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広島の中盤に君臨した18歳MF中島洋太朗がU20アジアカップへ。「チャンピオンとしてワールドカップに行きたい」

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U-20日本代表MF中島洋太朗は一際存在感のある動きでサンフレッチェ広島の勝利に貢献

[2.8 富士フイルムスーパー杯 神戸 0-2 広島 国立]

 Jリーグ、U20アジアカップの開幕前に18歳が強烈なインパクトを残した。U-20日本代表MF中島洋太朗が、サンフレッチェ広島の中盤に君臨。ダブルボランチを組んだMF田中聡から「素晴らしいパフォーマンスを見せていた」と評されたほか、ミヒャエル・スキッべ監督やチームメイトから称賛の声が相次ぐような90分間だった。

 53,343人の大観衆の前で落ち着き払ったプレーの連続。正確なファーストタッチで簡単に前を向き、速いテンポでパスを通す。厳しく寄せられたようなシーンでも巧みに外して前へ。また、右足、左足でサイドチェンジを通したほか、スペースへのミドルパスなど視野の広さと技術力を随所で表現していた。

 神戸は後半19分に3枚替え。だが、中島は試合終盤にかけてもハイパフォーマンスを続けていた。36分には、右足アウトにかけたスルーパス。これはわずかに通らかなったものの、次の瞬間、縦パスを受けた相手FW大迫勇也のトラップ際を狙ってインターセプトしていた。

 また、41分にはセンターサークル付近で前を向くと、距離の長いスルーパスをFW中村草太に通して決定機を演出。守備面での成長も示した中島は「ある程度自分のプレーはできたかなと思います」と口にしたものの、満足はしていなかった。

「もっとできた部分もあるし、得点だったり、アシストっていうところに絡めたら良かったなと思います。ゴールとアシストっていうところでは、今日はシュートも打っていないですし、今日のようなプレーをしながらでも最後ゴール前に顔を出したら良かった」。名ボランチだった青山敏弘コーチからの「良いプレーをしているから、洋太朗の判断でやれば問題ないと思う」という言葉も後押しに自信を持ってプレーできているが、自身に求めるものはまだまだ高い。

「スタメンで出る以上、ちょっと今までのような思われ方はしてたらダメだと思うし、スタメンで出る以上はしっかりチームの中心として、チームの勝利に貢献していかないといけないなと思います。(U20アジアカップ出場のため、)開幕はいないですけど、シーズンの最初からチームのタイトルに向けてしっかりチームに貢献していきたい」。そして、レギュラー獲得と得点、アシストの数を増やすことを誓っていた。

 中島はこの後、U-20日本代表の一員として、AFC U20アジアカップ中国2025(2月12日~3月1日)に出場する。今度は同世代の才能たちとともに、アジア制覇とU-20ワールドカップ切符をかけた戦いに挑戦。注目MFはチームの目標達成に貢献することだけを考えている。

「まず自分のプレーに集中してやることが大事だと思うし、しっかり今からU-20だったらワールドカップの出場権をしっかり取ることと、アジアチャンピオンになるっていうところのチームの目標にしっかり自分が貢献できたらいいなと思います」

 2023年にはU-17日本代表の一員としてU17アジアカップに出場し、優勝に貢献。同年のU-17ワールドカップでも中心選手として印象的なプレーを見せたが、チームはベスト16で敗退している。

「やり残してはないですけど、悔しい思いはしたんで。そこにもう1回チャレンジできるっていうところで、しっかりチャレンジしていきたいなと思います。(個人としてだけでなく、)日本としてもそこの成績を越したいっていうのはみんな思っていることだと思うんで、そこに向けて貢献していきたいなと思います」

 U20アジアカップは上位4チームがU-20ワールドカップへの出場権を獲得。日本はまずグループステージでタイ、シリア、韓国と戦う。「グループも非常に強い相手が揃っていますし、その中で試合にしっかりと勝って、チャンピオンとしてワールドカップに行きたい」という中島が、この日のようなゲームメイクと得点に係わるプレーでU-20日本代表に白星とアジアタイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎) 


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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