beacon

鹿島Jrユースの10番背負う2年生FW礒部怜夢、5月にプリンスデビューも「結果を出さないと上には呼ばれない」

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

FW礒部怜夢(2年)

[6.21 関東CY準々決勝 東京V Jrユース 1-1(PK5-4) 鹿島Jrユース 前橋フットボールセンターC]

 鹿島アントラーズジュニアユースのFW礒部怜夢(2年)は2年生で抜擢された背番号「10」に大きな責任を感じながら、結果へのこだわりを強く示して偉大な先輩FWに続いていく覚悟だ。

 礒部は昨年、1年生ながら夏の全国大会にあたる日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会で5試合2得点を記録。冬の高円宮杯では全4試合に先発出場した。学年が上がった今季はエースナンバーの10番を着用。ただ「嬉しさはあったけれど、責任感の方が大きい」と話し、10番を背負う選手としてクラブレジェンドの本山雅志氏を挙げながらエースに相応しい活躍が求められていることを強調した。

 そうした強い覚悟のもと、今季リーグ戦では開幕戦でいきなりハットトリックを達成。今月15日の関東クラブユースサッカー選⼿権(U-15)⼤会4回戦では「チャンスを外してチームに迷惑をかけた」という3回戦の悔しさを払拭する2ゴールで、チームの全国大会出場を確定させた。

 21日の準々決勝では序盤になかなかシュートシーンを作れなかったが、1点ビハインドの前半16分、最終ラインに飛んだアバウトな浮き球に対して相手DFにプレッシャーをかけ、MF古河瑠亜(1年)と連動してマイボールにするプレー。これでCKを獲得すると、「(古河は)1年生の子で緊張していて、去年自分が(1年生で)出ていたので」と古河の頭をわしゃわしゃと撫で、兄貴的な振る舞いで称えた。チームはこのCKから同点ゴールを奪った。

頭を撫でて緊張を和らげる

 後半は鹿島Jrユースがペースを握り、礒部の存在感も増す展開となった。立ち上がりにロングレンジからシュートを放つと、左サイドに流れて絶妙なクロスでチャンスメイクする場面も。後半8分には相手2CBの間でボールを受けてスピードに乗ってペナルティエリア内に侵入して右足を振ったが、わずかに枠の上に外れた。

 1-1で突入した後半アディショナルタイムにはハーフウェーライン付近でゴールキックのボールに競り合い、自らこぼれ球を拾って右サイドを突破。ワンフェイクから右足を振ったが相手のブロックに遭ってPK戦に進むことになった。

 礒部は5人目のキッカーを務めて成功したものの、チームはPK4-5で敗れて準々決勝敗退。「自分の武器の剥がすところ、スピードは出せたけれど決めきれなかった」とエースとして敗戦の責任を負う姿勢を示しながら、悔やんだ。

緊張の5人目で成功し、ガッツポーズ

 5月17日には鹿島アントラーズユースBの選手として、國學院久我山高戦(○2-0)でU-18プリンスリーグ関東2部デビューも飾った。高校年代の公式戦でも特長を発揮して手応えを感じたというが、「ひとつチャンスで外してしまった。結果を出さないと上には呼ばれない」。どの舞台であってもゴールには強くこだわる考えだ。

 鹿島はトップチームに下部組織出身の18歳FW徳田誉が所属し、鹿島ユースにはU-17日本代表のFW吉田湊海(2年)やU-16日本代表のFW高木瑛人(1年)といった選手が所属。礒部は5月下旬にナショナルトレセンU-14の活動に参加し、同活動に臨んだGKからは印象的だった選手として名前を挙げられるなど、そうした先輩FWに続くべく研鑽を重ねている。

 そして礒部が何より意識するのが、下部組織出身で現在はトップチームの象徴的な存在の一人であるFW鈴木優磨だ。ボールパーソンを担当したJ1では鈴木のプレーを特等席で観戦。得点能力もさることながら、献身的に戦う姿が強く印象に残ったという。「(選手が)目の前でした」と話す貴重な経験を刺激に、自身のプレーにも繋げていく構えだ。

 礒部は堂々とした振る舞いも印象的。ジュニア時代から過ごす「偉大なクラブ」での活躍を理想に描きながら、さらに逞しいエースになるべく地道な努力を続けていく。

(取材・文 加藤直岐)
加藤直岐
Text by 加藤直岐

「ゲキサカ」ショート動画

TOP