ブンデス審判インストラクターがJリーグ若手レフェリーを指導!! リーグ全体のマネジメントに指摘も「優しいねと」
日本サッカー協会(JFA)は5月から6月にかけて審判交流プログラムとしてドイツ、イングランド、ポーランドの欧州3か国から6人の審判員とブンデスリーガで審判インストラクターを務めるペーター・ジッペル氏を招聘した。JFA審判委員会は今月のレフェリーブリーフィングで「有意義な時間を過ごすことができました」と多くの学びを得たことを示した。
ペーター氏は現役時代にブンデスリーガで200試合以上の主審を担当し、国際審判員としても活動。扇谷健司審判委員長によると現在は国内リーグのほか、欧州サッカー連盟(UEFA)でも審判員の指導にあたっているという。JFA審判委はそうした欧州トップレベルの指導者を招聘し、「我々は審判員もそうですし指導者も含めてより高いレベルを目指していかなきゃいけない」とJFA審判マネジャーに対しても指導をお願いしたという。
また、ペーター氏はJ2第17節のV・ファーレン長崎対ジェフユナイテッド千葉などを視察。椎野大地主審(27)、道山悟至副審(30)、宮原一也副審(33)、中川愛斗第4審(27)という若手審判団が組まれた試合などを見てもらう中で、佐藤隆治JFA審判マネジャーは「JFAでも将来有望というか、期待しているレフェリーたちの試合を見てもらってコメントをいただきました」と報告した。
「もっと若いんだし(動けるだろうと)。(ピッチの)真ん中のところを図で示してくれて、『お前はまたここだな、またここだな』と言われているうちにジャパニーズレーンと名前がつけられちゃったんですけど、動きのところはテクニカルですぐ直せるでしょと。ペーターの上手いところは『ここはすぐ直せる。なぜならここは良い動きをしているから、これと同じように考えればいいでしょ』と教えてくれたりと、トップを見ているのにこれからの子だからとすごく時間をかけてくれる。判定のところも動きのところもそうです」
「マネジメントのところは経験値とかは必要だけれども、レフェリーはやっぱり毅然とするんだよと。強権発動するようなものではないけれども、やっぱりきちんと毅然と。だからレフェリーもこうやってここで見なきゃダメでしょと。ただ選手が異議を言ったからカードを出すのではなくて自分がいるべきところ、やることをちゃんとした上で出せるようにということで、クリップを作って一個ずつ説明していただいた」
ペーター氏はそうした話をJリーグの若手審判グループに研修として行ったといい、佐藤氏は「ここで話していることをそのまま(J1担当などの)トップカテゴリーに聞かせたい」と充実した内容だったことを示した。その上で「狭い空間の中で聞いた彼らは非常に大きな学びになったと思う」と話し、「そこに参加していた審判員が近い将来トップカテゴリーで『実は僕、あのときにペーターさんから(指導を受けた)』と言ってくれることを僕は信じている」と期待を込めた。
もっともマネジメントに関してはペーター氏のほか、来日した現役の欧州レフェリーからもJFA審判委に対して指摘があったという。彼らからは「日本のレフェリーは全体的には判定がおかしいとは思わないし、やっていることはヨーロッパと一緒。動きも求めているものは基本大きく変わらない」と一定の評価を受けた一方、「選手へのマネジメントとか、テクニカルエリアのマネジメントは優しいねと言われました」(佐藤氏)。Jリーグでは選手やベンチスタッフからの抗議に時間を割くことや、欧州ではカードの対象になりうる執拗なものでも警告せずに対応する傾向が目立っている。
今回来日したフロリアン・バドストゥーブナー主審、マルティン・ペーターセン主審、ウーカシュ・クジュマ主審、ロバート・ジョーンズ主審はいずれも異議で警告を出していた。佐藤氏はそれらの場面を映像で紹介し、ファウル判定に意見が分かれるような場面でも異議によるカードが出たシーンでは「レフェリー側としては試合が終わって反省することはあるかもしれない。でもそれはその話で、だからといってこういった(腕を振って抗議するような)アクションが認められるかといったら彼ら(招聘レフェリー)自身はそうではない」と説明。来日した審判員は毅然とした対応で臨んでいたことを紹介した。
そうした違いについて「これはヨーロッパだから、日本だからということではなく競技規則をベースに考えたときにやっている」と佐藤氏。「表面的にただカードを出せということではない」と強調しながら、試合を円滑に進めていくために「選手の対応を毅然とやっているところは僕らも学ばなきゃいけない」とコメントした。
また、扇谷審判委員長は異議に対するマネジメントについて、「後半戦でこういったシーン(審判員に執拗に抗議する場面)で(カードが)出るかもしれないです。でもそれはルールの範囲の中でやっていることだと思いますので、それ(基準)が大きく変わることはない」と方針を述べ、「リーグとしっかり話してですけれども、クラブも含めて一緒により良いサッカーにしませんかという話をしていく必要があるし、リーグの方もそういうものを求めている。そういった話が今後またできると思っています」とJリーグ全体で取り組んでいく姿勢を示した。
(取材・文 加藤直岐)
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ペーター氏は現役時代にブンデスリーガで200試合以上の主審を担当し、国際審判員としても活動。扇谷健司審判委員長によると現在は国内リーグのほか、欧州サッカー連盟(UEFA)でも審判員の指導にあたっているという。JFA審判委はそうした欧州トップレベルの指導者を招聘し、「我々は審判員もそうですし指導者も含めてより高いレベルを目指していかなきゃいけない」とJFA審判マネジャーに対しても指導をお願いしたという。
また、ペーター氏はJ2第17節のV・ファーレン長崎対ジェフユナイテッド千葉などを視察。椎野大地主審(27)、道山悟至副審(30)、宮原一也副審(33)、中川愛斗第4審(27)という若手審判団が組まれた試合などを見てもらう中で、佐藤隆治JFA審判マネジャーは「JFAでも将来有望というか、期待しているレフェリーたちの試合を見てもらってコメントをいただきました」と報告した。
「もっと若いんだし(動けるだろうと)。(ピッチの)真ん中のところを図で示してくれて、『お前はまたここだな、またここだな』と言われているうちにジャパニーズレーンと名前がつけられちゃったんですけど、動きのところはテクニカルですぐ直せるでしょと。ペーターの上手いところは『ここはすぐ直せる。なぜならここは良い動きをしているから、これと同じように考えればいいでしょ』と教えてくれたりと、トップを見ているのにこれからの子だからとすごく時間をかけてくれる。判定のところも動きのところもそうです」
「マネジメントのところは経験値とかは必要だけれども、レフェリーはやっぱり毅然とするんだよと。強権発動するようなものではないけれども、やっぱりきちんと毅然と。だからレフェリーもこうやってここで見なきゃダメでしょと。ただ選手が異議を言ったからカードを出すのではなくて自分がいるべきところ、やることをちゃんとした上で出せるようにということで、クリップを作って一個ずつ説明していただいた」
ペーター氏はそうした話をJリーグの若手審判グループに研修として行ったといい、佐藤氏は「ここで話していることをそのまま(J1担当などの)トップカテゴリーに聞かせたい」と充実した内容だったことを示した。その上で「狭い空間の中で聞いた彼らは非常に大きな学びになったと思う」と話し、「そこに参加していた審判員が近い将来トップカテゴリーで『実は僕、あのときにペーターさんから(指導を受けた)』と言ってくれることを僕は信じている」と期待を込めた。
もっともマネジメントに関してはペーター氏のほか、来日した現役の欧州レフェリーからもJFA審判委に対して指摘があったという。彼らからは「日本のレフェリーは全体的には判定がおかしいとは思わないし、やっていることはヨーロッパと一緒。動きも求めているものは基本大きく変わらない」と一定の評価を受けた一方、「選手へのマネジメントとか、テクニカルエリアのマネジメントは優しいねと言われました」(佐藤氏)。Jリーグでは選手やベンチスタッフからの抗議に時間を割くことや、欧州ではカードの対象になりうる執拗なものでも警告せずに対応する傾向が目立っている。
今回来日したフロリアン・バドストゥーブナー主審、マルティン・ペーターセン主審、ウーカシュ・クジュマ主審、ロバート・ジョーンズ主審はいずれも異議で警告を出していた。佐藤氏はそれらの場面を映像で紹介し、ファウル判定に意見が分かれるような場面でも異議によるカードが出たシーンでは「レフェリー側としては試合が終わって反省することはあるかもしれない。でもそれはその話で、だからといってこういった(腕を振って抗議するような)アクションが認められるかといったら彼ら(招聘レフェリー)自身はそうではない」と説明。来日した審判員は毅然とした対応で臨んでいたことを紹介した。
そうした違いについて「これはヨーロッパだから、日本だからということではなく競技規則をベースに考えたときにやっている」と佐藤氏。「表面的にただカードを出せということではない」と強調しながら、試合を円滑に進めていくために「選手の対応を毅然とやっているところは僕らも学ばなきゃいけない」とコメントした。
また、扇谷審判委員長は異議に対するマネジメントについて、「後半戦でこういったシーン(審判員に執拗に抗議する場面)で(カードが)出るかもしれないです。でもそれはルールの範囲の中でやっていることだと思いますので、それ(基準)が大きく変わることはない」と方針を述べ、「リーグとしっかり話してですけれども、クラブも含めて一緒により良いサッカーにしませんかという話をしていく必要があるし、リーグの方もそういうものを求めている。そういった話が今後またできると思っています」とJリーグ全体で取り組んでいく姿勢を示した。
(取材・文 加藤直岐)
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