最高峰の舞台で勝たせるエースに…上田綺世が待望のW杯初ゴール「4年前に感じた悔しさは同じ場所でしか拭えない」
FW
[6.20 W杯F組第2節 日本 4-0 チュニジア モンテレイ]
背番号18が、ついにワールドカップの舞台で輝いた。日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は20日に行われた北中米W杯・グループリーグ第2節のチュニジア戦で2ゴールを記録し、4-0の快勝に大きく貢献した。自身初のW杯ゴールを含む2得点。日本人選手としてW杯1試合2ゴールを達成した初めての選手となった。
前半31分の自身1点目は、自らの判断で生み出した一撃だった。右サイドを駆け上がるMF伊東純也をおとりに使い、自らシュートコースを確保。「自分でシュートを打つことはほぼ決めていた。だから純也くんはおとりにさせてもらった」(上田)。渾身の右足シュートは相手選手の股下を通り、ゴール左隅に決まった。
3-0で迎えた後半38分には自身2点目を決めた。右サイドを抜けたMF佐野海舟が伊東のスルーパスに反応してPA右からクロス。「僕らはニアゾーンと呼んでいるが、あそこをうまく突けた。いろんな選手が抜かして流動的に動いて、そこでズレを生む。ゴール前でスペースを作るのは戦術的にも練習していた」。味方の好連係から上がったボールをエースがヘディングで仕留める。「一瞬ちょっと届かないかなと思ったけど、ジャンプのタイミングがうまくかみ合った」と手応えを口にした。
日本人初のW杯1試合2ゴールという偉業については「正直知らなかった」と明かす。「チームに必要なだけ点を取ることはFWの本質。今日の試合でチームの状況が良くなったり勝利につながったんだったら、少しは仕事ができたんじゃないかなと思う」と勝利に貢献できたことを一番に喜んだ。
2022年の前回大会は不発に終わり、4年越しに最高峰の舞台でゴールを決めた。「4年前、自分が悔しい思いをして、そこから積み上げてきたものがつながった感覚」と喜びを噛みしめる。「今まで自分が決めてきたゴールとは喜びもそうだし、達成感も、自分が背負っているものもそうだし、これまでとはまったく違う感覚だった」。その感情は、オランダ・エールディビジで得点王に輝いたものともまた違ったという。
「仮に自分が今シーズンでいい結果だったと周りやメディアに言われたとしても、自分が4年前に感じた悔しさは同じ場所でしか拭えないと思っていた。それは前回の試合(オランダ戦)もそうだし、結局自分自身がチームを勝たせられていないということに悔しさもありつつ、それを少しでもこの試合では貢献できたのではないかなと思う」
もうひとつ、こだわりを持って着用する背番号18への思いも語る。上田にとって18番は特別な番号だ。サッカーを始めるきっかけとなった父親が、元ドイツ代表FWユルゲン・クリンスマン氏に憧れて18番を背負っていたことから、自身も幼い頃から18番に特別な思いを抱いてきた。法政大、鹿島アントラーズ、東京五輪代表でも節目ごとに18番を着用。A代表でも自ら希望し、昨年10月から18番を背負ってきた。
「自分が18番を背負ってこの大会に出る意味や、この番号を背負って日本を背負うというのが、僕にとっては特別な意味。それをリスペクトしてくれて、代表のチームも僕に18番をくれている。自分が18番をつけて出るからには自分の存在を証明しなければいけなかった」
FWとして勝利に貢献した自負がある。「(前線で)背負うことも、それ以外のプレーの質も4年前とは違っている。全部が全部じゃないけど、起点になれたシーンもあった。そういった点でも自分の成長は感じられた」。日本のエースストライカーはW杯での結果とともに、大きな自信を手にした。
(取材・文 石川祐介)
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背番号18が、ついにワールドカップの舞台で輝いた。日本代表FW上田綺世(フェイエノールト)は20日に行われた北中米W杯・グループリーグ第2節のチュニジア戦で2ゴールを記録し、4-0の快勝に大きく貢献した。自身初のW杯ゴールを含む2得点。日本人選手としてW杯1試合2ゴールを達成した初めての選手となった。
前半31分の自身1点目は、自らの判断で生み出した一撃だった。右サイドを駆け上がるMF伊東純也をおとりに使い、自らシュートコースを確保。「自分でシュートを打つことはほぼ決めていた。だから純也くんはおとりにさせてもらった」(上田)。渾身の右足シュートは相手選手の股下を通り、ゴール左隅に決まった。
3-0で迎えた後半38分には自身2点目を決めた。右サイドを抜けたMF佐野海舟が伊東のスルーパスに反応してPA右からクロス。「僕らはニアゾーンと呼んでいるが、あそこをうまく突けた。いろんな選手が抜かして流動的に動いて、そこでズレを生む。ゴール前でスペースを作るのは戦術的にも練習していた」。味方の好連係から上がったボールをエースがヘディングで仕留める。「一瞬ちょっと届かないかなと思ったけど、ジャンプのタイミングがうまくかみ合った」と手応えを口にした。
日本人初のW杯1試合2ゴールという偉業については「正直知らなかった」と明かす。「チームに必要なだけ点を取ることはFWの本質。今日の試合でチームの状況が良くなったり勝利につながったんだったら、少しは仕事ができたんじゃないかなと思う」と勝利に貢献できたことを一番に喜んだ。
2022年の前回大会は不発に終わり、4年越しに最高峰の舞台でゴールを決めた。「4年前、自分が悔しい思いをして、そこから積み上げてきたものがつながった感覚」と喜びを噛みしめる。「今まで自分が決めてきたゴールとは喜びもそうだし、達成感も、自分が背負っているものもそうだし、これまでとはまったく違う感覚だった」。その感情は、オランダ・エールディビジで得点王に輝いたものともまた違ったという。
「仮に自分が今シーズンでいい結果だったと周りやメディアに言われたとしても、自分が4年前に感じた悔しさは同じ場所でしか拭えないと思っていた。それは前回の試合(オランダ戦)もそうだし、結局自分自身がチームを勝たせられていないということに悔しさもありつつ、それを少しでもこの試合では貢献できたのではないかなと思う」
もうひとつ、こだわりを持って着用する背番号18への思いも語る。上田にとって18番は特別な番号だ。サッカーを始めるきっかけとなった父親が、元ドイツ代表FWユルゲン・クリンスマン氏に憧れて18番を背負っていたことから、自身も幼い頃から18番に特別な思いを抱いてきた。法政大、鹿島アントラーズ、東京五輪代表でも節目ごとに18番を着用。A代表でも自ら希望し、昨年10月から18番を背負ってきた。
「自分が18番を背負ってこの大会に出る意味や、この番号を背負って日本を背負うというのが、僕にとっては特別な意味。それをリスペクトしてくれて、代表のチームも僕に18番をくれている。自分が18番をつけて出るからには自分の存在を証明しなければいけなかった」
FWとして勝利に貢献した自負がある。「(前線で)背負うことも、それ以外のプレーの質も4年前とは違っている。全部が全部じゃないけど、起点になれたシーンもあった。そういった点でも自分の成長は感じられた」。日本のエースストライカーはW杯での結果とともに、大きな自信を手にした。
(取材・文 石川祐介)
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