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MF恒吉良真主将(名古屋U-18)「人一倍、二倍と強い気持ち持って球際行った」。10人になってから愛知県が見せた強いメンタリティ

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愛知県MF恒吉良真(名古屋グランパスU-18/2年=名古屋グランパスU-15出身、右)は背中でチームを牽引

[10.4 国スポ少年男子の部2回戦 広島県 0-0(PK2-4)愛知県 ビックレイクC]

 強い雨が降り続く中で迎えた後半30分、愛知県は退場者を出して10人での戦いを強いられた。この日は広島県FW佐藤壯知(広島ユース/1年)のスピードに苦しめられたほか、計14本のCKやロングスローを受け続ける展開。競り合い、セカンドボールの攻防でも良く戦っていた愛知県だが、苦しい試合終盤となることが予想された。

 だが、数的不利となった愛知県が逆に前へ出て、MF上阪碧都(名古屋U-18/1年)が決定的なシュートを放つ。これはDFにブロックされ、右ポストをヒット。退場者を出して落ちるのではなく、選手たちはスイッチを入れて広島県を押し込んだ。チームはその後再び押し返されたものの、5分が表示されたアディショナルタイムを含めて0-0で乗り切って見せた。

 中でも主将のMF恒吉良真(名古屋グランパスU-18/2年=名古屋グランパスU-15出身)は、チームの先頭に立って球際で奮戦。「やっぱこの状況で10人で戦うってなると、もう相手より気持ち持って戦わないとほんとにやられちゃうんで、そこは人一倍、二倍と強い気持ち持って球際行った感じです」と説明する。

 恒吉はライン間でボールを引き出してからのドリブルやスルーパス、ターンを得意とするU-17日本代表アタッカー。自分の持ち味を出しにくいピッチコンディションだったが、その中で強い気持ちと強度を持って、背中で愛知県を引っ張った。

 渡邉大起監督(名古屋市立山田高)も、10人になった後の戦いを高く評価する。「それは選手が意地で。(今年の愛知県は)メンタリティ的に高いっていうか、そういう選手がほんと揃っているので。代表経験ある選手も多いし。そこからの馬力というのは、想像以上でしたね。10人になって割り切って、むしろ目が覚めたというか、あそこからの5分、10分がゲームにとってはかなりデカかったですね」と称賛。メンタリティの強さが

 PK戦では、覚悟を決めた恒吉が重圧のかかる1番手に。「自分が決めてやるっていう強い気持ち」で右足シュートを左隅に決めた。これで勢いづいた愛知県はGK岡野恭護(名古屋U-18/1年)が2連続セーブ。また、FW八色隼人(名古屋U-18/1年)、左SB{飯田啓斗}}(刈谷高/2年)が連続で成功して優位に立つと、最後はCB高尾勇輝(FC岐阜U-18/2年)が決めて4-2で勝利した。

 愛知県はこれまでU-18年代によって争われていた時代を含めて4強進出が一度もない。渡邉監督は「(毎年積極起用されている高体連所属を含めて)いい選手がたくさんいるんで、本当にそういう土壌があるっていうか、育成もしっかりしているし、そういう力を本当に(大きな舞台で)発揮させてあげたい」。前回王者を破ったチームはここからより自分たちの特長を発揮し、結果を掴み取る意気込みだ。

「(これからの戦いで)自分たち愛知県としてのいいところ、ゴールに向かっていくところを発揮してやっていきたいっていうのと、チーム一体となってじゃないですけども、個も輝くし、愛知県のアグレッシブな姿勢を見せていけたらなと思います」(渡邉監督)

 また、前回大会の初戦敗退の悔しさを知る恒吉は、「(今年のチームは)個性豊かっていうか、特長のある選手が多いなっていう印象で、サッカーをやっているこっちも楽しいし、見てる側も楽しいかなと思います。チーム全体として今日の勝利はデカかったと思います。まずは1勝できて、より一段と団結できたんで、1勝で満足するじゃなくて、ほんとチームの目標は優勝なんで、そこに向かって全員がほんと同じ矢印に向けていけたらなと思います」と力を込めた。準々決勝の対戦相手は石川県。同じく接戦を勝ち抜いて勢いに乗る難敵を上回り、初の4強入を果たす。


(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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