[2.14 J1第1節 G大阪2-5C大阪 パナスタ]

　中学時代は桜色のユニフォームを着てこの場でゴールを決めるなんて、想像もしていなかったはずだ。それもキャプテンとして。「感慨深いなと思いました」。ガンバ大阪ジュニアユース出身のMF田中駿汰は後半18分、MF北野颯太の右FKを頭で合わせて、セレッソ大阪の勝利を決定的にする4点目を奪った。

「颯太は最近いいボールを蹴ってくれるので信じて入った。自分もしっかり、ちょっと距離はあったけど、しっかりと当てて決めることができたと思います。アウェーでダービーに勝つというのは簡単なことではない。きょうもたくさんのサポーターが来てくれていましたし、笑顔で帰って貰えてよかったです」

　ただ5発快勝発進を決めた開幕ゲームだったが、田中自身は「失点がもったいなかった」と反省する。3日ほど前のミーティングでアーサー・パパス監督に「4-0で勝つぞ」と発破をかけられていたといい、イレブンにもその自信があったという。それだけに「ゼロで抑える自信も持って臨んでいたので、そこは悔しい」と話すと、「ここから長い戦いが続くので、まだまだ競争して、底上げをしていきたい」と更なるレベルアップを誓っていた。

(取材・文　児玉幸洋)

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