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U-17W杯飛び級招集のMF和田武士(浦和ユース)「アジア同士で戦う難しさを感じた」北朝鮮との“真剣勝負”で得た経験

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MF和田武士(浦和ユース)

[11.18 U-17W杯決勝T2回戦 北朝鮮 1-1(PK4-5) 日本 ドーハ]

 18日、U-17日本代表はカタールで開催中のU-17ワールドカップのラウンド16にてU-17北朝鮮代表と対戦。1-1の同点からPK戦の末に勝ち残りを決めた。

 ただ、試合内容としては思うようなゲーム展開に持って行けず、劣勢の時間帯も長くなってしまった。そんなゲームにMF和田武士(浦和ユース)は先発出場。中盤の中央で苦心しながら奮闘を見せた。

「アジア同士で戦う難しさを感じたのが一番です。最初から『綺麗にはいかない』とわかっていましたけど、想像以上に荒れたな、と」(和田)

 和田は今年の春に行われたアジア最終予選を兼ねるAFC U17アジアカップ終了後に抜擢されてきた1年生。このため、“アジアの戦い”を真剣勝負の場で体験したことはなかった。だからこそ出てきた言葉だろう。

「相手の圧はありましたけど、それでも自信を持ってやればボールを隠せたり、相手のプレスを何度もかわせていましたし、できる部分はあったんです。ただ、追いつかれてからは相手の勢いを受けてしまい、うまくボールに関わることができなかった。そこでもやれるようになるのは、上に行くに連れて必要になると思うので、もっと改善していきたいです」

 相手の圧力が想像以上に強い中で、どうボールを受けて、どうボールを運ぶか。シンプルなロングボールが善くも悪くも増えてしまうゲーム展開の中で、セカンドボールの回収という点でも後れを取ってしまった。和田は「チームとして、練習からもっとやっていきたい」と、あらためて課題にフォーカスしていく考えだ。

 北朝鮮の球際の強さ、猛然と仕掛けてくるタックルなどには驚きもあったようで、「そこにビビってしまうと、こういうゲームになってしまう」と個人としての反省も口にする。その上で、「来年は(和田の世代のU17)アジアカップがあるし、この経験を活かしていきたい」と語る。

 ただ、PK戦になったことで弱気になるようなことはなかったとも言う。

「(PKの)練習をたくさんしてきたので、最初の5人で絶対に大丈夫と思っていました。あまり心配はしてませんでした」

 準々決勝に向けては「いままでより戦いやすい相手」と、サッカーのセオリーが合致する欧州勢のほうがやりやすいという、経験から来る感覚もある。

「自分たちのできることを最大限にやって、ポルトガル戦のように自分たちの良さを出し切りたい」

 内容が悪いながらもPK戦で勝ち切った北朝鮮戦の経験も一つの財産。次の試合で、さらに成長した姿を見せたい考えだ。

(取材・文 川端暁彦)

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川端暁彦
Text by 川端暁彦

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