「常に日頃から準備していた」柏の大卒ルーキーMF中川敦瑛、熊坂離脱のボランチで堂々J1初先発「求められていることも違う」
MF
[6.15 J1第20節 柏 3-0 東京V 味スタ]
柏レイソルの大卒ルーキーがJ1初先発の舞台で躍動し、日本代表MF熊坂光希の長期離脱で戦力低下が懸念されるボランチ争いに名乗りを挙げた。「クマくんと自分とではプレースタイルも求められていることも違ってくるし、監督が自分に求めているプレーを常に出せるように日頃から準備していきたい」。試合後、指揮官からも高評価を受けていたMF中川敦瑛は継続的な活躍を誓った。
2002年生まれの中川は今季、法政大から柏に加入したルーキーMF。J1リーグ戦では第16節・岡山戦(◯2-0)の後半42分から、前節・神戸戦(●1-3)の後半36分からの2試合のみの出場にとどまっていたが、この日、熊坂が日本代表活動中に負った右膝前十字靭帯断裂で長期離脱を強いられているボランチで初の先発出場を果たした。
なかなか出番がない中でも「腐ったら終わりだなというのは思っていた」という中川。「出ていない選手たちの振る舞いはチームとして良かったし、自分も含めて腐っている人はいなかった。自分も落ち込んでいる暇はないというか、シーズンを通してスタメンの11人だけで戦うわけではないし、ケガもあったり、いろんなアクシデントがあるなかで絶対に自分にもチャンスが巡ってくるだろうと思って、常に日頃から準備していた」。そうしたなか、転機となったのはルヴァン杯での活躍だった。
中川はプロ初先発を飾った5月21日の3回戦・山口戦でプロ初ゴールを記録し、大きな手応えを掴むと、今月のプレーオフステージ2試合では東京Vを相手に計1ゴール1アシストの大仕事。その結果、この日の相手が同じ東京Vだったことも追い風となり、先発のチャンスを掴み取る形となった。
リカルド・ロドリゲス監督によると、中川に求めたのは熊坂のようなアンカー役ではなく、より高い位置に顔を出して攻撃に関わるような仕事。この日は相方のMF山田雄士に加えて、2シャドーのMF小泉佳穂とMF渡井理己、そして時には左ウイングバックのDF小屋松知哉も中央に絞ることで目まぐるしくポジションを入れ替え、熊坂不在のボール保持を安定させていた。
目新しく映るパスワークは状況判断力も即興性も問われるが、「難しさは自分の中にはない」と中川。もともとはアタッカーだったこともあって「前に入るのは自分の持ち味が出てくる」と攻撃面には自信を持ちつつ、「途中から自分が落ちてヤマくん(山田)がアンカーというのもあったけど、それも自分としてはやりやすい。相手が来たら自分が剥がせるし、今日はあまり縦パスはなかったけどそういうところも見える。どこでプレーしても良さを出せると思う」とスムーズに適応できていたようだ。
また試合をしながらの微修正も進めていたようだ。「前半は自分が動きすぎてバランスはもっと調整したほうがいいと言われたので、後半からは自分のポジションを守ってできたのかなと思う。前半は元気だったので良かったけど、この気候で90分やるとなるともうちょっとセーブしながら頭を使ってやらないといけないというのが今日出た課題」。そんな課題を感じつつも、ピッチ上では終始落ち着いたプレーを続け、3-0での圧勝に導いた。
この初先発の舞台では感慨深いマッチアップもあった。東京VのボランチでプレーしていたMF齋藤功佑は横浜FCアカデミーの5つ年上の大先輩。試合後、中川は「当時指導してくれた方から感慨深いとも言ってもらえて、やっと自分もそういう舞台に立てたんだなと実感できた。でもまだまだ功佑くんには追いつけていないので、もっともっと結果を出してまたマッチアップできるように頑張りたい」との思いを明かした。
そんな充実のJ1初先発を経て、ここから目指すはレギュラー定着だ。試合後、ロドリゲス監督は「彼のように中盤で、攻撃では一つ前で、守備ではボランチ気味に低い位置で守備をするという両方ができる選手は私のプレースタイルにおいてとても重要なプロフィール。彼が素晴らしい活躍をしてくれていることはチームにとっても私にとっても重要な喜び」と高評価を口にしており、継続的な起用にも期待がかかる。
そうしたなか、中川は守備面などの課題を乗り越え、新加入選手らとのポジション争いに挑む構えだ。「まずはコンスタントに試合に出るということが自分の目標で、あとは結果というところを自分に求めている。自分の目指す場所を考えた時、この半年でどれだけ上に行けるかが重要になってくると思うので、まずは目の前の1試合を全力で戦って、その中で自分の良さを出して、チームの目標であるリーグタイトルを取れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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柏レイソルの大卒ルーキーがJ1初先発の舞台で躍動し、日本代表MF熊坂光希の長期離脱で戦力低下が懸念されるボランチ争いに名乗りを挙げた。「クマくんと自分とではプレースタイルも求められていることも違ってくるし、監督が自分に求めているプレーを常に出せるように日頃から準備していきたい」。試合後、指揮官からも高評価を受けていたMF中川敦瑛は継続的な活躍を誓った。
2002年生まれの中川は今季、法政大から柏に加入したルーキーMF。J1リーグ戦では第16節・岡山戦(◯2-0)の後半42分から、前節・神戸戦(●1-3)の後半36分からの2試合のみの出場にとどまっていたが、この日、熊坂が日本代表活動中に負った右膝前十字靭帯断裂で長期離脱を強いられているボランチで初の先発出場を果たした。
なかなか出番がない中でも「腐ったら終わりだなというのは思っていた」という中川。「出ていない選手たちの振る舞いはチームとして良かったし、自分も含めて腐っている人はいなかった。自分も落ち込んでいる暇はないというか、シーズンを通してスタメンの11人だけで戦うわけではないし、ケガもあったり、いろんなアクシデントがあるなかで絶対に自分にもチャンスが巡ってくるだろうと思って、常に日頃から準備していた」。そうしたなか、転機となったのはルヴァン杯での活躍だった。
中川はプロ初先発を飾った5月21日の3回戦・山口戦でプロ初ゴールを記録し、大きな手応えを掴むと、今月のプレーオフステージ2試合では東京Vを相手に計1ゴール1アシストの大仕事。その結果、この日の相手が同じ東京Vだったことも追い風となり、先発のチャンスを掴み取る形となった。
リカルド・ロドリゲス監督によると、中川に求めたのは熊坂のようなアンカー役ではなく、より高い位置に顔を出して攻撃に関わるような仕事。この日は相方のMF山田雄士に加えて、2シャドーのMF小泉佳穂とMF渡井理己、そして時には左ウイングバックのDF小屋松知哉も中央に絞ることで目まぐるしくポジションを入れ替え、熊坂不在のボール保持を安定させていた。
目新しく映るパスワークは状況判断力も即興性も問われるが、「難しさは自分の中にはない」と中川。もともとはアタッカーだったこともあって「前に入るのは自分の持ち味が出てくる」と攻撃面には自信を持ちつつ、「途中から自分が落ちてヤマくん(山田)がアンカーというのもあったけど、それも自分としてはやりやすい。相手が来たら自分が剥がせるし、今日はあまり縦パスはなかったけどそういうところも見える。どこでプレーしても良さを出せると思う」とスムーズに適応できていたようだ。
また試合をしながらの微修正も進めていたようだ。「前半は自分が動きすぎてバランスはもっと調整したほうがいいと言われたので、後半からは自分のポジションを守ってできたのかなと思う。前半は元気だったので良かったけど、この気候で90分やるとなるともうちょっとセーブしながら頭を使ってやらないといけないというのが今日出た課題」。そんな課題を感じつつも、ピッチ上では終始落ち着いたプレーを続け、3-0での圧勝に導いた。
この初先発の舞台では感慨深いマッチアップもあった。東京VのボランチでプレーしていたMF齋藤功佑は横浜FCアカデミーの5つ年上の大先輩。試合後、中川は「当時指導してくれた方から感慨深いとも言ってもらえて、やっと自分もそういう舞台に立てたんだなと実感できた。でもまだまだ功佑くんには追いつけていないので、もっともっと結果を出してまたマッチアップできるように頑張りたい」との思いを明かした。
そんな充実のJ1初先発を経て、ここから目指すはレギュラー定着だ。試合後、ロドリゲス監督は「彼のように中盤で、攻撃では一つ前で、守備ではボランチ気味に低い位置で守備をするという両方ができる選手は私のプレースタイルにおいてとても重要なプロフィール。彼が素晴らしい活躍をしてくれていることはチームにとっても私にとっても重要な喜び」と高評価を口にしており、継続的な起用にも期待がかかる。
そうしたなか、中川は守備面などの課題を乗り越え、新加入選手らとのポジション争いに挑む構えだ。「まずはコンスタントに試合に出るということが自分の目標で、あとは結果というところを自分に求めている。自分の目指す場所を考えた時、この半年でどれだけ上に行けるかが重要になってくると思うので、まずは目の前の1試合を全力で戦って、その中で自分の良さを出して、チームの目標であるリーグタイトルを取れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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