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負けたら“降格”でなく“J資格喪失”…YS横浜一筋・西山峻太が語るJリーグにいる価値「マリノスさんや横浜FCさんがいる中で…」

DF西山峻太

 J3・JFL入れ替え戦は7日に第2戦を行う。史上初となる入れ替え戦を戦うのは、J3リーグ19位のY.S.C.C.横浜とJFLで2位の高知ユナイテッド。1日の第1戦は1-1で引き分けており、7日第2戦の勝者がJリーグ昇格または残留を決めることになる。

 YS横浜は昨シーズン終盤に倉貫一毅監督が就任し、10月にはクラブタイ記録となる4連勝で建て直した。J3最終順位は12位となったが、勝ち点は過去最高の52。しかし、今季は終盤にかけて勢いは落ちていき、7勝11分20敗でJ3リーグ19位。JFLを2位で終えた高知Uとの入れ替え戦で敗れれば、降格ではなくJリーグの会員資格を喪失し、来季はJFLで戦うことになった。

 5日にはオンラインで会見が行われた。YS横浜は倉貫監督とJリーグに加盟する前からYS横浜に所属するDF西山峻太が出席した。

 YS横浜はアウェーの第1戦を1-1で引き分け、ホームでの第2戦を迎える。倉貫監督は「もちろん勝って帰るという形が一番だった。だけど高知さんがどういう形で来るのか、なかなかいつものリーグと違ってわからないところも非常に多くあった」と第1戦を振り返る。その上で引き分けは「悪くない」と言及した。

「1戦目が終わった後に選手たちに伝えたのは、入れ替え戦は2試合の合計という結果で、まだ前半が終わっただけだということ。まだ後半が残っている。しっかりホームに勝って残留できるように準備していこうと伝えた」(倉貫監督)。“後半”にあたる残り90分間に向けて気を引き締めていた。

 西山は国士舘大を卒業後、当時JFLに加盟していたYS横浜で2012年にプロデビュー。14年のJ3リーグ入りを目の当たりにし、その後もYS横浜一筋でプレーし続けてきた。J3リーグで11年間戦ってきた西山は「地域の方々の期待感や注目度は11年でガラッと変わったところは僕自身感じている」とクラブの成長を語った。

 その上で、西山は横浜F・マリノスや横浜FCがいる土地で戦うという難しさも身に染みている。「マリノスさんや(横浜)FCさんがいる中で第3のクラブという位置づけになると、非常に立ち位置が難しい。応援してくださる方々もいらっしゃる中で、このクラブを、この地域を盛り上げるというところはすごく難しいと、11年Jリーグでプレーしているけど感じている」(西山)。だが、そんな自分たちを応援し続けるサポーターがいることも忘れない。

「僕らが頑張ることで元気をもらったと、毎日の生活に彩りを与えられるクラブになっている。地域貢献も含めてだけど、そういったところはJリーグというクラブだからこそ成り立っている。その火は灯し続けないといけない」。Jリーグの舞台に居続ける理由を噛みしめ、西山は残留を懸けた戦いに挑むつもりだ。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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