8年前、兄から送られた「弟には自分たちの代でできなかった全国制覇を」の言葉。桐光学園FW倉持慶太主将がインハイで兄弟の夢に挑戦
[6.18 インターハイ神奈川県予選決勝 桐蔭学園高 0-1 桐光学園高 三ツ沢陸上]
兄に託された日本一に挑戦する。桐光学園高FW倉持慶太主将(3年=SOLTILO TOKYO FC出身)は神奈川県予選で初戦から代表決定戦(準決勝)まで3試合連続ゴール。インターハイ切符獲得に大きく貢献した。
桐蔭学園高との決勝では無得点に終わったものの、中2日の厳しい日程を感じさせないようなハードワーク。前半からボールを保持される時間が続き、特に後半は自陣に押し込まれたが、プレスバックを欠かさず、80分間走り切って1-0で試合を終えた。
「自分の良いところは、やっぱりその献身的なところだと思うんで、(今大会でゴールという)結果は残していましたけど、その中で調子に乗ることなく、常に謙虚にやることは意識していて(決勝でも)やれたので良かったなと思います」と胸を張った。
今季、プリンスリーグ関東2部では兄・FW倉持快さん(現・東京海上フットボールクラブ)が桐光学園時代に背負っていた番号と同じ9番。だが、今大会は10番を託されてのプレーとなった。
「9番はFWで、お兄ちゃんも9番で9番の方がしっくりきたんですけど。しかも、(元日本代表MF中村俊輔らが背負った)桐光の10番ってちょっとタイプ違うがじゃないですか。だから、自分は務まるかなと思ったんですけど、結果で勝たせることができた。小学生の頃から憧れてたっていうのもあって、いい緊張感でちょっとワクワクしてやれてるなっていう風には感じています」と倉持。期待に応える活躍で目標への第一関門を突破した。
兄は桐光学園時代、下級生時から全国舞台を経験し、3年時にはエースストライカーとしてチームを牽引。倉持にとっては一緒にサッカーをすることがある一方、厳しい指摘もしてくれる大事な相談相手だという。倉持が準決勝突破とインターハイ出場を決めた後にも「優勝しないといけない」というメッセージを受けた。
倉持は8歳年上の兄との約束を実現するために努力を重ねてきた。兄は高校3年時、夏冬ともに全国大会予選敗退に終わっている。桐光学園を卒業する際の三送会では、「弟には、自分たちの代でできなかった全国制覇をして欲しい」とスピーチ。当時小学生だった倉持は、今もその約束を忘れていない。
「その約束をしっかり自分たちの代でできるように、全国制覇っていうのを目指してやりたいです」ときっぱり。チーム全員で団結し、伝統の堅守を表現して神奈川制覇を果たしたが、満足している時間はない。「謙虚に自分たちに向き合って、調子に乗ることなく成長していきたい」という倉持は、背中で桐光学園を引っ張り、兄弟の夢の実現に挑戦する。




(取材・文 吉田太郎)
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兄に託された日本一に挑戦する。桐光学園高FW倉持慶太主将(3年=SOLTILO TOKYO FC出身)は神奈川県予選で初戦から代表決定戦(準決勝)まで3試合連続ゴール。インターハイ切符獲得に大きく貢献した。
桐蔭学園高との決勝では無得点に終わったものの、中2日の厳しい日程を感じさせないようなハードワーク。前半からボールを保持される時間が続き、特に後半は自陣に押し込まれたが、プレスバックを欠かさず、80分間走り切って1-0で試合を終えた。
「自分の良いところは、やっぱりその献身的なところだと思うんで、(今大会でゴールという)結果は残していましたけど、その中で調子に乗ることなく、常に謙虚にやることは意識していて(決勝でも)やれたので良かったなと思います」と胸を張った。
今季、プリンスリーグ関東2部では兄・FW倉持快さん(現・東京海上フットボールクラブ)が桐光学園時代に背負っていた番号と同じ9番。だが、今大会は10番を託されてのプレーとなった。
「9番はFWで、お兄ちゃんも9番で9番の方がしっくりきたんですけど。しかも、(元日本代表MF中村俊輔らが背負った)桐光の10番ってちょっとタイプ違うがじゃないですか。だから、自分は務まるかなと思ったんですけど、結果で勝たせることができた。小学生の頃から憧れてたっていうのもあって、いい緊張感でちょっとワクワクしてやれてるなっていう風には感じています」と倉持。期待に応える活躍で目標への第一関門を突破した。
兄は桐光学園時代、下級生時から全国舞台を経験し、3年時にはエースストライカーとしてチームを牽引。倉持にとっては一緒にサッカーをすることがある一方、厳しい指摘もしてくれる大事な相談相手だという。倉持が準決勝突破とインターハイ出場を決めた後にも「優勝しないといけない」というメッセージを受けた。
倉持は8歳年上の兄との約束を実現するために努力を重ねてきた。兄は高校3年時、夏冬ともに全国大会予選敗退に終わっている。桐光学園を卒業する際の三送会では、「弟には、自分たちの代でできなかった全国制覇をして欲しい」とスピーチ。当時小学生だった倉持は、今もその約束を忘れていない。
「その約束をしっかり自分たちの代でできるように、全国制覇っていうのを目指してやりたいです」ときっぱり。チーム全員で団結し、伝統の堅守を表現して神奈川制覇を果たしたが、満足している時間はない。「謙虚に自分たちに向き合って、調子に乗ることなく成長していきたい」という倉持は、背中で桐光学園を引っ張り、兄弟の夢の実現に挑戦する。




(取材・文 吉田太郎)
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