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[U-15関東2部B]横浜FM Jrユース追浜がクラブ与野を破って4戦連続完封勝利!! 決勝点のDF千葉涼太郎は「もっと」攻守両面で活躍へ

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DF千葉涼太郎(3年、左から2人目)の決勝ゴールで完封勝利

[5.18 U-15関東2部B第12節 クラブ与野 0-1 横浜FM Jrユース追浜 与野八王子G]

 高円宮杯JFA U-15サッカーリーグ2025 関東2部Bは18日、各地で第12節を開催した。横浜F・マリノスジュニアユース追浜クラブ与野に1-0で勝利し、4試合連続の完封勝利で4連勝となった。

 クラブ与野が1試合未消化という中で迎えた勝ち点3差の上位対決。キックオフから中盤でセカンドボールの奪い合いが続き、なかなかボールの行方が落ち着かない立ち上がりとなった。最初のチャンスは横浜FM Jrユース追浜。前半2分、右サイドのスローインからMF辰巳悠真(3年)が同サイドを抜け出してシュート気味のボールを蹴り込んだが、枠には飛ばなかった。

 一方のクラブ与野は前半11分、右CKで相手の意表を突くプレーを見せた。MF田代朱吏(3年)が浮き球のボールを蹴り込むと見せかけてペナルティエリア外にグラウンダーのキック。走り込んだMF関口怜佑(3年)がフリーになって右足を振り抜くも、やや力んだかミートできなかった。こぼれ球に反応したMF宇根那津(3年)がミドルシュートを放つも、枠の上に外れた。

 それでもクラブ与野のペースが続く。前半13分、宇根が再びミドルシュートを打つとボールは際どいコースに飛んだが決まらない。同16分には関口の鮮やかなスルーパスでカウンター。抜け出したFW礒悠人(3年)がゴール右を狙ってシュートを放ったが、間合いを詰めてきたGK松本大駕(3年)が左足で巧みにコースを消す好セーブに阻まれ、勢いが弱まってゴール方向に転がったボールはDF関屋陽笙(3年)にクリアされた。

宇根のミドルシュートは惜しくも決まらなかった

 一方の横浜FM Jrユース追浜は前半18分、FW山本悠生(2年)が敵陣深くまでプレスをかけると、DF池田啓人(3年)のキックを足に当ててボールを奪取。左サイド深くからペナルティエリア内へ切り込んでシュートを選択したが、GK権津川友翔(3年)に阻まれた。なおも山本は同31分、縦パスをトラップで高く浮かせる鮮やかなターンで相手を振り切り、カバーに入った相手選手もスピードを生かして突破。最後はGKと1対1になったが、シュートは惜しくもGKに触れられて左ポストに直撃した。

 前半はクラブ与野が敵陣でプレーする時間帯が長かったが、横浜FM Jrユース追浜は耐え凌いで無失点を維持。すると後半は横浜FM Jrユース追浜が主導権を奪った。4バックでセンターバックの一角に入るDF千葉涼太郎(3年)は「流れがすごく悪かったんですけど、(ハーフタイムに)コーチが気合いをみんなに入れさせてくれたので、そこでみんなもやる気が出てきた」と振り返る。

 すると後半3分、横浜FM Jrユース追浜に大きな先制点が生まれた。MF浜野椋(3年)がペナルティエリア外左でFKを獲得。浜野が自らキッカーを務めてファーサイドにクロスを送ると、ボールは千葉とFW青嶋真叶(3年)に当たってゴール前にこぼれ、最後はゴールライン際から千葉が蹴り込んだ。

ゴールを喜ぶ千葉(中央奥)と青嶋(中央手前)

 得点直後は千葉と青嶋が互いに自分のゴールだとアピールし合いながら、チームメイトと歓喜の輪を作って喜びを爆発させた。ただ千葉は「押し込みました」と話し、チームメイトからも千葉の得点だと認められた模様。183cmから184cmほどだという高身長の千葉はセットプレーで攻撃参加を続けているが、対外試合での得点は昨年の練習試合以来で、公式戦に限ると1年生のときまで遡るという。待望の得点に「3年間なかなか点を決められることがなかったんですけど、今日決められてすごい『やった!』と思いました」と笑みを浮かべた。

互いに自分のゴールとアピールしながら、最後はハイタッチ

 追いかけるクラブ与野は後半16分、右サイドのスローインを受けたMF中沢璃空(3年)がゴール前に浮き球を蹴り込むと、途中出場のFW増田凱利(3年)が相手を制して左足でシュート。これはGKに阻まれたが、横浜FM Jrユース追浜のセンターバックコンビが「相手のロングキックが上手かった」(千葉)、「ロングボールが相手の強みで下がっちゃって、間延びして間を使われるシーンが多かった」(DF保科海斗/3年)と話すように、最終ラインに浮き球を送るクラブ与野のプレーに迫力を感じられた。

増田のシュートはGKに阻まれた

 ただ横浜FM Jrユース追浜も簡単には失点を許さず、セットプレーやクロスボールにはGK松本も冷静に対応してゴールを死守。山本や浜野らが追加点を狙いながらリードを保っていった。クラブ与野はアディショナルタイム、中沢のスルーパスからFW安藤伶王(3年)に決定機が訪れたものの、GKに防がれてタイムアップ。リーグ終盤戦に向けた上位対決は横浜FM Jrユース追浜に軍配が上がった。

 横浜FM Jrユース追浜はこれで4試合連続の完封勝利を果たした。保科は2CBを組む千葉との連係について「(相手が)下げたときは(ラインを)上げるだったり、蹴られそうだったら下げるという共通認識をつねに持ってやっています」と述べつつ、守備陣が結果を残している中でも「今日の後半は集中力が切れてきて危ないシーンがあったので、もっと気を引き締めてやっていきたい」と反省を強調。「自分が裏を取られたときはキーパーが助けてくれた」と松本に感謝しながらより強固な壁を築き上げていく姿勢だ。

 完封と決勝点で勝利の立役者となった千葉も「自分的にはあまり良いプレーができなかったんですけど、ミスしたところをみんながカバーしてくれた」と感謝と反省を口にし、苦戦を強いられたロングボール対応には「もっと前に跳ね返せるように」と改善を誓った。

 また、千葉は保科がディフェンスリーダーとして守備陣を統率していることを示しながら、「自分はまだまだ声を出したりできないんですけど、(保科)海斗がサポートしてくれている」と話して発信力も高めていく考えだ。

 実際、この試合も相手の攻撃を受けた前半を経て、ハーフタイムのスタッフ陣の声掛けからチームのスイッチが入ったことを示していた。千葉は今節の反省やこれまでの経験を踏まえて「自分たちが流れが悪いときとか、みんなが良いプレーができなかったときに前向きなポジティブな声をかける。動きがないときにどこが空いているとか指示を言えるようにしたいです」とコメント。自らの声で状況の打開を図っていけるような頼もしい存在を目指す。

 その上で千葉は「もっと自分の身長を生かした高い打点でのヘディングを増やして、点に絡めるようにしたい」と攻撃面でも貢献していく構え。DF板倉滉(ボルシアMG)が4月のドルトムント戦で見せた、センターサークルから持ち運んでそのまま得点したシーンも例に挙げながら推進力の向上にも意欲を見せ、攻守両面で存在感を高めていく。


(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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