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勝利直後に顔を覆った開幕7連勝の立役者… 兄を見習う川崎F U-15生田MF新堀隼「生き残るためには結果を残していかないと」

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MF新堀隼を労うチームメイト

[4.29 U-15関東1部A第7節 東京V Jrユース 0-3 川崎F U-15生田 ヴェルディグラウンド]

「今日の試合で連続で得点していたのが止まってしまった。そこが悔しいです」。4試合連続ゴール中だった川崎フロンターレU-15生田MF新堀隼(3年)はノーゴールでタイムアップの笛が鳴った瞬間、勝利してもなお誰よりも強く悔しさをあらわにしていた。

 左サイドハーフの新堀は第3節の横浜FCジュニアユース戦(○5-0)で今季初ゴールを含む2得点を記録すると、以降は怒涛の4試合連続ゴールを達成。第4節のFC東京U-15むさし戦(○2-1)では後半アディショナルタイム5分に劇的逆転ゴールを決めるなど、開幕からの連勝継続の立役者になっていた。

 そうして迎えた前半戦最後の第7節・東京ヴェルディジュニアユース戦でも積極的にゴールを狙う姿勢を見せていた。ただこの日は相手と対峙してもカバーがいる状況を作られるなど警戒に遭い、思うようにはシュートシーンを作れず。後半にペナルティエリア中央を突破するかというシーンはファウルで止められてしまい、直接ゴールを狙ったFKは枠を外れた。チームは3点のリードを奪う一方、新堀のゴールはないまま時間が経過していった。

 新堀は残り時間が少なくなるにつれてゴールを狙う姿勢が強まっていった。勝利が確実になった終盤のアウトオブプレー時には相手ボールにもかかわらず自らピッチ外のボールを取りにいって少しでもプレータイムを長くできるようにするなど、貪欲な姿勢を示していた。だが、得点を奪えないままタイムアップ。チームは全勝での首位ターンとなったが、一際落ち込んだ様子でピッチを後にしていた。

 この日は決めきれなかったというよりも、良い状態でシュートを打つ状況まで持っていけなかった印象。本人も「いつもよりドリブルのキレがなかった」と肩を落とし、ここまで個人7戦6得点の結果でさえ「チームとして前期を全勝で終えたことは良かったけれど、個人として生き残るためには結果を残していかないといけない」と苦い表情を浮かべていた。

 そうした得点への強いこだわりは兄から影響を受けたものだという。サッカー4兄弟の三男である新堀だが、4学年上の次男であるMF新堀翔(現拓殖大1年)は川崎フロンターレU-18に所属した昨季、プレミアリーグEASTでチームトップタイの12得点を記録。「兄はプレミアリーグで結構点を取っていたので、そういうところで自分も負けていられないという気持ち。 プレミアでしっかり結果を残しているのでそういうところは尊敬というか見習いたい」と大きな刺激を受けて今季に臨んでいる。

 もっとも今節はゴールを奪えなかったとはいえ、チーム内2位の6得点を挙げているように中心的な活躍で攻撃を牽引している。新堀は「ゴールに繋がる動きやドリブルが今までより多く積極的にできている」ことを好調の要因に挙げながら、数字は「勝負の一年」と強い決意で臨んでいることの表れだとも話す。今季はユース昇格可否が決まる年であり、自身の世代の代表活動が始まる年。両方を本気で狙っている新堀は「自分でやる(結果を残す)ことができればその可能性は上がってくる」と目に見える形でアピールし続ける意気込みだ。

 そうした熱量ゆえに見せた試合中の貪欲な姿勢と勝利後の落胆ぶり。これには久野智昭監督も「そういう気持ちはやっぱり大事だと思う。これを糧にまた次の試合にパワーを貯めてやってもらえればなと。まだまだ物足りないと思っていることは良い傾向だと思う」と強いハングリー精神を歓迎した。

 新堀は課題の守備も改善して献身的に戦うことを誓いながら、サイドからの仕掛けで決定機を作り出す特長を発揮してゴールを重ねていく構え。チーム内最多7得点のFW吉澤映杜(3年)がU-16日本代表やプレミアリーグEASTでプレーしていることにもライバル心を燃やして「チーム内でまずは得点数1位にならないと目立てない。日本代表を狙っているのでしっかり結果を残していきたい」と力を込めた。

(取材・文 加藤直岐)

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加藤直岐
Text by 加藤直岐

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