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[MOM5186]尚志DF松澤琉真(3年)_違いを生み出した「最終ラインの司令塔」…「最後の砦」となるべくさらなる進化を誓う

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尚志高DF松澤琉真(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 総体準々決勝 帝京長岡高 0-0(PK5-6) 尚志高 JヴィレッジP2]

 ピッチに立って最初に目がつくのは、周囲より少し高い184センチの長身だ。空中戦の競り合いも多いCBとしては、決して珍しいわけではない。ただ、ボールを持てば、奪いに来る相手をドリブルでかわし、中盤まで持ち運んで別の相手をひきつけ、正確なフィードで逆サイドの味方にパスを送って得点のチャンスを作り出す姿は、まるで中盤のゲームメーカーのようで、他者との違いを明確に示すプレーとなっていた。

 プレミアリーグWESTに属する帝京長岡と対戦した準々決勝、尚志高(福島1)が先に主導権を握ることに成功したのは、最終ラインの司令塔であるDF松澤琉真(3年=FC東京U-15深川)のプレーによるところが大きかった。帝京長岡にしてみれば、前線からプレッシャーをかけて、パスの選択肢を削っていくことで、中盤でのボール奪取につなげたいところだったが、ファーストディフェンダーをかわされてしまい、後手に回るしかなくなった。

 松澤は、相手が追って来る方向を把握して逆サイドに通す横パスも多く、相手の守備の目論見をことごとく破壊して見せた。守備面でも、ロングパスで前線に起点を作りたい相手の狙いを封じて無失点。主将のDF西村圭人(3年=アルビレックス新潟U-15)や守護神・GK門井宏樹(3年=クラブ・ドラゴンズ柏 U-15)らとの連携でゴールに鍵をかけた。頼もしいプレーぶりに、仲村浩二監督も「たまに集中力を欠いて失敗するんだけど。それでちょっと喝を入れて、2回戦ではスタートで使わなかった。あれが効いたのであれば良かったなと思います。今日のプレーだけ見たら、間違いなく、上(のカテゴリー)に行く選手ですね。すごかった」と笑顔を見せた。

 この日に見せたプレーは、松澤が自分の可能性を信じて、新たに作り出したものだった。FC東京U-15深川に所属した中学時代のポジションは、FW。長身選手が起用されやすい、もう一つのポジションだった。しかし、ぐんぐんと伸びる身長に対して、俊敏性がついていかず、思うようにボールを収められずに苦労した。活躍できなければ面白くないもの。松澤は「サッカーが面白くなくなっていた。笑いながらではあったけど、仲間から、お前、マジで役に立たねえなって言われたり(それに対して)フォワードをやる気なんかないと言ってしまったりしていた」と当時を振り返った。

 評価を上げられない中、チームのトレーナーに尚志高出身者がいたことからその存在を知り、自ら希望して練習参加。尚志の門をたたいた。新たな挑戦としてイメージしていたのは、DFとしてのプレーだった。高校に入ると、SBでプレー。2年生になってトップチームのメンバー入りを果たすようになると、昨夏にCBに転向した。大学経由でプロの世界に入り、日本代表に招集される選手になることが、将来の夢だ。憧れているのは、最後の砦として最終ラインで圧倒的な存在感を示す、オランダ代表DFフィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)。「あの人が残っていれば、多分、味方は安心してプレーできる。そんな選手になりたい」と目を輝かせた。

 足下の技術、高さ、1対1の強さには自信がある。では、2回戦で先発を外された理由は何だったのか。松澤は少し恥ずかしそうに「監督には、メンタルの弱さを見抜かれているんだと思います。後半に集中力が落ちると、自分や味方のミスでイライラしてしまう。初戦は、それで集中力を欠いて決定機を作られてしまったんです。監督から『お前、集中力どうにかしろよ』って一言で言われました」と振り返った。相手のカウンターを受けた際に簡単に飛び出してしまうなど、最後の最後まで我慢強く相手の壁になり続けるプレーができていないところが課題だという。

 信頼される最後の砦になるためには、我慢強さが必要だ。チームは、全国大会での最高成績であるベスト4に進出。神村学園との準決勝では、初の決勝進出を狙う。松澤は「自分たちが新しい歴史を作れるように、明日、神村学園に勝って決勝に進出できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。期待度の高い、最終ラインの司令塔が、最後の砦として守備でも活躍すれば、歴史を変える勝利が見えてくる。
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(取材・文 平野貴也)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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