レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督がMFエドゥアルド・カマビンガに強い不満を示したようだ。イギリス『ミラー』がレアルの自滅を象徴する「冷酷な反応」として報じている。

　UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準々決勝第1戦が8日に行われ、レアルは敵地でアーセナルに0-3で敗れた。前半の拮抗した展開から一転し、後半にMFデクラン・ライスの見事な直接FK2本とFWミケル・メリノのコントロールショットで計3失点。終了間際にはカマビンガが苛立ちからプレーが切れた後にボールを蹴り飛ばし、2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

　すでに累積警告で第2戦の欠場が決まっていたものの、アンチェロッティ監督はこの態度を不愉快に感じたようで、同選手に顔を向けることすらなかったという。

　元アーセナルDFのマシュー・アップソン氏は『BBCラジオ5ライブ』で「これはまさに規律の欠如を示す好例だ」と指摘。「エドゥアルド・カマビンガがトンネルへと歩いている時、カルロ・アンチェロッティはそっぽを向いた。完全に頭に血が上った瞬間だった。審判としては退場にする以外なかった」と振り返っている。

　ダメージの残る敗戦となったレアルだが、16日に開催される第2戦の舞台は、過去に何度も奇跡を起こしてきたサンティアゴ・ベルナベウ。選手たちはまだ望みを捨てていない。

　DFルーカス・バスケスは逆転の可能性について「もちろん難しいが、これをひっくり返せる唯一のチームがあるとすれば、それは僕たちだ。自分たちのスタジアムで、ファンと一緒に。違う試合になるだろうし、みんなでやり遂げる」と語っている。

　また、DFラウール・アセンシオも「すごく悔しい。予想していたものではなかった。でも、逆転できると確信している。僕たちはレアル・マドリーだし、もう前を向いている」と切り替え、逆転に向けて「チームとして団結し、ハードワークし、姿勢を変えることだ。もしこれをひっくり返せるチームが世界にあるとしたら、それは僕たちだ。僕は確信しているし、チームもそうだ。僕たちは必ず巻き返してみせる」と意気込んだ。

　一方、アーセナルに大きなアドバンテージをもたらしたライスは「たとえ3-0でリードしていても、彼らの個の力は恐ろしい。ベルナベウでは特別なことが起きるチームだ」と油断は禁物であることを強調。「僕たちはチャンピオンズリーグ準決勝に進みたいんだ」と、2008-09シーズン以来のベスト4進出を誓った。

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