ACLE死闘から帰らず連戦、主力不在で10人変更…睡眠不足の選手をねぎらった町田・黒田監督「2点先行までは良かった」
[4.29 J1百年構想第13節 水戸 2-2(PK3-4) 町田 Ksスタ]
惜しくも準優勝に終わったAFCチャンピオンズリーグエリート決勝戦から日本時間で中2日、FC町田ゼルビアのJリーグ再開戦は2-0から追いつかれるという苦しい展開の末、PK戦勝利という結果となった。それでも試合後、黒田剛監督は課題を口にしながらも「勝ち点2という最低限の結果を持ち帰ることができてよかった」と前向きに振り返った。
日本時間26日未明にサウジアラビアで行われたACLE決勝を終えて帰国した後、そのまま町田には帰らず、昇格組・水戸のホームに乗り込んだ町田。この短期間でサウジアラビアとの時差5時間に慣れるのは、コンディション面は「飛行機の中から時差対策はしたが、昨日の夜も2時間くらいの睡眠だったり、2時間おきに目が覚めるという選手がほとんどだった。私も朝まで目がギンギンに開いていたくらいだったので、(サウジアラビアに)15日間いたのはかなり大きかった」(黒田監督)という状態だったという。
またACLE決勝で消耗したDF中山雄太、MF相馬勇紀、DF岡村大八といった複数の主力陣がメンバー入りできず、異国の地で繰り広げた死闘の代償は大きかった。こうした状況を踏まえ、黒田監督はACLE決勝からGK谷晃生を除く10人の入れ替えを決断。ここまで出場機会の少なかった選手に「ACLEで準優勝できたというところはどんなコンディションだろうと勝ち点を取って初めて証明できる」と活力を加え、Jリーグ再開戦に臨んでいた。
そうした状況を踏まえると、この日の町田は十分な試合運びを見せていた。序盤は細かいミスが続いたり、前向きのプレー選択ができなかったりと課題はあったが、前半17分にMF下田北斗}のミドルシュートで先制。風下に回る後半も立ち上がりから一気に押し込むと、セットプレーからDFドレシェヴィッチがヘディングシュートを沈め、後半3分の時点で2点リードに持ち込んでいた。
そこまでは理想どおりの展開だった。黒田監督も「ACLEから帰国後中2日での試合だったので、自分自身もそうだったが、まだまだ時差というところで睡眠を取れない選手たちが多くいた中で、日頃ACLも含めてあまり出場機会のなかった選手を主に戦いを挑んだが、時差のところをあまり感じさせないくらいに戦ってくれた。2点を先行したところまでは良かった」と選手たちの奮闘ぶりを称えた。
ところが、水戸が後半18分にMF仙波大志を投入し、ゲームコントロールに舵を切って以降は厳しい局面が続いた。同22分、仙波のCKからDF望月ヘンリー海輝のオウンゴールで失点すると、さらに水戸がフレッシュなアタッカー陣を入れてくるなかで防戦一方に。最後はACLEの疲労を考慮してベンチスタートだったDF昌子源を投入し、逃げ切りを試みたが、望月が18歳のルーキーMF安藤晃希に抜かれる形で同45分にスーパーゴールを献上し、同点に追いつかれた。
こうした失点に黒田監督は「本来の我々は2点を取れば2-0で勝ち切らなければならない」と悔い。「オウンゴールがあってから、その対策として昌子を入れながらヘンリーを前に出して、33番(安藤)への対策をしたが、ちょっと軽い一面が見られた。容認し難い部分ではあったが、それも含めて個人のミスがなかなか試合を勝利に持っていけない部分だと思う。その辺は個人が一番よくわかっていると思うので、しっかりともう一回締め直して次に挑んでいきたい」と個人にフォーカスしながら課題を見つめた。
それでも最後は今季のPK戦で圧倒的なパフォーマンスを誇るGK谷がPKを止め、勝ち点2を手繰り寄せた。サウジアラビアでも入念なPK練習を行っていたといい、「全員が成功させるところまでは我々の意図する形で、日常の積み上げをしっかり出せた。PKでの勝率はすごく高いものがあるので、勝ち点2という最低限の結果を持ち帰ることができたのはよかった」と黒田監督。勝ち点8差(町田は1試合未消化)で追う5月3日の首位・鹿島戦に向けて「やっと家に帰れて、1日休んで鹿島に向けて再出発になるが、ケガ人も含めていい準備をして、王者鹿島に挑めるように万全の準備をしていきたい」と力を込めた。
(取材・文 竹内達也)
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惜しくも準優勝に終わったAFCチャンピオンズリーグエリート決勝戦から日本時間で中2日、FC町田ゼルビアのJリーグ再開戦は2-0から追いつかれるという苦しい展開の末、PK戦勝利という結果となった。それでも試合後、黒田剛監督は課題を口にしながらも「勝ち点2という最低限の結果を持ち帰ることができてよかった」と前向きに振り返った。
日本時間26日未明にサウジアラビアで行われたACLE決勝を終えて帰国した後、そのまま町田には帰らず、昇格組・水戸のホームに乗り込んだ町田。この短期間でサウジアラビアとの時差5時間に慣れるのは、コンディション面は「飛行機の中から時差対策はしたが、昨日の夜も2時間くらいの睡眠だったり、2時間おきに目が覚めるという選手がほとんどだった。私も朝まで目がギンギンに開いていたくらいだったので、(サウジアラビアに)15日間いたのはかなり大きかった」(黒田監督)という状態だったという。
またACLE決勝で消耗したDF中山雄太、MF相馬勇紀、DF岡村大八といった複数の主力陣がメンバー入りできず、異国の地で繰り広げた死闘の代償は大きかった。こうした状況を踏まえ、黒田監督はACLE決勝からGK谷晃生を除く10人の入れ替えを決断。ここまで出場機会の少なかった選手に「ACLEで準優勝できたというところはどんなコンディションだろうと勝ち点を取って初めて証明できる」と活力を加え、Jリーグ再開戦に臨んでいた。
そうした状況を踏まえると、この日の町田は十分な試合運びを見せていた。序盤は細かいミスが続いたり、前向きのプレー選択ができなかったりと課題はあったが、前半17分にMF下田北斗}のミドルシュートで先制。風下に回る後半も立ち上がりから一気に押し込むと、セットプレーからDFドレシェヴィッチがヘディングシュートを沈め、後半3分の時点で2点リードに持ち込んでいた。
そこまでは理想どおりの展開だった。黒田監督も「ACLEから帰国後中2日での試合だったので、自分自身もそうだったが、まだまだ時差というところで睡眠を取れない選手たちが多くいた中で、日頃ACLも含めてあまり出場機会のなかった選手を主に戦いを挑んだが、時差のところをあまり感じさせないくらいに戦ってくれた。2点を先行したところまでは良かった」と選手たちの奮闘ぶりを称えた。
ところが、水戸が後半18分にMF仙波大志を投入し、ゲームコントロールに舵を切って以降は厳しい局面が続いた。同22分、仙波のCKからDF望月ヘンリー海輝のオウンゴールで失点すると、さらに水戸がフレッシュなアタッカー陣を入れてくるなかで防戦一方に。最後はACLEの疲労を考慮してベンチスタートだったDF昌子源を投入し、逃げ切りを試みたが、望月が18歳のルーキーMF安藤晃希に抜かれる形で同45分にスーパーゴールを献上し、同点に追いつかれた。
こうした失点に黒田監督は「本来の我々は2点を取れば2-0で勝ち切らなければならない」と悔い。「オウンゴールがあってから、その対策として昌子を入れながらヘンリーを前に出して、33番(安藤)への対策をしたが、ちょっと軽い一面が見られた。容認し難い部分ではあったが、それも含めて個人のミスがなかなか試合を勝利に持っていけない部分だと思う。その辺は個人が一番よくわかっていると思うので、しっかりともう一回締め直して次に挑んでいきたい」と個人にフォーカスしながら課題を見つめた。
それでも最後は今季のPK戦で圧倒的なパフォーマンスを誇るGK谷がPKを止め、勝ち点2を手繰り寄せた。サウジアラビアでも入念なPK練習を行っていたといい、「全員が成功させるところまでは我々の意図する形で、日常の積み上げをしっかり出せた。PKでの勝率はすごく高いものがあるので、勝ち点2という最低限の結果を持ち帰ることができたのはよかった」と黒田監督。勝ち点8差(町田は1試合未消化)で追う5月3日の首位・鹿島戦に向けて「やっと家に帰れて、1日休んで鹿島に向けて再出発になるが、ケガ人も含めていい準備をして、王者鹿島に挑めるように万全の準備をしていきたい」と力を込めた。
(取材・文 竹内達也)
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