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60%保持、プレス空転、クロスの質…敗因を細かく見つめた神戸DF酒井高徳「しっかり修正したい」

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試合中、戦術ボードを用いて話し合うDF酒井高徳吉田孝行監督

[4.6 J1第9節 神戸 0-1 新潟 国立]

 ボール保持率は今季で最も高い60%。アルビレックス新潟を押し込む時間が長かったヴィッセル神戸だったが、シュート15本でゴールを破るには至らず、ホーム国立開催の大一番に0-1で敗れた。試合の行方を左右した失点は前半12分。それでもDF酒井高徳は「点を取るには十分に時間があったので、自分たちが点を取れなかったという力不足一つ」と敗因を振り返った。

 対戦相手の新潟はこの日、コンパクトな守備ブロックで対応してきたが、前半10分間はほとんど神戸が敵陣アタッキングサードに押し込む展開。前半12分に不用意なボールロストから失点した後もその流れは変わらず、ボールを握りながらも攻めあぐねる時間が続いていた。

 左サイドバックでフル出場した酒井は次のようにピッチ内で分析し、改善を試みていたという。

「点を取れなかったという部分のところで、ボールを持ちすぎたわけではないけど、直線的にゴールに向かう人の配置がボールを持つことによって少しずつズレてきていたところがあった。意思の疎通が取れていないわけではないけど、ボールを持つがゆえ、例えば対角線のボールを蹴った時も人の配置があまり良くなかった。それでサコ(大迫勇也)とよっち(武藤嘉紀)が競ったあとがなかなか拾えなかったり、拾ったボールが流れるように前に行くシーンがなかった。左は人数をかけてコンビネーションすることはあったけど、個人的にはそれがしたくてボールを回しているわけではない。どちらかというと突破をするようなボールの回し方、ボールの運び方をしないと怖さが出ない。0点というのが物語っているようにボールを回しても怖さがない。それが自分たちのやりたいサッカーとズレているというわけではないし、(相手がプレッシングに)来ていないのに蹴るのも違うから相手ありきでもあって、自分たちでコミュニケーションを取りながらのサッカーではあったけど、そこの迫力、怖さがボールを持つがゆえに勇気を持ってトライできないところが実際にあった。そこはもっと直線的に攻撃しないといけない」

 また特に後半が顕著だったが、新潟のボール保持に対し、プレッシングを試みるものの奪い切れず、守備ブロックのバランスを崩した結果、カウンターの迫力が出ないという場面も散見された。酒井は「新潟さんは上手なんでね。毎回やったら剥がされるシーンはいくつかある」と古巣でもある相手に敬意を述べつつも、この日のプレッシングの課題を次のように語った。

「良し悪しはもちろんあるけど、僕はハマっていないより、ハマっているのに取り切れていないほうが気になる。行っているのに足先でちょこちょこっと行って、当たってこぼれて相手に行ったりとか、はっきり行けていないとか、せっかくボールを取ったのに判断が遅いから取られてもう一回カウンターを食らったり、二人で行ったのに取り切れていないとか、セカンドボールの回収の仕方に少し問題があったのかなと思う」

 そうした個人の局面で負けないことが神戸の戦い方の必須要素であり、酒井の言葉を借りれば「それがアベレージ」だ。酒井は「取り切れていないからこそこういうゲームになると思うし、取り切れればもっといい攻撃ができたと思う」という見解も口にした。

 もっとも、酒井が最も大きな課題だと感じたのは、ポゼッションの立ち位置やプレスの精度ではなく、神戸の攻撃の質を大きく担保するフィニッシュにつながるクロスやパスの精度だったようだ。

「シンプルに最後の精度のところ、自分もそうだけどクロスが前に引っかかることが多かったし、大外に越えていくことが多かったし、最後の縦パスや横パスをミスしていた。最後の仕留めに入る精度がとてつもなく低かったかなと自分も含めてあったので、チームとして全体でクオリティーを求めないと人数をかけるとか、回すという話もどうもこうもなくなってしまう。そこはしっかり修正したいです」。詳細な分析でチームの基準を示した酒井。1週間後の東京V戦に向け、その指針を浸透させていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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