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[アミノ関東]怪我で前期全休の法政大エース小湊絆(FC東京内定)が優勝に導く復活劇、“盟友”塩貝健人がW杯出場「悔しくないと言えばウソになる」

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[6.28 アミノ杯決勝 専修大0-2法政大 味フィ西]

 復活を遂げる大会になった。関東大学サッカーリーグ前期の戦いを全休していたFW小湊絆(4年=青森山田高/FC東京内定)は、総理大臣杯の関東地区予選となるアミノバイタルカップ関東から復帰。すると初戦となった3回戦の國學院大戦でいきなり2ゴールを決める活躍をみせるなど、エースの活躍で法政大を8年ぶり2回目の優勝に導いてみせた。

 怪我でシーズンを出遅れていた。今春は内定するFC東京のキャンプに参加した小湊だが、そこで右足ハムストリングの肉離れを発症。3月上旬に復帰したが、直後にまた同じ箇所を負傷してしまったという。「復帰までのプロセスや練習のセッションの参加度や強度をコントロールしてもらっていた。だから試合に出ずに、リハビリもずっとFC東京でやっていました」。大学ともコミュニケーションを取りながら、今大会からの復帰をひとつのめどに調整を続けてきた。

「点を取れるチームが強いということは、みている人も分かってくれたと思う。前期で何が足りなかったのかと聞かれるとそこだった。俺が帰ってきたことでそこの心配はなくなったと思うし、俺が入ったことで松村(晃助)、小池(直矢)ともいい関係でゴールやアシストを量産できた。分かっていても止められないトリオだったと思います」

 同世代が出るようになったワールドカップからも刺激を貰っている。今回の日本代表メンバーに選ばれたFW塩貝健人(ボルフスブルク)とは、小学生から中学生まで一緒に横浜FCのアカデミーで過ごした仲で、高校で別々のチームになってからも、FWに転向した塩貝が小湊に動画を送ってアドバイスを求めるなど、関係は続いた。今回、W杯メンバー入りした際も「おめでとう」「ありがとう」といったやり取りを交わしたというが、「悔しくないと言えばウソになる」。W杯のピッチに立った盟友の姿をみて、本音を隠すことはできなかった。

「小学校、中学校で一緒にやっていた選手が、言ったら高校の時は俺のほうが評価は高かったし、一瞬にしてひっくり返されて、あそこまで上り詰めた。もちろんあいつをリスペクトしているから、今はまだ比べるに値しないというか、憧れるという言葉が本当におこがましいくらい上の存在だと思う。でも、かと言って共存できない選手だとは思っていない。そこはまた俺があいつに追いつけるような舞台に立つまで、健人らしく頑張っていてほしいなと思います」

塩貝とは高校選抜や大学選抜でも一緒にプレーした

 8年ぶりのアミノ杯優勝に貢献した小湊だが、前回優勝時のエースは、当時2年生で現在は日本代表で活躍するFW上田綺世(フェイエノールト)だった。上田は在学時、1年生で出場した総理大臣杯で35年ぶりの日本一に導くなど、違いを見せ続けることで当時では異例となる早期のプロ入り(3年生夏で退部して鹿島に入団)を掴んだ。自他ともに認める法政のエースとなってプロの舞台へ進む。小湊も思いを強くするところだ。

 今後は7月上旬に始動するFC東京に合流することになるが、退部はしない予定。現時点で7人のJリーグ内定選手が在籍する法政大だが、例年9月上旬に開催される総理大臣杯までには再び集まって、大学タイトルをかけた戦いに臨むつもりだという。「やっぱり評価されるのは向こうでの活動だと思うので理想はJに絡んでいきたいけど、こっちでの活躍も向こうはみてくれていると思う。みんなもこのあとJに行くと思うけど、再集結したときにより成長した姿で顔を合わせられればと思います」。3年前に出場した総理大臣杯では2度のハットトリックを記録するなど、大ブレイクを遂げた相性のいい全国大会で、法大の背番号27が再び暴れまわる。


(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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