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なでしこJ国内組中心でつかんだアジア制覇…狩野監督が語る“WEリーグ勢”の成長、女子W杯に向けた要求

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優勝決定に喜び爆発

[10.2 アジア大会決勝 日本女子 2-2(PK5-3) 北朝鮮女子 エコパ]

 国内で培った力を、アジアの頂点で示した。日本女子代表(なでしこジャパン)は2日、アジア競技大会の決勝で北朝鮮を2-2のPK戦の末に5-3で破り、3連覇と大会史上最多4度目の優勝を達成。狩野倫久監督は「選手たち、スタッフ一体となって取ったタイトル」と喜んだ。

 今大会は国際Aマッチウィーク期間外のため、海外組はほとんど招集外となった。23人のうち海外クラブ所属はGK大場朱羽(レンジャーズ)のみ。大学生のDF大箸桜子(東洋大)を除く21人がWEリーグのクラブに所属し、フィールドプレーヤーは全員が国内組だった。

 MF成宮唯(INAC神戸レオネッサ)やMF塩越柚歩(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、MF中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)ら前回優勝を知る選手に、今大会7得点のFW神谷千菜(サンフレッチェ広島レジーナ)や決勝で同点弾を決めたFW西尾葉音(RB大宮アルディージャWOMEN)ら初招集の選手が融合。国内リーグで切磋琢磨する選手たちが、代表の舞台で力を結集した。

 9月10日の活動開始から約3週間。狩野監督は、優勝とともに「チームとしての成長がWEリーグの価値を上げていく」という思いを共有してきた。「私たちもしっかりとピッチで表現できるんだ」。選手たちも常にその思いを口にし、細部を追求した成果を試合で示してきたという。

 決勝では前半32分にFW上野真実のミドルで先制したが、後半に逆転を許した。それでも同41分、西尾が同点ゴール。延長戦を耐え抜き、PK戦では大場が相手の3人目を止め、日本は5人全員が成功させた。

 北朝鮮の高い強度に苦しんでも、共有した姿勢は揺らがなかった。「日本人の魂をピッチに見せよう」「どんな時も粘り強く、我慢強く戦っていく」。指揮官は、劣勢を跳ね返して挑み続けた選手たちを「本当にたくましく思えた」と称えた。

 その挑戦を支えたのが、内田篤人コーチや近賀ゆかりコーチをはじめとするスタッフ陣だ。内田コーチは特に守備面を担当し、練習の構築や試合中の分析、監督との情報共有で連携。内田、近賀両コーチは日の丸を背負った戦ってきた自身の経験を生かし、タイトルが懸かる試合への心構えも個別に伝えていた。

 5月にスタートした狩野監督体制で大会形式に挑むのは初めてだった。スタッフ同士も要求や確認を重ね、「選手と一緒になって成長していったところが今回の優勝につながった」。選手の奮闘と、それを支えるスタッフの働きが一つになった金メダルだった。

 来年の女子ワールドカップに向けては、この経験を日常へ持ち帰ることを求める。韓国や北朝鮮とのタフな試合を基準に、必要な練習や今後の挑戦について選手と個別に話し合ったという。

「WEリーグの活動の中で、もう一個高い基準で自分たちで高い要求をしていく」。指揮官は、その積み重ねが成長につながると期待する。「ラージリストに入ってくる選手たちというのは間違いない。今後の活躍を期待したい」。国内組がつかんだ自信を、それぞれのクラブでの成長と、次の代表争いにつなげていく。

(取材・文 石川祐介)

●第20回アジア大会特集
石川祐介
Text by 石川祐介

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