「高校生のうちに山雅でデビューしたい」。初戦敗退も長野県の中学生FW吉澤凰河(松本U-15)が存分に特徴を発揮
長野県のFW
[10.3 国スポ少年男子の部1回戦 岡山県 1-1(PK4-2) 長野県 ビックレイクB]
U-16年代で対象となる国スポ少年男子は高1と高2の早生まれの選手が主体で、1学年下の中学3年生がメンバーに食い込むのは簡単ではない。例年大会に登録される中3の選手はごくわずかで、今大会も登録されたのは世代別代表の経験を持つ北海道のMF宮園蒼空(札幌U-15)、茨城県のGKシュルツ建斗(鹿島つくばJY)、GK三崎斗馬(鹿島JY)ら7人のみだった。
中学生と高校生では体格差も違い活躍するための難易度は高いが、長野県のFW吉澤凰河(松本U-15/中3)が岡山県との初戦で見せたプレーは、そうした年齢差を感じさせなかった。
「僕は中学3年生。他の選手とは違うからこそ他の人より良いプレーをしようと思っていました。自分の特徴であるドリブルを生かして得点に繋げたかった」。そう意気込む吉澤に出番が訪れたのは1点リードで迎えた後半9分。MF荻原一貴(松商学園高/1年)に代わって左サイドハーフとして送り出されると、思い切りの良いプレーを披露する。
持ち味はスピードに乗ったドリブルで相手の重心を見て上手く逆を突きながらスルスルとボールを前に運んでいく。17分には左サイドでボールを受けると、身体を寄せた岡山県の選手を巧みにかわしてカットイン。勢いよくシュートを放ったが、コースを消しにきたDFに阻まれ、得点には至らない。直後にもドリブルでDFを引き寄せ、前線にスルーパスを送るなど存分に特徴を発揮。チームは惜しくもPK戦で涙を飲んだが、中3とは思えないプレーはインパクト十分だった。
オンザボールでの手応えを掴みながら、課題も見つけることができたのは収穫といえる。「ボールを持つ前の動きは高校生相手だと難しかった。全国クラスの選手が相手だとスピード感が違う。受ける回数を増やして、自分の強みを出す回数を増やしていきたい」。
年上相手にも臆することなくボールを要求するなど堂々とプレーできたのは訳がある。本来ならU-15でプレーする年齢だが、昨年までU-15の指揮官を務め、今年からU-18を指導する柿本倫明監督に評価され、今年になってからはU-18での活動を続けてきた。
当初はフィジカル面での違いに戸惑いも感じていたが、プリンスリーグ北信越1部の開幕戦を皮切りにコンスタントに出場機会を得ると「やっていくうちに段々自信が付いて、得意なプレーは通用すると思えた」。後期はスタメンに定着し、第12節の鵬学園高戦、第13節の星稜高戦では2試合連続ゴールをマークした。
「山雅が好きだし、地元のチームで愛されるプレイヤーになりたかった」と話す吉澤は小学4年生から松本のアカデミーでプレー。近未来のバンディエラ候補としてクラブの期待も大きく、すでにトップチームの練習参加も経験している。
「キャプテンの菊井悠介選手は凄く優しく、たくさん話しかけてくれました。『何年生なの?凄いね』と声を掛けてもらい、やりやすかった。フィジカルの部分はまだ追い付かなかったけど、技術の部分は手応えを感じました」。
見据えるのは早期のプロデビュー。「高校生のうちに山雅でデビューしたい。そこで結果を残してJ1まで昇格したり、海外のチームに行きたい」。そう意気込む吉澤は国スポで得た収穫と課題を更なる成長に繋げていく。
(取材・文 森田将義)
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U-16年代で対象となる国スポ少年男子は高1と高2の早生まれの選手が主体で、1学年下の中学3年生がメンバーに食い込むのは簡単ではない。例年大会に登録される中3の選手はごくわずかで、今大会も登録されたのは世代別代表の経験を持つ北海道のMF宮園蒼空(札幌U-15)、茨城県のGKシュルツ建斗(鹿島つくばJY)、GK三崎斗馬(鹿島JY)ら7人のみだった。
中学生と高校生では体格差も違い活躍するための難易度は高いが、長野県のFW吉澤凰河(松本U-15/中3)が岡山県との初戦で見せたプレーは、そうした年齢差を感じさせなかった。
「僕は中学3年生。他の選手とは違うからこそ他の人より良いプレーをしようと思っていました。自分の特徴であるドリブルを生かして得点に繋げたかった」。そう意気込む吉澤に出番が訪れたのは1点リードで迎えた後半9分。MF荻原一貴(松商学園高/1年)に代わって左サイドハーフとして送り出されると、思い切りの良いプレーを披露する。
持ち味はスピードに乗ったドリブルで相手の重心を見て上手く逆を突きながらスルスルとボールを前に運んでいく。17分には左サイドでボールを受けると、身体を寄せた岡山県の選手を巧みにかわしてカットイン。勢いよくシュートを放ったが、コースを消しにきたDFに阻まれ、得点には至らない。直後にもドリブルでDFを引き寄せ、前線にスルーパスを送るなど存分に特徴を発揮。チームは惜しくもPK戦で涙を飲んだが、中3とは思えないプレーはインパクト十分だった。
オンザボールでの手応えを掴みながら、課題も見つけることができたのは収穫といえる。「ボールを持つ前の動きは高校生相手だと難しかった。全国クラスの選手が相手だとスピード感が違う。受ける回数を増やして、自分の強みを出す回数を増やしていきたい」。
年上相手にも臆することなくボールを要求するなど堂々とプレーできたのは訳がある。本来ならU-15でプレーする年齢だが、昨年までU-15の指揮官を務め、今年からU-18を指導する柿本倫明監督に評価され、今年になってからはU-18での活動を続けてきた。
当初はフィジカル面での違いに戸惑いも感じていたが、プリンスリーグ北信越1部の開幕戦を皮切りにコンスタントに出場機会を得ると「やっていくうちに段々自信が付いて、得意なプレーは通用すると思えた」。後期はスタメンに定着し、第12節の鵬学園高戦、第13節の星稜高戦では2試合連続ゴールをマークした。
「山雅が好きだし、地元のチームで愛されるプレイヤーになりたかった」と話す吉澤は小学4年生から松本のアカデミーでプレー。近未来のバンディエラ候補としてクラブの期待も大きく、すでにトップチームの練習参加も経験している。
「キャプテンの菊井悠介選手は凄く優しく、たくさん話しかけてくれました。『何年生なの?凄いね』と声を掛けてもらい、やりやすかった。フィジカルの部分はまだ追い付かなかったけど、技術の部分は手応えを感じました」。
見据えるのは早期のプロデビュー。「高校生のうちに山雅でデビューしたい。そこで結果を残してJ1まで昇格したり、海外のチームに行きたい」。そう意気込む吉澤は国スポで得た収穫と課題を更なる成長に繋げていく。
(取材・文 森田将義)
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