10年生まれ世代のU-16日本代表が本格始動初日に紅白戦。ポルトガル遠征で強国に挑戦、「国際試合で勝つために必要な選手」の基準を体感する
U-16日本代表MF
2010年生まれ以降の選手で構成されたU-16日本代表が、2月9日から19日までポルトガル遠征を行い、「4 Nations Tournament」に出場する。同大会では開催国のポルトガル、ドイツ、オランダと対戦。昨年、U-17日本代表監督としてU-17ワールドカップ8強を経験した廣山望監督の下、“10ジャパン”が2027年U-17ワールドカップへ向けて本格的なスタートを切る。
廣山監督は「(2008年生まれ世代のチームと)年代とか選手が変わったら、また全く違うと思うんですけど、日本全体として積み上げてきているものはあるから、この年代も同じように、より太く、土台を大きくしたところで、積み上げていきたいですよね」と語った。
廣山監督の下で行う初の活動は、2025年U-17ワールドカップで優勝したポルトガルなどの欧州強国と対戦。指揮官は「本当に選手が大きく成長する2年間なので、その成長するための基準みたいのを感じて持って帰って欲しいっていうか。その基準って何って言ったら、国際試合で勝つために必要な選手になるっていうところの基準がはっきり分かる。ポルトガル、ドイツ、オランダに自分の力で勝ちに貢献できたら、もうそれは大きいものだし、じゃあ誰がそれをできるのか、自分が本当にその力があるのかっていうのを感じてもらって、チームに帰って欲しいなって思いますね」と期待した。
そして、「今の時点では差もあるかもしれないし、こっちの方が上の部分もあるかもしれないですけど、やっぱり学ぶべきものというか、感じるものはたくさんあると思うから、それを上手く基準にして、いっぱい持ち帰るやつが、この1か月、2か月でまた成長すると思う」。選手たちはポルトガル、ドイツ、オランダという素晴らしい相手との3試合で基準を感じて持ち帰る。
そのU-16日本代表は9日、ポルトガル遠征出発前に千葉県内でトレーニングを実施。スプリントをいれたメニューなどの後にスクエアパス、ロンド、ロングキック、ヘディングと行い、トレーニングの最後に20分×1本、11分×1本の紅白戦を実施した。
メンバー分けはビブス青がGK大泉未来(流通経済大柏高)、右SB森光英斗(岡山U-18)、CB遠山越(柏U-15)、笹倉拓真(川崎F U-18)、左SB田村瑛人(大分U-15)、中盤はトレーニングパートナーの瀬賀結臣(JFAアカデミー福島U-15→FC東京 U-18)と石川塔梧(浜松開誠館高)のダブルボランチ、右SH嵯峨日向(前橋育英高)、左SH吉澤凰河(松本U-15)、そして梶山蓮翔(FC東京U-18)と飯田蒼生(FC DIVINE)の2トップでスタートした。
一方のビブス黄はGKシュルツ建斗(鹿島つくばJrユース)、右SB渡部直宏(東京V Jrユース)、CB林天音(大分U-15)、トレーニングパートナーのCB上野煌士郎(川崎F U-15生田)、左SB池田歩弘(名古屋U-18)、中盤は深谷朔共(名古屋U-15)と布袋田結太(鹿島つくばJrユース)のダブルボランチで右SH川野聖(G大阪ユース)、左SH青山陽(湘南U-18)、そして礒部怜夢(鹿島つくばJrユース)とトレーニングパートナーの伊藤航(FC東京U-15むさし)が2トップを組んだ。
廣山監督によると、2年前の始動時は大雪。この日も朝は前日の雪が残っていたという。だが、雪が解け、良好なコンディションでゲームは行われた。今回のメンバーは自発的に頑張れるという選手が多く、紅白戦もエネルギッシュな攻防戦に。1本目3分、黄は敵陣での奪い返しから伊藤がドリブルで一気に加速し、カバーしたDFの前に潜り込む。そのまま身体を投げ出しながら右足シュート。ファインゴールを決め、先制した。


黄は上野の対角の左足キックから右の川野がDFを剥がして左足シュート。青もキープ力の高い梶山や吉澤が組み立てに参加しながら前進し、右SB森光の縦パスから嵯峨が右足シュートへ持ち込む。また、細かくボールを繋いで飯田が右足シュート。だが、黄はCB林や深谷、布袋田が出足良くボールを奪い返して攻撃に結びつける。また、DFライン全体が対人守備での強さを見せ、簡単には破られなかった。


10分、黄は伊藤が右サイドを突破してマイナスのラストパス。これをファーで受けた池田が鋭いドリブルから右足を振り抜く。その後も川野のクロスを青山が1タッチで合わせたほか、左中間の深谷の展開のパスで右SB渡部がPAへ飛び出し、川野のシュートに結びつけるシーンもあった。
青も笹倉、遠山の両CBが対人守備の強さを発揮。石川や瀬賀が中央から果敢に持ち上がったほか、左SB内村も中盤との係わりから攻め上がろうとするなど反撃した。一方の黄は礒部らが前から圧力をかけるなど守備から主導権。ただし、よく声の出ていたGKシュルツやゴール前で存在感のあるGK大泉を前に次の1点は生まれず、1本目を終えた。


2本目開始直後、青の梶山がドリブルから右足シュートを打ち切るが、黄GKシュルツが横っ飛びでセーブ。逆に黄は4分、深谷が左中間からのしなやかなドリブルでゴールライン際まで持ち込み、非常に柔らかい左足クロス。これをファーの川野が難なく頭で決め、2-0とした。


青も直後に押し返し、ゴール前中央で粘って左へパスを繫ぐ。最後は嵯峨が正確な右足シュートでネットを揺らし、再び1点差。さらに梶山と嵯峨が係わり、シュートシーンを作り出す。だが、黄は11分、左でプレーしていた伊藤が中で起点を作り、スルーパス。これで礒部が抜け出すと、GKとの1対1を制し、右足シュートを決めた。




空港までの移動時間を考慮し、紅白戦はここで打ち切り。選手たちはクールダウン後に短時間で着替えや移動の準備をしていた。怪我で紅白戦出場を見送った土井と体調不良の笹倉がポルトガル遠征不参加となり、いずれもトレーニングパートナーの伊藤と上野を追加招集。廣山監督は「所属チームの成長させる環境と指導者の方の働きかけっていうのはどんどん進歩してるっていうのを感じるんで、それに乗っかって集まった選手をそれと比例するように成長の速度を速くさせることは必要だと思う」。昨年のU-17ワールドカップを経て、プロで活躍し始めている選手も複数。20人はポルトガルでピッチ外を含めて多くを吸収し、それぞれの成長速度を加速させる。
(取材・文 吉田太郎)
廣山監督は「(2008年生まれ世代のチームと)年代とか選手が変わったら、また全く違うと思うんですけど、日本全体として積み上げてきているものはあるから、この年代も同じように、より太く、土台を大きくしたところで、積み上げていきたいですよね」と語った。
廣山監督の下で行う初の活動は、2025年U-17ワールドカップで優勝したポルトガルなどの欧州強国と対戦。指揮官は「本当に選手が大きく成長する2年間なので、その成長するための基準みたいのを感じて持って帰って欲しいっていうか。その基準って何って言ったら、国際試合で勝つために必要な選手になるっていうところの基準がはっきり分かる。ポルトガル、ドイツ、オランダに自分の力で勝ちに貢献できたら、もうそれは大きいものだし、じゃあ誰がそれをできるのか、自分が本当にその力があるのかっていうのを感じてもらって、チームに帰って欲しいなって思いますね」と期待した。
そして、「今の時点では差もあるかもしれないし、こっちの方が上の部分もあるかもしれないですけど、やっぱり学ぶべきものというか、感じるものはたくさんあると思うから、それを上手く基準にして、いっぱい持ち帰るやつが、この1か月、2か月でまた成長すると思う」。選手たちはポルトガル、ドイツ、オランダという素晴らしい相手との3試合で基準を感じて持ち帰る。
そのU-16日本代表は9日、ポルトガル遠征出発前に千葉県内でトレーニングを実施。スプリントをいれたメニューなどの後にスクエアパス、ロンド、ロングキック、ヘディングと行い、トレーニングの最後に20分×1本、11分×1本の紅白戦を実施した。
メンバー分けはビブス青がGK大泉未来(流通経済大柏高)、右SB森光英斗(岡山U-18)、CB遠山越(柏U-15)、笹倉拓真(川崎F U-18)、左SB田村瑛人(大分U-15)、中盤はトレーニングパートナーの瀬賀結臣(JFAアカデミー福島U-15→FC東京 U-18)と石川塔梧(浜松開誠館高)のダブルボランチ、右SH嵯峨日向(前橋育英高)、左SH吉澤凰河(松本U-15)、そして梶山蓮翔(FC東京U-18)と飯田蒼生(FC DIVINE)の2トップでスタートした。
一方のビブス黄はGKシュルツ建斗(鹿島つくばJrユース)、右SB渡部直宏(東京V Jrユース)、CB林天音(大分U-15)、トレーニングパートナーのCB上野煌士郎(川崎F U-15生田)、左SB池田歩弘(名古屋U-18)、中盤は深谷朔共(名古屋U-15)と布袋田結太(鹿島つくばJrユース)のダブルボランチで右SH川野聖(G大阪ユース)、左SH青山陽(湘南U-18)、そして礒部怜夢(鹿島つくばJrユース)とトレーニングパートナーの伊藤航(FC東京U-15むさし)が2トップを組んだ。
廣山監督によると、2年前の始動時は大雪。この日も朝は前日の雪が残っていたという。だが、雪が解け、良好なコンディションでゲームは行われた。今回のメンバーは自発的に頑張れるという選手が多く、紅白戦もエネルギッシュな攻防戦に。1本目3分、黄は敵陣での奪い返しから伊藤がドリブルで一気に加速し、カバーしたDFの前に潜り込む。そのまま身体を投げ出しながら右足シュート。ファインゴールを決め、先制した。


1本目3分、黄のFWFW伊藤航(FC東京U-15むさし)が右足シュートを決めて先制
黄は上野の対角の左足キックから右の川野がDFを剥がして左足シュート。青もキープ力の高い梶山や吉澤が組み立てに参加しながら前進し、右SB森光の縦パスから嵯峨が右足シュートへ持ち込む。また、細かくボールを繋いで飯田が右足シュート。だが、黄はCB林や深谷、布袋田が出足良くボールを奪い返して攻撃に結びつける。また、DFライン全体が対人守備での強さを見せ、簡単には破られなかった。


黄のCB林天音(大分U-15)が出足良くボールを奪う
10分、黄は伊藤が右サイドを突破してマイナスのラストパス。これをファーで受けた池田が鋭いドリブルから右足を振り抜く。その後も川野のクロスを青山が1タッチで合わせたほか、左中間の深谷の展開のパスで右SB渡部がPAへ飛び出し、川野のシュートに結びつけるシーンもあった。
青も笹倉、遠山の両CBが対人守備の強さを発揮。石川や瀬賀が中央から果敢に持ち上がったほか、左SB内村も中盤との係わりから攻め上がろうとするなど反撃した。一方の黄は礒部らが前から圧力をかけるなど守備から主導権。ただし、よく声の出ていたGKシュルツやゴール前で存在感のあるGK大泉を前に次の1点は生まれず、1本目を終えた。


2本目開始直後、青の梶山がドリブルから右足シュートを打ち切るが、黄GKシュルツが横っ飛びでセーブ。逆に黄は4分、深谷が左中間からのしなやかなドリブルでゴールライン際まで持ち込み、非常に柔らかい左足クロス。これをファーの川野が難なく頭で決め、2-0とした。


黄のMF川野聖(G大阪ユース)は右サイドで突破力を見せ、ヘディング弾も
青も直後に押し返し、ゴール前中央で粘って左へパスを繫ぐ。最後は嵯峨が正確な右足シュートでネットを揺らし、再び1点差。さらに梶山と嵯峨が係わり、シュートシーンを作り出す。だが、黄は11分、左でプレーしていた伊藤が中で起点を作り、スルーパス。これで礒部が抜け出すと、GKとの1対1を制し、右足シュートを決めた。


キレのある動き見せていた青MF嵯峨日向(前橋育英高)は1ゴール


2本目終了間際、黄FW礒部怜夢(鹿島つくばJrユース)が1対1を制してゴール
空港までの移動時間を考慮し、紅白戦はここで打ち切り。選手たちはクールダウン後に短時間で着替えや移動の準備をしていた。怪我で紅白戦出場を見送った土井と体調不良の笹倉がポルトガル遠征不参加となり、いずれもトレーニングパートナーの伊藤と上野を追加招集。廣山監督は「所属チームの成長させる環境と指導者の方の働きかけっていうのはどんどん進歩してるっていうのを感じるんで、それに乗っかって集まった選手をそれと比例するように成長の速度を速くさせることは必要だと思う」。昨年のU-17ワールドカップを経て、プロで活躍し始めている選手も複数。20人はポルトガルでピッチ外を含めて多くを吸収し、それぞれの成長速度を加速させる。
(取材・文 吉田太郎)


