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“10ジャパン”第1号ゴールを奪った横浜FM JrユースFW藤澤斗亜「めっちゃ嬉しかった」“武器”が輝く新境地にも挑戦

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FW藤澤斗亜(3年)

[6.7 関東CY2回戦 横浜FM Jrユース 5-1 S.T.FC フロンタウン]

 横浜F・マリノスジュニアユースFW藤澤斗亜(3年)は2010年世代の日本代表第1号ゴールを決めた喜びを感じながら、新境地のサイドハーフも経験してアタッカーとしての幅を広げている。

 藤澤は5月にU-15日本代表入りを果たし、この世代の初活動となるクロアチア遠征に参加。初戦のU-15ポルトガル代表戦で途中出場として代表デビューを飾った。試合は0-4と点差をつけられる展開になったが後半アディショナルタイム、左からのクロスがこぼれてきたところに藤澤が反応。「予測はあってそこにいたら目の前にボールが落ちてくれた」と冷静にシュートモーションに入り、右足ダイレクトでゴール右上に蹴り込んだ。

 これがチームを通じてこの世代の代表初ゴールになり、「めっちゃ嬉しかったです」と藤澤。チーム内で誰が最初の点を決めるかという話はなかったというが、「みんな決めたい思いが強かった」という中での得点に喜びを示した。試合後には途中出場で結果を残したことを多くの人から称えられたという。

 続くU-15イングランド代表戦では初先発を飾り、2点ビハインドの前半35分にFW小松大馳(浦和Jrユース)の得点をアシストした。「裏に抜けてボールを取られそうになったんですけど、上手く体を入れて中にいるレッズの子にパスを出せた」と振り返り、「(得意の)スピードは世界でも少し通用していたのかなと思います」と一定の手応えを示した。

 ただこの試合も1-3の敗戦となり、強豪国との差を感じる結果に。なかでもチェルシーの下部組織でプレーするMFレギー・ワトソンには「デカくて速くてパスもできて全部完璧」と世界基準を強く感じたようだ。そうした遠征を通じて藤澤はフィジカル面の課題を痛感し、体を鍛えていく考え。「次代表に選ばれたら闘える選手になっていきたい」と決意を新たにした。

 センターフォワードを主戦場とする藤澤だが、代表活動後は横浜FM Jrユースの梅津博徳監督から「今後に繋がる」と助言を受けたようでサイドハーフにも挑戦している。7日の関東クラブユースサッカー選手権(U-15)大会2回戦でも右サイドハーフを務め、1アシストを記録。途中からは左サイドハーフにポジションを移し、相手選手が「10番(藤澤)のところに強くいけなかった」と敗因を述べる存在感を発揮し続けた。

 藤澤もサイドハーフの楽しさを感じているといい、「センターフォワードだと時間があまりなくて結構難しいんですけど、サイドハーフは足下で受けて少し時間があるので得意としているスピードを最大限に活かせるのかなと思っています」と口にする。右サイドバックのDF金沢俐京(3年)とも好連携を見せ、躍動した。

 その上で藤澤は、起用されるポジションに関係なくゴールにこだわっていく姿勢。「マニアックなんですけど」と前置きして、参考にしている選手として挙げたのはアルアインFWソフィアン・ラヒミだ。

 モロッコ出身のラヒミは23-24AFCチャンピオンズリーグ(ACL)とパリ五輪の得点王。横浜FMが対戦したACL決勝でのプレーに目を奪われたといい、「裏に抜けるタイミングとかが完璧で、毎回試合前とかにしっかり(プレーを)見ています」。一流のオフ・ザ・ボールの動きを自身の活躍に繋げていく。

 取材前日にはU-15日本代表でともに戦ったMF三井寺眞(フォーリクラッセ仙台/中3)が、1つ上のU-16日本代表に追加招集されて1ゴール。取材翌日にはU-16フランス代表戦でも得点し、U-16インターナショナルドリームカップの優勝に貢献した。藤澤は「ニュースを見て『やられた』と思いました」と率直な思いを口にしながら、自チームで結果を残し続けて上を目指していく意気込み。ユース昇格と早い段階でのプリンスリーグデビューを目標に掲げつつ、「自分たちの代でのクラブユース優勝だったり、関東リーグで一番(ゴールを)決めるところだったりを目指していきたい」と力を込めた。

(取材・文 加藤直岐)
加藤直岐
Text by 加藤直岐

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