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「あれシャペウっす」からの技あり先制アシスト…鹿島MF荒木遼太郎が苦境乗り越えV貢献「我慢強さはついたかなと」

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MF荒木遼太郎

[12.6 J1第38節 鹿島 2-1 横浜FM メルスタ]

 さすがのイマジネーションで優勝への道筋を切り拓いた。

 勝てば9年ぶりのJリーグ制覇がかかる鹿島アントラーズは0-0で迎えた前半20分、右サイドを切り裂いたMF松村優太の折り返しにMF荒木遼太郎が反応すると、右足シュートはうまく当たらずにその場で高く浮かんだが、荒木はすぐさま軌道修正。相手とボールの間に身体を入れて収め、ゴールに背中を向けたままオーバーヘッドキックでクロスを送ると、これに反応したFWレオ・セアラがボレーシュートで突き刺し、先制点が入った。

 荒木によると、ゴール前の状況は「見ずに上げた」というが、レオ・セアラの足元にぴたりと合わせたセンス抜群のお膳立て。「レオと優磨くんがあっちにいるのはわかっていたので、あの2人なら何かしら決めてくんないかなと思って上げました」(荒木)。直前のシュートミスを問われた際には「シャペウ(ボールを浮かせる足技)っす。あれ」と冗談めかし、「みんな騙されましたね」と話を向けると「俺も騙されました」と軽快に振り返った。

 高卒2年目の2021年には2桁得点も記録し、昨年夏にはパリ五輪代表も務めた荒木だが、今季の鹿島では主力に定着できず。後半戦の先発出場はここまでわずか1試合にとどまっていた。

 だが、13試合ぶりの先発復帰となったこの日を迎えるにあたっても自身の立場への悲壮感はなかった。「やるべきこと、求められているものは理解している上でピッチに入ったし、それよりも自分の今年1年間やってきたことを全てぶつけようと思ってやった」。自身の実力を最大限に発揮することだけを考え、ピッチに立っていた。

 その結果、優勝につながる先制アシストの大仕事。また前節・東京V戦でも途中出場から攻守に活力をもたらし、後半29分の先制ゴールに繋がるインターセプトとスルーパスで勝利に貢献しており、9年ぶりのリーグ優勝に王手がかかった2連戦で大仕事を果たした形となった。

 今季から就任した鬼木達監督のもとでは苦しい時期も長かったが、「我慢強さはついたかなと思う。出られない時期を経て、メンタル面は鍛えられたと思う」と成長に手応えを実感していた荒木。23歳での悲願の初タイトルに「本当に苦しい思いもしてきたし、(加入から)6年間も取れなくて自分たちだけじゃなくサポーターのみんなも苦しかったと思うけど、それが叶えられて最高だなと思います」とほほ笑んだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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