
主力不在の活動での代表初選出から4か月、期待の攻撃型CBが欧州最高峰の経験値を積み重ね、再び日本代表に帰ってきた。22歳のDF鈴木淳之介(コペンハーゲン)は6月のW杯最終予選以来の復帰。守備陣に負傷者が相次ぐ中でアピールすべく、「自分らしさを出してチャンスを掴み取りたい」と意気込んだ。
6月のインドネシア戦でA代表デビューを果たした鈴木は7月、湘南からデンマークの名門コペンハーゲンに完全移籍。移籍直前のJ1リーグで足首を負傷した影響で序盤戦には出遅れたが、直近の公式戦4試合に出場し、代表再招集のチャンスを勝ち取った。
出場4試合のうち1試合は、誰もが目指すUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)本戦の舞台だった。リーグフェーズ第2節カラバフ戦(●0-2)に後半開始から出場し、「夢の舞台だった」という最高の雰囲気のなか、“世界最高峰の日常”で45分間の経験を積んだ。
「サポーターも選手もCLということで気持ちが入るし、ああいう舞台でやれれば成長に繋がる。1試合1試合噛み締めながら楽しみながらやりたい。(CLは周りの選手の空気も違う?)気合いの入り方がみんな違った。ヨーロッパの選手はそういうところがコロっと変わるのですごいなと思います(笑)」。周囲のモチベーションも含め、その舞台の偉大さを実感したようだ。
そんな目まぐるしいステップアップのきっかけは、6月の初代表での経験だった。
「日本代表に入って、海外でやっている人たちを目の当たりにして、自分も海外に行かないとどんどん差が開くと思った。近い将来、すぐに行かないといけないなと思った。そのタイミングですごくいいチームから話が来たので決めた」
背中を押したのは来年夏のW杯に出たいという思いよりも、「とにかく置いていかれないように」という危機感。ただその結果、W杯の目標も大きく近づいた。「1回選ばれて海外に行って、3か月だけどいろんな経験をして、まだ遠いけど現実的な目標になってきた。なかなか難しいチャンスだけど頑張って掴みたい」。メンバー入りへの意欲もいっそう芽生えてきたようだ。
帝京大可児高時代は中盤の選手だったが、湘南でCBにコンバートされた異色の経歴を持つ鈴木。180cmという身長はCBとしては小柄で、デンマークでは「ロングボールの競り合いが課題だと思っている」という。それでも「外国籍の大きい選手だったり、デンマークはみんな平均身長が大きくて全員が185cmあるようなチームもある。その中でバチバチやれているのはいい経験」と前向きに語る。
湘南でも当初は外国籍選手との競り合いに苦しむ姿が見られていたが、移籍直前にはFWウェリントン(福岡)のような空中戦に強みを持つストライカーとも互角に対峙しており、さらなる伸び代も期待できる。デンマークでは「あれくらいが平均的な感じ。すごいリーグだなと思います」と苦笑いを見せながらも、身体の当て方などを工夫することで課題解決に取り組んでいるという。
さらに自身のストロングポイントに関しては「ボールを持ったり、球際のところは全然やれていると思っている」と手応えも感じている。特に攻撃面のクオリティーは「そこがなかったら自分のサッカー選手としての価値はないと思うので出していきたい」という絶対的な武器。日本代表でも存分に発揮していきたいところだ。
そうした個性を持つ鈴木にとって、いまの日本代表で取り組みが進んでいる3バックと4バックの併用は一つの後押しとなりそうだ。鈴木がケガで不在だった9月のアメリカ遠征はDF瀬古歩夢が左SBで起用された例もあり、CBタイプを4枚並べる4バックの採用を想定しているのは間違いなく、攻撃の個性も活かされるはずだ。
奇しくもデンマークでは直近のミッティラン戦に右サイドバックで出場していた鈴木。「サイドバックは初めてだった」とキャリアでも経験のないポジションだったそうだが、強豪相手に安定したパフォーマンスを発揮しており、「とにかく走ろうと思っていた。初出場にしては悪くないプレーができた」と手応えも得た。
日本代表でもこの日、居残り練習の守備練習では4バックの左でプレーしており、実戦での起用にも期待が高まる。「(CBもSBも)どっちもやれるに越したことはない。まだあまりやったことはないけど、いろんな選手を参考にしながらやりたい」。W杯本大会まであと8か月。欧州の舞台で成長を加速させる22歳が、日本のオプションを広げられる可能性は大いにある。
(取材・文 竹内達也)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中
6月のインドネシア戦でA代表デビューを果たした鈴木は7月、湘南からデンマークの名門コペンハーゲンに完全移籍。移籍直前のJ1リーグで足首を負傷した影響で序盤戦には出遅れたが、直近の公式戦4試合に出場し、代表再招集のチャンスを勝ち取った。
出場4試合のうち1試合は、誰もが目指すUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)本戦の舞台だった。リーグフェーズ第2節カラバフ戦(●0-2)に後半開始から出場し、「夢の舞台だった」という最高の雰囲気のなか、“世界最高峰の日常”で45分間の経験を積んだ。
「サポーターも選手もCLということで気持ちが入るし、ああいう舞台でやれれば成長に繋がる。1試合1試合噛み締めながら楽しみながらやりたい。(CLは周りの選手の空気も違う?)気合いの入り方がみんな違った。ヨーロッパの選手はそういうところがコロっと変わるのですごいなと思います(笑)」。周囲のモチベーションも含め、その舞台の偉大さを実感したようだ。
そんな目まぐるしいステップアップのきっかけは、6月の初代表での経験だった。
「日本代表に入って、海外でやっている人たちを目の当たりにして、自分も海外に行かないとどんどん差が開くと思った。近い将来、すぐに行かないといけないなと思った。そのタイミングですごくいいチームから話が来たので決めた」
背中を押したのは来年夏のW杯に出たいという思いよりも、「とにかく置いていかれないように」という危機感。ただその結果、W杯の目標も大きく近づいた。「1回選ばれて海外に行って、3か月だけどいろんな経験をして、まだ遠いけど現実的な目標になってきた。なかなか難しいチャンスだけど頑張って掴みたい」。メンバー入りへの意欲もいっそう芽生えてきたようだ。
帝京大可児高時代は中盤の選手だったが、湘南でCBにコンバートされた異色の経歴を持つ鈴木。180cmという身長はCBとしては小柄で、デンマークでは「ロングボールの競り合いが課題だと思っている」という。それでも「外国籍の大きい選手だったり、デンマークはみんな平均身長が大きくて全員が185cmあるようなチームもある。その中でバチバチやれているのはいい経験」と前向きに語る。
湘南でも当初は外国籍選手との競り合いに苦しむ姿が見られていたが、移籍直前にはFWウェリントン(福岡)のような空中戦に強みを持つストライカーとも互角に対峙しており、さらなる伸び代も期待できる。デンマークでは「あれくらいが平均的な感じ。すごいリーグだなと思います」と苦笑いを見せながらも、身体の当て方などを工夫することで課題解決に取り組んでいるという。
さらに自身のストロングポイントに関しては「ボールを持ったり、球際のところは全然やれていると思っている」と手応えも感じている。特に攻撃面のクオリティーは「そこがなかったら自分のサッカー選手としての価値はないと思うので出していきたい」という絶対的な武器。日本代表でも存分に発揮していきたいところだ。
そうした個性を持つ鈴木にとって、いまの日本代表で取り組みが進んでいる3バックと4バックの併用は一つの後押しとなりそうだ。鈴木がケガで不在だった9月のアメリカ遠征はDF瀬古歩夢が左SBで起用された例もあり、CBタイプを4枚並べる4バックの採用を想定しているのは間違いなく、攻撃の個性も活かされるはずだ。
奇しくもデンマークでは直近のミッティラン戦に右サイドバックで出場していた鈴木。「サイドバックは初めてだった」とキャリアでも経験のないポジションだったそうだが、強豪相手に安定したパフォーマンスを発揮しており、「とにかく走ろうと思っていた。初出場にしては悪くないプレーができた」と手応えも得た。
日本代表でもこの日、居残り練習の守備練習では4バックの左でプレーしており、実戦での起用にも期待が高まる。「(CBもSBも)どっちもやれるに越したことはない。まだあまりやったことはないけど、いろんな選手を参考にしながらやりたい」。W杯本大会まであと8か月。欧州の舞台で成長を加速させる22歳が、日本のオプションを広げられる可能性は大いにある。
(取材・文 竹内達也)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
▶日本代表の最新情報はポッドキャストでも配信中


