劣勢のなかで柏移籍後リーグ初得点を挙げた渡井理己「タイトルを取るためには勝ち点を1から3にする力は必要」
柏のホームで移籍後リーグ初得点を決めたMF
[4.26 J1第12節 柏 1-1 新潟 三協F柏]
前半立ち上がり、アルビレックス新潟にペースを握られた柏レイソルは、PKによって先制点を献上してしまう。その後もチャンスを構築できない展開の中で、起死回生の同点弾を決めたのがMF渡井理己だった。
前半32分、中盤でボールを奪ったMF山田雄士が右サイドのMF久保藤次郎に展開、ゆっくりと持ち上がった久保はPA内でCBとSBの間に飛び出した山田へ。山田はダイレクトで中央に落とすと、渡井が左足を一閃。ニアサイドのゴールネットを揺らした。「GKが右に立って、それを冷静に見れて、逆に流し込む。落ち着いて点を取れたかなと思います」と渡井は振り返る。
4月16日のルヴァン杯2回戦では、途中出場で柏への移籍後初ゴールを奪ってチームを勝利に導いていた渡井。これがリーグでは初得点となり、J1では自身4年ぶりのゴールとなった。
名門・静岡学園高では10番を背負った、U-16〜U-18日本代表にも名を連ねた“世代屈指のテクニシャン”。当時も2列目としてプレーしていたが、静岡学園高1年時から「点を取れるトップ下」であることを強く意識していた。静岡学園高卒業後の2018年に徳島に入団。プロ1年目はカップ戦での出場にとどまったが、2年目で出場機会を伸ばし、シーズン後半はレギュラーに定着。3年目の2020年からは10番を背負って徳島のJ2優勝に貢献した。その後2022年夏にボアビスタ(ポルトガル1部)へ期限付き移籍し、2シーズンプレー。2024年夏に徳島に復帰していた。
そして、今シーズン。ルーキー時代から3シーズンにわたって薫陶を受けたリカルド・ロドリゲス監督が柏の指揮官に就任するタイミングで、柏への完全移籍を果たした。柏では3バックを採用しているロドリゲス監督は、前線の並びは1トップ+2シャドーと、2トップ+トップ下を併用。2列目はMF小泉佳穂を軸に、渡井は第12節までで11試合に出場(うち先発6試合)している。
渡井のゴールで新潟に追いついた柏は、チームの課題でも追加点は奪うことができず、今シーズン6度目のドロー決着。前節終了時は2位につけていた柏は、新潟に引き分けたことで4位に後退した。直近は7戦負けなしである一方、2勝5分と引き分けが先行している。そこのジレンマは選手自身が痛いほど感じている。
「6分けで勝ち点2を落としたイメージになってしまって、なんとなく悲観的になってしまう部分もありますけど、タイトルを取るためには勝ち点を1から3にする力は必要だと思う」(渡井)
今季の12試合中、複数得点を奪ったのは、第3節・C大阪戦(○2-1)と第4節・浦和戦(○2-0)のみ。守備はリーグ3位タイの9失点である一方で、ゴール数はリーグ7位タイの13得点と、上位進出にはさらなる得点の積み上げが必要だ。「ビルドアップも点を取るためのビルドアップであって、崩しきるためのビルドアップじゃないので。そこをチームとしてどう捉えるか」。渡井は進化の過程であることをうかがわせた。
(取材・文 奥山典幸)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2025シーズンJリーグ特集
前半立ち上がり、アルビレックス新潟にペースを握られた柏レイソルは、PKによって先制点を献上してしまう。その後もチャンスを構築できない展開の中で、起死回生の同点弾を決めたのがMF渡井理己だった。
前半32分、中盤でボールを奪ったMF山田雄士が右サイドのMF久保藤次郎に展開、ゆっくりと持ち上がった久保はPA内でCBとSBの間に飛び出した山田へ。山田はダイレクトで中央に落とすと、渡井が左足を一閃。ニアサイドのゴールネットを揺らした。「GKが右に立って、それを冷静に見れて、逆に流し込む。落ち着いて点を取れたかなと思います」と渡井は振り返る。
4月16日のルヴァン杯2回戦では、途中出場で柏への移籍後初ゴールを奪ってチームを勝利に導いていた渡井。これがリーグでは初得点となり、J1では自身4年ぶりのゴールとなった。
名門・静岡学園高では10番を背負った、U-16〜U-18日本代表にも名を連ねた“世代屈指のテクニシャン”。当時も2列目としてプレーしていたが、静岡学園高1年時から「点を取れるトップ下」であることを強く意識していた。静岡学園高卒業後の2018年に徳島に入団。プロ1年目はカップ戦での出場にとどまったが、2年目で出場機会を伸ばし、シーズン後半はレギュラーに定着。3年目の2020年からは10番を背負って徳島のJ2優勝に貢献した。その後2022年夏にボアビスタ(ポルトガル1部)へ期限付き移籍し、2シーズンプレー。2024年夏に徳島に復帰していた。
そして、今シーズン。ルーキー時代から3シーズンにわたって薫陶を受けたリカルド・ロドリゲス監督が柏の指揮官に就任するタイミングで、柏への完全移籍を果たした。柏では3バックを採用しているロドリゲス監督は、前線の並びは1トップ+2シャドーと、2トップ+トップ下を併用。2列目はMF小泉佳穂を軸に、渡井は第12節までで11試合に出場(うち先発6試合)している。
渡井のゴールで新潟に追いついた柏は、チームの課題でも追加点は奪うことができず、今シーズン6度目のドロー決着。前節終了時は2位につけていた柏は、新潟に引き分けたことで4位に後退した。直近は7戦負けなしである一方、2勝5分と引き分けが先行している。そこのジレンマは選手自身が痛いほど感じている。
「6分けで勝ち点2を落としたイメージになってしまって、なんとなく悲観的になってしまう部分もありますけど、タイトルを取るためには勝ち点を1から3にする力は必要だと思う」(渡井)
今季の12試合中、複数得点を奪ったのは、第3節・C大阪戦(○2-1)と第4節・浦和戦(○2-0)のみ。守備はリーグ3位タイの9失点である一方で、ゴール数はリーグ7位タイの13得点と、上位進出にはさらなる得点の積み上げが必要だ。「ビルドアップも点を取るためのビルドアップであって、崩しきるためのビルドアップじゃないので。そこをチームとしてどう捉えるか」。渡井は進化の過程であることをうかがわせた。
(取材・文 奥山典幸)
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