「7年でお前をプロにする」“チーム福岡大”が育て上げた新世代ストライカー合戸晴矢の鳥栖入り内定、家族の希望も背負って
福岡大の10番FW
福岡大で10番を背負うFW合戸晴矢(3年=福岡大若葉高)がプロキャリアを始めるクラブとして選んだのはサガン鳥栖だった。「鳥栖の小菊監督が選手思いで尊敬できる監督でしたし、J1に向かって一致団結している雰囲気がよかった」。正式入団は27シーズンからになる。
福岡県福岡市出身の合戸だが、鳥栖には縁を感じている。中学まで所属したFCラパシオンで代表を務める今岡茂人さんは、福岡大から鳥栖の前身である鳥栖フューチャーズに入団して選手としてプレー。「母親の姉と結婚した」伯父さんにもあたる。
そして今岡さんを含めた“チーム福岡大”に育てられた。高校は強化1年目だった福大若葉高に進学。当時は東福岡高やアビスパ福岡U-18も選択肢にあった中での決断だった。「7年でお前をプロにする」。高校の杉山公一監督や大学の乾真寛監督(当時)と面談した際の口説き文句が、今でも脳裏に焼きついている。
高校の杉山監督は九州国際大附高の元監督でもあり、教え子にFW永井謙佑(名古屋)やFW山下敬大(FC東京)がいる。「永井さんのことは常日頃言われてきた。あの年齢でスピードが落ちないというのは福大サッカーのベースがあるからだと教えられてきました」。特長だったシュート力に加えて鍛えてきたスタミナ。福大の伝統がまた一人、次世代のストライカーを作り上げた。


高校では目標だった全国大会出場に導くことはできなかったが、全国から猛者が集う大学でも1年生の開幕からベンチ入り。九州学生リーグでは8得点を記録すると、2年生からは10番を背負ってプレー。12得点を決めて点取り屋としての能力をさらに開花させると、今季もここまで15得点7アシストと両方のランキングを独走している。
これからも背負っていくものがある。3学年上の兄・倫太郎さんとは小、中と同じ経歴を歩み、高校は別々になったが、大学で再びチームメイトになっていた。倫太郎さんが4年生、晴矢が1年生だった23年度には大学選手権(インカレ)でベスト8のピッチに一緒に立って「兄弟の夢」を叶えた。
そんな倫太郎さんは大学を卒業して一般就職した。九州サッカーリーグのFC博多に所属するが、プロを目指す第一線を外れている。「兄は大学を卒業してもずっと応援してくれている。兄の思いも背負ってプロになろうと思っていた」。これからも兄弟の絆を感じながらピッチに立ち続けるつもりだ。
鳥栖には今年8月に練習参加。合計2週間の期間を経て、獲得オファーを勝ち取った。今年3月のデンソーカップチャレンジのあとには福岡の練習に参加。今夏も鳥栖のあとに練習参加の声をかけてくれていたというが、真っ先にオファーをくれた鳥栖に入団を決めた。
大学3年生の夏で決めた進路。近年でも福大はDF橋本悠やMF重見柾斗(ともに福岡)といった先輩が、大学在籍時からJリーグデビューを果たしている。「(橋本や重見は)大学でやっていることが通用するんだということを証明してくれて、かっこよかった」。来年はJリーグのシーズン移行も重なり、チャンスが増える可能性は大いにありそうだ。
これまで高校、大学とトップを務め続けてきた合戸だが、鳥栖ではトップ下やサイドハーフでも試されているという。これについても「新しい自分の可能性は楽しみ」と前向きに取り組んでいる。そして「ルヴァン杯などでチャンスは出てくると思う。早くピッチで結果で恩返しできるような選手になりたい」と胸を躍らせた。
(取材・文 児玉幸洋)
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福岡県福岡市出身の合戸だが、鳥栖には縁を感じている。中学まで所属したFCラパシオンで代表を務める今岡茂人さんは、福岡大から鳥栖の前身である鳥栖フューチャーズに入団して選手としてプレー。「母親の姉と結婚した」伯父さんにもあたる。
そして今岡さんを含めた“チーム福岡大”に育てられた。高校は強化1年目だった福大若葉高に進学。当時は東福岡高やアビスパ福岡U-18も選択肢にあった中での決断だった。「7年でお前をプロにする」。高校の杉山公一監督や大学の乾真寛監督(当時)と面談した際の口説き文句が、今でも脳裏に焼きついている。
高校の杉山監督は九州国際大附高の元監督でもあり、教え子にFW永井謙佑(名古屋)やFW山下敬大(FC東京)がいる。「永井さんのことは常日頃言われてきた。あの年齢でスピードが落ちないというのは福大サッカーのベースがあるからだと教えられてきました」。特長だったシュート力に加えて鍛えてきたスタミナ。福大の伝統がまた一人、次世代のストライカーを作り上げた。


福岡大学提供
高校では目標だった全国大会出場に導くことはできなかったが、全国から猛者が集う大学でも1年生の開幕からベンチ入り。九州学生リーグでは8得点を記録すると、2年生からは10番を背負ってプレー。12得点を決めて点取り屋としての能力をさらに開花させると、今季もここまで15得点7アシストと両方のランキングを独走している。
これからも背負っていくものがある。3学年上の兄・倫太郎さんとは小、中と同じ経歴を歩み、高校は別々になったが、大学で再びチームメイトになっていた。倫太郎さんが4年生、晴矢が1年生だった23年度には大学選手権(インカレ)でベスト8のピッチに一緒に立って「兄弟の夢」を叶えた。
そんな倫太郎さんは大学を卒業して一般就職した。九州サッカーリーグのFC博多に所属するが、プロを目指す第一線を外れている。「兄は大学を卒業してもずっと応援してくれている。兄の思いも背負ってプロになろうと思っていた」。これからも兄弟の絆を感じながらピッチに立ち続けるつもりだ。
鳥栖には今年8月に練習参加。合計2週間の期間を経て、獲得オファーを勝ち取った。今年3月のデンソーカップチャレンジのあとには福岡の練習に参加。今夏も鳥栖のあとに練習参加の声をかけてくれていたというが、真っ先にオファーをくれた鳥栖に入団を決めた。
大学3年生の夏で決めた進路。近年でも福大はDF橋本悠やMF重見柾斗(ともに福岡)といった先輩が、大学在籍時からJリーグデビューを果たしている。「(橋本や重見は)大学でやっていることが通用するんだということを証明してくれて、かっこよかった」。来年はJリーグのシーズン移行も重なり、チャンスが増える可能性は大いにありそうだ。
これまで高校、大学とトップを務め続けてきた合戸だが、鳥栖ではトップ下やサイドハーフでも試されているという。これについても「新しい自分の可能性は楽しみ」と前向きに取り組んでいる。そして「ルヴァン杯などでチャンスは出てくると思う。早くピッチで結果で恩返しできるような選手になりたい」と胸を躍らせた。
(取材・文 児玉幸洋)
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