5試合連続の後半AT被弾で自力残留決まらず最終節へ…柏DF古賀太陽「自力で残留を決めなければいけない」
[11.30 J1第37節 柏 1-1 神戸 三協F柏]
信じられないような試合展開だった。前節まで4試合連続で後半アディショナルタイムに被弾、そのすべてが勝敗にかかわる失点で勝ち点を落としていた柏レイソル。ヴィッセル神戸戦でも、1-0で迎えた後半アディショナルタイムにPKを献上してしまう。ところが、FW大迫勇也がPKを失敗。“5度目の正直”かと思われたが、アディショナルタイム10分にMF武藤嘉紀同点弾を許してしまう。ホーム最終戦、勝てば自力で残留を決められる状況で、またしても目の前で勝ち点がこぼれ落ちていったーー。
前半は先制点を奪った柏が神戸を凌駕していた。神戸の吉田孝行監督は、「(柏の)プレスが予想以上に選手たちは圧力を感じていたと思うので、ボールを受けるのを怖がったり、いつも前にプレーするのがバックパスになった」と苦戦した理由を語る。対して柏のDF古賀太陽は、前半については狙い通りの展開だったと明かす。
「相手のビルドアップ時に(最終ラインが)3枚っぽくなるというか、酒井(高徳)選手が高い位置を取って、後ろ3枚の脇から対角に入れる形が多いっていうのは予測はしていたので。そこで自由を与えないっていうことが今日の1つのテーマだったと思いますし、前の選手が規制をかけてプレッシャーに行ってくれていたので、前半はすごくいい形で守れる回数は多かった」
吉田監督も「(柏の)勝つ気持ちっていうのが前面に出てたと思うし、どっちが気持ちが出ていたかっていうと、前半に関してはうちの方が相手を上回れていななかったと思います」と最初の45分を評する。ところが、「ハーフタイムにみんなでやることを徹底して、どんどん押し込んでいこう」(吉田監督)と後半に臨んだ神戸が巻き返しをはかる。
「前半ほど自分たちのプレッシャーがかからなくなったかなっていうのと、ボールを入れられる位置がより自分たちのゴールに近い位置になってしまった」と古賀は後半を回想する。「僕ら最終ラインももう少し頑張って押し上げなきゃいけなかったと思いますし、プレッシャーがかからない時にどうするかっていうところは、自分たちで整理して入っていかなきゃいけなかった」と後半の戦い方に課題を残した。
5試合連続で後半ATにゴールを許し、再び勝ち点を失ったが、つかんだ勝ち点1は大きな意味を持つ。引き分けたことで勝ち点を41にのばし、得失点差で新潟をかわして16位に浮上した。これで18位磐田とは勝ち点3差、得失点差でも柏に7のアドバンテージがある。
引き分け以上で自力で残留が決まる最終戦、柏の相手は今節にJ2降格が決まった19位札幌だ。札幌にとってはホーム最終戦であり、7シーズン指揮をとったペトロヴィッチ監督のラストマッチと目されている。「かなり難しい試合になるのは間違いない」と警戒を強める古賀は、「ただ」と強い決意を続ける。
「自力で残業を決めなきゃいけない。そこは今日のようにじゃないですけど、相手よりも高いモチベーションを持って試合に臨まなきゃいけないと思う。残り1週間、このチームでできるのも最後ですし、いい形で終えられるようにしたい」
柏にとっては13-1の歴史的大勝を飾って以来、5年ぶりとなる最終節勝利で、2024シーズンをしめるつもりだ。
(取材・文 奥山典幸)
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●2024シーズンJリーグ特集
信じられないような試合展開だった。前節まで4試合連続で後半アディショナルタイムに被弾、そのすべてが勝敗にかかわる失点で勝ち点を落としていた柏レイソル。ヴィッセル神戸戦でも、1-0で迎えた後半アディショナルタイムにPKを献上してしまう。ところが、FW大迫勇也がPKを失敗。“5度目の正直”かと思われたが、アディショナルタイム10分にMF武藤嘉紀同点弾を許してしまう。ホーム最終戦、勝てば自力で残留を決められる状況で、またしても目の前で勝ち点がこぼれ落ちていったーー。
前半は先制点を奪った柏が神戸を凌駕していた。神戸の吉田孝行監督は、「(柏の)プレスが予想以上に選手たちは圧力を感じていたと思うので、ボールを受けるのを怖がったり、いつも前にプレーするのがバックパスになった」と苦戦した理由を語る。対して柏のDF古賀太陽は、前半については狙い通りの展開だったと明かす。
「相手のビルドアップ時に(最終ラインが)3枚っぽくなるというか、酒井(高徳)選手が高い位置を取って、後ろ3枚の脇から対角に入れる形が多いっていうのは予測はしていたので。そこで自由を与えないっていうことが今日の1つのテーマだったと思いますし、前の選手が規制をかけてプレッシャーに行ってくれていたので、前半はすごくいい形で守れる回数は多かった」
吉田監督も「(柏の)勝つ気持ちっていうのが前面に出てたと思うし、どっちが気持ちが出ていたかっていうと、前半に関してはうちの方が相手を上回れていななかったと思います」と最初の45分を評する。ところが、「ハーフタイムにみんなでやることを徹底して、どんどん押し込んでいこう」(吉田監督)と後半に臨んだ神戸が巻き返しをはかる。
「前半ほど自分たちのプレッシャーがかからなくなったかなっていうのと、ボールを入れられる位置がより自分たちのゴールに近い位置になってしまった」と古賀は後半を回想する。「僕ら最終ラインももう少し頑張って押し上げなきゃいけなかったと思いますし、プレッシャーがかからない時にどうするかっていうところは、自分たちで整理して入っていかなきゃいけなかった」と後半の戦い方に課題を残した。
5試合連続で後半ATにゴールを許し、再び勝ち点を失ったが、つかんだ勝ち点1は大きな意味を持つ。引き分けたことで勝ち点を41にのばし、得失点差で新潟をかわして16位に浮上した。これで18位磐田とは勝ち点3差、得失点差でも柏に7のアドバンテージがある。
引き分け以上で自力で残留が決まる最終戦、柏の相手は今節にJ2降格が決まった19位札幌だ。札幌にとってはホーム最終戦であり、7シーズン指揮をとったペトロヴィッチ監督のラストマッチと目されている。「かなり難しい試合になるのは間違いない」と警戒を強める古賀は、「ただ」と強い決意を続ける。
「自力で残業を決めなきゃいけない。そこは今日のようにじゃないですけど、相手よりも高いモチベーションを持って試合に臨まなきゃいけないと思う。残り1週間、このチームでできるのも最後ですし、いい形で終えられるようにしたい」
柏にとっては13-1の歴史的大勝を飾って以来、5年ぶりとなる最終節勝利で、2024シーズンをしめるつもりだ。
(取材・文 奥山典幸)
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