柏の攻撃的サッカーの申し子・小泉佳穂が今年タイトルを取りたかったワケ
FW
[12.6 J1第38節 柏 1-0 町田 三協F柏]
鹿島アントラーズと柏レイソルの一騎打ちとなった、2025シーズンのJ1タイトル争い。最終節で柏はFC町田ゼルビアを1-0で下したものの、勝ち点が「1」およばず、涙をのんだ。
「リーグを取るっていうのは簡単じゃないな」と理解はしつつも、「今年取っちゃいたかったなっていう思いはすごく強い。残念です」と唇をかんだのは、FW小泉佳穂だ。
今シーズン、リカルド・ロドリゲス監督が標榜するボールを保持しながらパスで崩してゴールを陥れる攻撃的なサッカーを体現するうえで、組み立てからフィニッシュまでできる小泉の存在は欠かせないピースだった。シーズンを通して2913分のプレー時間は、チーム内では38試合フル出場を果たしたDF古賀太陽とGK小島亨介に次ぐ数字で、柏のなかで数少ない替えの効かない選手のひとりだ。
今シーズンの上位チームを見ても、強度の高さをベースにしたサッカーを展開するチームが並ぶなか、柏のサッカーは異質に映る。
「トレンドを変えたいっていう気持ちと、トレンドに対して異質だからこそ、こういう優位性を築けているという側面、両方あった」という小泉は、さらに続ける。「僕ら以外のチームがこういうサッカーをしようとしたら難しいっていうのは現実的にはあると思うので、そんな簡単にトレンドは変わらないとは思うんですけど」
J1の平均ボール支配率を見ると、1位の柏が59.3%でダントツの数字を残している。2位新潟(53.9%)、3位C大阪(52.7%)、4位G大阪(52.0%)、5位神戸(51.5%)と続き、小泉の指摘するように、ボール支配率の順位と実際の順位が相関関係にないことがわかる。ボール保持率を重視するサッカーが主流ではないことに、柏が好成績をおさめた一因があると小泉は指摘する。
「僕らみたいなスタイルとやることのほうが珍しくなっているからこそ、対ポゼッションサッカーに対しての経験値もなかなかないっていう意味で、自分たちの優位性があると思うので。対策も進みやすくなるし、相手も慣れてくるので、それを超えていかなきゃってのは来年、再来年、大きな課題になるかな」
ほかにも、小泉は優勝して然るべき要素が今シーズンの柏にはあったと語る。
「今年はなんというか、怪我人もこれだけ出た中でこれだけ戦えているってのは、いろんな意味で歯車が噛み合って、チームの雰囲気を含めて、少し縁というか、運命じみたものを感じていたシーズンだっただけに悔しい」
まだリカルド監督1年目。きたる来シーズンもさらなる進化を見せてくれるはずだ。
(取材・文 奥山典幸)
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「リーグを取るっていうのは簡単じゃないな」と理解はしつつも、「今年取っちゃいたかったなっていう思いはすごく強い。残念です」と唇をかんだのは、FW小泉佳穂だ。
今シーズン、リカルド・ロドリゲス監督が標榜するボールを保持しながらパスで崩してゴールを陥れる攻撃的なサッカーを体現するうえで、組み立てからフィニッシュまでできる小泉の存在は欠かせないピースだった。シーズンを通して2913分のプレー時間は、チーム内では38試合フル出場を果たしたDF古賀太陽とGK小島亨介に次ぐ数字で、柏のなかで数少ない替えの効かない選手のひとりだ。
今シーズンの上位チームを見ても、強度の高さをベースにしたサッカーを展開するチームが並ぶなか、柏のサッカーは異質に映る。
「トレンドを変えたいっていう気持ちと、トレンドに対して異質だからこそ、こういう優位性を築けているという側面、両方あった」という小泉は、さらに続ける。「僕ら以外のチームがこういうサッカーをしようとしたら難しいっていうのは現実的にはあると思うので、そんな簡単にトレンドは変わらないとは思うんですけど」
J1の平均ボール支配率を見ると、1位の柏が59.3%でダントツの数字を残している。2位新潟(53.9%)、3位C大阪(52.7%)、4位G大阪(52.0%)、5位神戸(51.5%)と続き、小泉の指摘するように、ボール支配率の順位と実際の順位が相関関係にないことがわかる。ボール保持率を重視するサッカーが主流ではないことに、柏が好成績をおさめた一因があると小泉は指摘する。
「僕らみたいなスタイルとやることのほうが珍しくなっているからこそ、対ポゼッションサッカーに対しての経験値もなかなかないっていう意味で、自分たちの優位性があると思うので。対策も進みやすくなるし、相手も慣れてくるので、それを超えていかなきゃってのは来年、再来年、大きな課題になるかな」
ほかにも、小泉は優勝して然るべき要素が今シーズンの柏にはあったと語る。
「今年はなんというか、怪我人もこれだけ出た中でこれだけ戦えているってのは、いろんな意味で歯車が噛み合って、チームの雰囲気を含めて、少し縁というか、運命じみたものを感じていたシーズンだっただけに悔しい」
まだリカルド監督1年目。きたる来シーズンもさらなる進化を見せてくれるはずだ。
(取材・文 奥山典幸)
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