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[MOM5226]愛媛県GK坂田康祐(愛媛U-18/1年)_無失点、PK戦での活躍に加えて大きかった雰囲気作りの声

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PK戦1人目、愛媛県GK坂田康祐(愛媛FC U-18/1年=セレッソ大阪U-15出身)が止めて歓喜の咆哮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.4 国スポ少年男子の部2回戦 愛媛県0-0(PK5-3)京都府 ビックレイクB]

 後半、そしてPK戦でのファインセーブに加え、チームにとって大きかった雰囲気作り。愛媛県はGK坂田康祐(愛媛FC U-18/1年=セレッソ大阪U-15出身)が大きな存在感を放ち、8強入りの立て役者になった。

 前半は最終ラインで跳ね返してくれる味方に声がけを続け、被シュート1で無失点。そこから一転、後半は相手の縦に速い攻撃とサイドからの鋭いクロスによって自陣ゴール前のシーンが増える展開になった。

 その中で坂田は、「自分も集中切らさないし、ディフェンスにも絶対やらせる」ことを徹底。「何回かですけど集中切れてるシーンがありました。それも含めて、みんなでカバーしたりすることができたんで、良かったかなと思います」と振り返る。

 後半は視界が遮られた状態でシュートが枠に飛んでくるシーンも。「ちょっと見えなかったんですけど、その中でもまずは構えて、しっかりプレーするっていうことは愛媛で、チームでも言われているので、それをしっかり徹底することができたかなと思います」。中学時代はクロスやセットプレーでミスを怖れてしまうこともあったというが、愛媛U-18では大田康雄コーチ(愛媛FCアカデミーダイレクタ―兼GKリードコーチ)の指導の下でチャレンジできるように変化。声に加え、果敢な飛び出しや安定したシュート対応を見せるなど無失点のまま後半を終えた。

 その守護神はPK戦でも1人目をストップ。「1本目止めたら絶対流れがこっち来ると思ったので。しっかり最後まで止まって、相手見ることができたんで良かった」。左への跳躍から左手で弾き出し、咆哮。殊勲の坂田はPK戦の間、全ての味方キッカーに声を掛け続けていた。

 その声に後押しされた愛媛県は、MF石橋潤人(愛媛U-18/1年)、FW仙波隼太郎(愛媛U-18/1年)、MF渡邉俊史(松山北高/2年)、MF宇都宮颯太(今治U-18/1年)と各選手が決めるたびに感情を爆発させていた。そして、5人目のCB石原拍(愛媛U-18/2年)のゴールで勝利が決まると、坂田を中心に歓喜の輪ができた。

 坂田は「PK戦は自分が止めるっていうより、みんなが安心して蹴れるように、みんなに一回一回声掛けて、笑わせたりしたんで。みんな、5本全員決めてくれたんで、自分はしっかり決めてくれるっていう信頼を持って止めることができた。練習の時から自分がしっかり声出してチーム引っ張っていくっていうことをチームからも言われているので、そういうところをしっかりできたかなと思います」と微笑んだ。

 愛媛県の選手たちは京都府との初戦前日、大阪府対茨城県の1回戦を観戦。山田直幸監督(愛媛FC U-15コーチ)とともに指揮を執る栗山直樹コーチ(愛媛FC アカデミー部個人育成コーチ兼スカウト)はその理由について、「(大阪出身の坂田に)元仲間の試合を見て刺激を受けて欲しかったっていう部分もありますし、全国トップレベルがどんなものなのかっていうところ見せたくて」と説明する。自分たちの目の前で、日本一を狙う強豪が気持ちを全面に出して戦っていた。
 
 上手いけれど大人しい選手も多いというチームに求めたことは、熱い気持ちをピッチ上で表現していくことだ。千葉や山形、愛媛で活躍した栗山コーチは、「プロになっていく上で、頑張ってるだけじゃなくて、それを他人から認められるような、頑張ってるってことをピッチで表現しなきゃいけないよ」と選手たちに要求。坂田をはじめ、その言葉に共鳴した愛媛県は、気持ちの部分も全面に出して前後半の70分間、そしてPK戦までを戦い抜いた。

 栗山コーチは「みんな普段全然吼えるような子たちじゃないんですけれど、今日は試合中も含めて、PK決めたあとも感情を出してくれた。そういう選手になっていかないといけないと僕自身も思うんで」と目を細める。中でも坂田はエネルギーと安心感をチームにもたらしていた。

 坂田は今大会開幕前、前回大会で初の4位に貢献したGK山田徠斗(愛媛U-18/2年)、FW玉城千也(愛媛U-18/2年)と食事。「『去年のベスト4を絶対超えろ』って言われたんで、強い気持ち持って、絶対超えたいと思います」。1年前、先輩のGK山田が活躍した姿をライブ配信で見ていた。「格好良いなっていう憧れもあったし、自分が来年活躍してやるっていう強い気持ち持って(大阪から)愛媛に来た」という守護神が、まず8強入りに貢献。次は熊本県との準々決勝も制し、先輩たちの記録に並ぶ。

PK戦1人目、左へ跳んでビッグセーブ
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歓喜の中心になった

雰囲気づくりでも貢献

(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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