急造・左WBで躍動した岡山MF佐藤龍之介…A代表経験でわかった道のりの正しさ、W杯への距離感、Jでやるべきこと
MF
[6.21 J1第21節 横浜FM 0-1 岡山 日産ス]
新たなポジションで大きな経験値を得た。ファジアーノ岡山のMF佐藤龍之介は従来の右WBではなく、左WBでプレー。「練習で左行けるかと言われて、行けますと言った」と経緯を語った。
本来ならDF加藤聖が務めるポジションだったが、木山隆之監督は「聖が今日プレーすることができなかった」と事情を説明。練習で左WBを試していった結果、右WBをMF松本昌也、左WBを佐藤で落ち着いたという。「相手の強力なウイングを攻撃で押し込めたいという意味を含めたら、彼が一番適任なのかなと思った」。今シーズンから右WBに挑戦していた佐藤が、左サイドでもプレーすることになった。
対する横浜F・マリノスは最下位を是が非でも脱出するべく、ブラジル人トリオを筆頭に気迫のこもったプレーを見せた。佐藤の役割は左サイドから攻撃で押し込むこと。「自分としては90分も持ち切ろうという気持ちはなく、出し切って次の人にバトンを渡すイメージ」。特に前半は果敢に攻め立てた。
前半7分、MF神谷優太のパスを受けた佐藤は、ボールを止めることなく前進する。「左サイドは内側の足で持てるので、そういった面では右より仕掛けやすい」。PA左付近でDF加藤蓮と対峙すると、右足で一気に深い位置へ。そのままゴールに体を向けて左足シュートでゴールを脅かした。
2ボランチの左に神谷、2シャドーの左にFW江坂任が立ったことで、佐藤も円滑にプレー。「技術のある選手たちなので、そこは一瞬のアイデアと質でいい攻撃が作れた」と胸を張った。
守備面ではFWヤン・マテウスに対応した。カットインからシュートを打たれることもあったが、ゴール前ではボールを渡さないようにヤン・マテウスへのパスを数度カット。前半22分にはMFエウベルからPA右に出たパスを、佐藤が冷静にヘッドでクリアした。「今まで何度かやられていたので、そこはしっかりと向き合って反省して、体の向きと準備と、ビデオを見て反省していた」と課題克服にも努めた。
A代表の経験が佐藤の成長を加速させている。2028年ロサンゼルス五輪を目指すU-20日本代表世代の18歳MFは、6月の北中米W杯アジア最終予選メンバーに初招集されると、インドネシア戦で途中出場。18歳237日と史上4番目の若さでA代表キャップに数字を刻んだ。
「意識が変わったというよりは、目指すものが増えた」。その先に見据えるのは来年に控える北中米ワールドカップだ。「W杯に出たいと本気で思うようになった。それを逆算したときに足りないところがたくさんあった」と力を込める。
「死ぬほどがんばるというところに尽きる。まずJリーグで絶対的な結果を残すこと。そして、もし次また代表に呼んでもらったときに爪痕を残して、僕に対する期待感をどんどん高めること」
代表の期間を経て、いま歩む道のりに正しさを覚えた。「自分のやり方が間違っていると思っていないし、そこは自信を持っている」。方向転換はないが、進むスピードは加速させる。「そこまで大きく変えることはないけど、練習でもう一個上の基準を求めてやっている」と視座を高めていた。
A代表だけでなく、U-20日本代表としての戦いにも目を向ける。9月にはチリでU-20W杯が開幕。佐藤も「絶対に出たい」と意欲を見せる。「目標の舞台のひとつ。そこで活躍することは、自分のキャリアにとって大きなものになる」。世界の舞台に立つ経験を積み、そしてその存在を知らしめるつもりだ。
(取材・文 石川祐介)
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新たなポジションで大きな経験値を得た。ファジアーノ岡山のMF佐藤龍之介は従来の右WBではなく、左WBでプレー。「練習で左行けるかと言われて、行けますと言った」と経緯を語った。
本来ならDF加藤聖が務めるポジションだったが、木山隆之監督は「聖が今日プレーすることができなかった」と事情を説明。練習で左WBを試していった結果、右WBをMF松本昌也、左WBを佐藤で落ち着いたという。「相手の強力なウイングを攻撃で押し込めたいという意味を含めたら、彼が一番適任なのかなと思った」。今シーズンから右WBに挑戦していた佐藤が、左サイドでもプレーすることになった。
対する横浜F・マリノスは最下位を是が非でも脱出するべく、ブラジル人トリオを筆頭に気迫のこもったプレーを見せた。佐藤の役割は左サイドから攻撃で押し込むこと。「自分としては90分も持ち切ろうという気持ちはなく、出し切って次の人にバトンを渡すイメージ」。特に前半は果敢に攻め立てた。
前半7分、MF神谷優太のパスを受けた佐藤は、ボールを止めることなく前進する。「左サイドは内側の足で持てるので、そういった面では右より仕掛けやすい」。PA左付近でDF加藤蓮と対峙すると、右足で一気に深い位置へ。そのままゴールに体を向けて左足シュートでゴールを脅かした。
2ボランチの左に神谷、2シャドーの左にFW江坂任が立ったことで、佐藤も円滑にプレー。「技術のある選手たちなので、そこは一瞬のアイデアと質でいい攻撃が作れた」と胸を張った。
守備面ではFWヤン・マテウスに対応した。カットインからシュートを打たれることもあったが、ゴール前ではボールを渡さないようにヤン・マテウスへのパスを数度カット。前半22分にはMFエウベルからPA右に出たパスを、佐藤が冷静にヘッドでクリアした。「今まで何度かやられていたので、そこはしっかりと向き合って反省して、体の向きと準備と、ビデオを見て反省していた」と課題克服にも努めた。
A代表の経験が佐藤の成長を加速させている。2028年ロサンゼルス五輪を目指すU-20日本代表世代の18歳MFは、6月の北中米W杯アジア最終予選メンバーに初招集されると、インドネシア戦で途中出場。18歳237日と史上4番目の若さでA代表キャップに数字を刻んだ。
「意識が変わったというよりは、目指すものが増えた」。その先に見据えるのは来年に控える北中米ワールドカップだ。「W杯に出たいと本気で思うようになった。それを逆算したときに足りないところがたくさんあった」と力を込める。
「死ぬほどがんばるというところに尽きる。まずJリーグで絶対的な結果を残すこと。そして、もし次また代表に呼んでもらったときに爪痕を残して、僕に対する期待感をどんどん高めること」
代表の期間を経て、いま歩む道のりに正しさを覚えた。「自分のやり方が間違っていると思っていないし、そこは自信を持っている」。方向転換はないが、進むスピードは加速させる。「そこまで大きく変えることはないけど、練習でもう一個上の基準を求めてやっている」と視座を高めていた。
A代表だけでなく、U-20日本代表としての戦いにも目を向ける。9月にはチリでU-20W杯が開幕。佐藤も「絶対に出たい」と意欲を見せる。「目標の舞台のひとつ。そこで活躍することは、自分のキャリアにとって大きなものになる」。世界の舞台に立つ経験を積み、そしてその存在を知らしめるつもりだ。
(取材・文 石川祐介)
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