beacon

移籍で離れても縁は続く…大宮DFイヨハ理ヘンリーが熊本の旧友から受け取った“サプライズ”

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

DFイヨハ理ヘンリー

[8.23 J2第27節 大宮 1-0 熊本 NACK]

 たとえ移籍で離ればなれになっても、サッカーを続ける限りピッチ上での縁は続く。RB大宮アルディージャのDFイヨハ理ヘンリーは試合後、古巣・ロアッソ熊本の人々に挨拶するため、出口で律儀に待っていた。

 6月に加入してから初めてホームで喜びを味わった。イヨハは4バックの一角で攻守に奮闘。後半開始から熊本にペースを握りかけたが、「いつも前を信じて、後ろはとにかくゼロで抑えることは意識していた」(イヨハ)。終盤には途中出場のFW杉本健勇が決勝ゴール。5月10日の第15節以来3か月半ぶり、そしてイヨハは初めてNACK5スタジアムでの試合を笑顔で終えた。

 試合が終わると、両チームの選手たちはロッカールームで帰り支度を済ませて帰路につく。帰りが遠方となるアウェーの選手は、ホーム側の選手よりも早く出てくることが多い。報道陣が待ち構えるミックスゾーンを急ぎ足で進み、出口を通ってチームバスに乗り込んでいく。

 ただ、この日いち早く出口に現れたのはイヨハだった。2022シーズンの1年間を過ごした熊本の人々を見つけて律儀に挨拶。岐阜でも指導を受けた大木武監督にも声をかけた。「特に勝敗がついた試合後は難しいので、少し挨拶だけですね」(イヨハ)。短いやりとりとなったが、「常に見てもらっている感覚はあるので、しっかりと自分の活躍と成長している姿をプレーで見せていきたい」と恩師から刺激を受けていた。

 そんなイヨハは熊本のホームユニフォームを大事そうに両手で持っていた。ユニフォーム交換をしたのは、熊本でチームメイトだったMF三島頌平だという。

「岐阜にレンタルさせてもらったときから、三島選手とは一緒だった。岐阜で3年間、熊本でも1年間一緒で。三島くんの家族にもお世話になっていた。尊敬する選手の一人です」。試合前から交換する約束はしていたわけではなく、三島から試合後に声がかかった。思わぬ“サプライズ”にイヨハは「嬉しかったです」と笑みをこぼした。

 昨シーズンは所属元であるサンフレッチェ広島に復帰したが、今年6月から再び期限付き移籍で大宮の一員となった。ホームのサポーターと喜びをともにすることはなかなかできなかったが、今節ようやく叶った。それでもイヨハは「やっぱりホームで勝つというのはすごく大事。また続けていきたい」と気を引き締めていた。

「前節の勝ちが今日の勝ちでより意味あるものになった。これからも次の試合が大事。残り11試合、毎試合一つひとつ積み重ねて、最終的に目標を達成するイメージが大切」。今は新天地で、チームの悲願であるJ1昇格を果たすために突き進むつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

●2025シーズンJリーグ特集
▶話題沸騰!『ヤーレンズの一生ボケても怒られないサッカーの話』好評配信中
石川祐介
Text by 石川祐介

「ゲキサカ」ショート動画

TOP